「木」から辿る人類史: ヒトの進化と繁栄の秘密に迫る

  • NHK出版
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140818749

作品紹介・あらすじ

「木」こそが人類の歴史をつくった!

ヒトはいかにして二足歩行を始め、文明を築き、驚異の発展を遂げたのか? 
定説では、石・銅・鉄が重要な役割を担ったとされているが、実は木こそが歴史をつくった最も重要な鍵だと著者は言う。なぜなら、木なくして、二足歩行はできず、知能の発達も社会の形成も産業革命も起こりえなかったからだ。
類人猿の樹上の巣から、交易に活用された木舟、多様な建築技術、エネルギー源としての木炭まで、つぶさに語られる木の驚くべき汎用性を通して、新しい歴史の姿が見えてくる。
人類学・建築学・生体力学など幅広い研究をもとに、構造的な特殊性をもつ木と、創意工夫に長けた人類の700万年にわたる関係を斬新な視点で解き明かす壮大な物語。

感想・レビュー・書評

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  • ◆社会と共にあった技術[評]澤宮優(ノンフィクション作家)
    「木」から辿(たど)る人類史 ヒトの進化と繁栄の秘密に迫る ローランド・エノス著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/139828?rct=book

    「木」こそが人類の歴史をつくった! 700万年にわたる壮大な物語を解き明かす『「木」から辿る人類史』|本がひらく
    https://nhkbook-hiraku.com/n/n1ecd918181fd

    「木」から辿る人類史 ヒトの進化と繁栄の秘密に迫る | NHK出版
    https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000818742021.html

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00618693

    ヒトはいかにして二足歩行を始め、文明を築き、驚異の発展を遂げたのか?
    定説では、石・青銅・鉄が重要な役割を担ったとされている。しかし、じつは「木」こそが歴史をつくった最も重要な鍵だと著者は言う。類人猿の樹上の巣から、交易に活用された木舟、多様な建築技術、エネルギー源としての木炭まで、つぶさに語られる木の驚くべき汎用性を通して、今まで見えていなかった新しい歴史の姿が現れる。
    人類学・建築学・生体力学など幅広い研究をもとに、構造的な特殊性をもつ木と、創意工夫に長けた人類の700万年にわたる関係を、斬新な視点で解き明かす壮大な物語。
    (出版社HPより)

  • 人の進化と木の関係について、斬新な視点で解き明かす壮大な物語。森林破壊と植林が密接な関係にあることや、自然林の大切さもよくわかった。

  • ふむ

  •  これも『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著)以降の、人類史をざっくりと、これまでの時代の括りかたではない、別の視点で見てみようという流れの中の著作か。

     序盤は面白かったのに、もう第2部あたりから論理が破綻しているというか、「木」が作った人類史という迫力がどんどんなくなっていく。
     もちろん、”作った”とはハナから言ってない。木から「巡る」だけなので、金属が製錬されるようになり、化石燃料へとエネルギー革命が起こって木の優先順位が下がっても、下がった視点から「木」の役目を見ていけばいいのだけれど、なんだかなあ・・・。

     とはいえ、我々の祖先が、草原で二足歩行を体得し、狩猟のために体毛を失ったという過去の定説を覆す、近年の発見から導きだされた諸説は楽ませていただいた。

     第1部第2章の冒頭、

    「2016年、人類学者のあいだに衝撃が走った。彼らの愛娘の中でもとりわけ有名なルーシーが、高い木の上から落ちて非業の死を遂げていることが明らかになったのだ。」

     この一文が、なにより面白かったかな。

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著者プロフィール

生物学者。イギリス・ハル大学生物科学部の客員教授。動植物の工学的なしくみを研究する生体力学の研究者として、霊長類の木の使用法などを探究する。植物、生体力学、統計学に関する教科書を執筆するほか、自然史学、考古学、工学、建築などを幅広く研究。おもな著書に、ロンドン自然史博物館から出版されたTrees、おもな共著にPlant Lifeがある。イギリスのBBCやアメリカのPBSなどのラジオ科学番組に出演し、木に関する講演も多数行っている。

「2021年 『「木」から辿る人類史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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