- NHK出版 (2023年5月25日発売)
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感想 : 40件
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784140819395
作品紹介・あらすじ
ハーバード教育大学院で〈個性学研究所〉設立の心理学者が、「みんな同じ」の危険性と脱却法を解説!
「集合的幻想」とは――
事実に見えたことが実際には思い込みだったにもかかわらず、間違った認識に基づいて大勢が行動すること。
・品不足と勘違いして買い占めに走り、本当に品不足を引き起こす。
・欠陥があるとの誤解により、移植用の腎臓の10%以上が廃棄される。
・周囲から期待されているという思い込みのため、自分の人生を犠牲にする。
ありもしないことを皆で信じる「集合的幻想」は、社会や組織、個人にいたるまで大きな弊害をもたらす。自身も「幻想」を体験した心理学者が、脳科学・心理学の知見と多くの事例をもとに、幻想にとらわれる過程、打破する方法を解説。ぶれない思考や正しい認識を身につけ、豊かな人生を送るための必読書!
〈目次より〉
はじめに――ある小さな町の秘密
第1章 裸の王様たち――「物まね」の連鎖が起きる理由
第2章 仲間のためなら噓もつく――個の利益より集団の利益
第3章 裏切りの沈黙――脳が求める多数派の安心感
第4章 模倣の本能――他人のまねが絆をつくる
第5章 多数派の恐ろしさ――「自分はバカじゃない」ルール
第6章 安全さの落とし穴─―「みんな」の価値観は誤解だらけ
第7章 自己一致を高める――満たされた人生のために
第8章 信頼は何よりも強い――不信の幻想を打ち砕く
第9章 真実とともに生きる――信念に基づく声の力
みんなの感想まとめ
人間の社会性と集団心理がもたらす「集合的幻想」の危険性と、それを打破する方法を探る作品です。著者は、私たちが無意識に陥りがちな思い込みや誤解が、どのように社会や個人の行動に影響を与えるかを、多くの事例...
感想・レビュー・書評
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SNS上の分断と罵り合いに、心を痛め、無力感を味わっている。それでもこの本により、少しは希望を持ってもいいのかな、と思った。複数の集団に所属すること、少しだけリスクを取ること、を心がけて暮らしていこうと思う。
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本著の紹介文「ありもしないことを皆で信じる『集合的幻想』は社会や組織、個人にいたるまで大きな弊害を及ぼす。」とのこの一文だけで、要旨をクリアに表現しているようにも思いますが、ハーバード教授の心理学者による集団心理に関する1冊です。
どちらかと言うと、空気を読んで発言しない…とかこういうのは日本特有の現象だと思っていたんですが、アメリカでも普通にあるんですね。
「私たちは知らないうちに主要価値の大半を共有しているのだ」という文章が本著内にありましたが、こう思うと国民性のジョークですら「集合的幻想」の一種なのでは?とも思ってしまいます。
私は人間として慎重性を著しく欠いてまして(日本人っぽくないですねw)、相当な額の紙幣+免許証+クレジットカードが入った財布を落としたコトがあるのですが、無事に戻ってきました。
普通、道で金目のモノ拾ったら自分のモノにしちゃうだろと思ってしまうのですが、私の場合は実体験とともにそうでないコトが証明された訳です。(まぁ日本だから、と言われるかもしれませんが…)
本著の主張を敷衍すると、「周りの人たちは、自分と同じくらいに良い人」となるのではと思います。
で。世の中には「こうさせないシステム」があるのかも?という分析まで、本著ではしている訳です。
パターナリズム(あなたのため、として個人の自由と自律を奪うやり方)的な人を信用しないやり方が広まった結果、間違ったゼロサム思考が蔓延して、社会における信頼が低下していったと。
足元のアメリカの状況とか大丈夫なのか?と思ってしまいます。「フィラデルフィア」とGoogleで入力すると、一番上に「フィラデルフィア ゾンビ」と出る有り様で…。
集合的幻想として本著で取り上げられている「なぜ日本人男性の育休取得率は低いのか」も確かに大事ですが、例えば「企業は、とにかく株主第一主義で株主還元を頑張らないといけない」も、足元でBlackrockのラリー・フィンクが新しい資本主義に賛同しているのを見ると、受け手の機関投資家ですらそう思ってないぞ!と。
その上で、我々はどうすれば良いのか?について、本著ではチェコスロバキアのビロード革命の事例を挙げている訳です。
スマートに、楽しく、やっていく必要があるんでしょうね。
周りに呑まれがちな方(私もですが…)は一読する価値のある一冊。良著です。願わくば、日本からも同趣旨の発信が続いても良いのではと。 -
私たち人間は社会性を重要視する生き物であるが故に厳しい自然を生き抜いてきた。反面、他者を必要以上に慮り、変に誤解して、変えるべきところを変えず、惰性に流される。本当は何処かおかしいと思っているのに言い出せず、ズルズル…
信念を持って、信頼のおける人から声をあげてみようと思った。その方が気持ちいいかも。 -
少し内容とはズレるけどこの本を読んでの考察は、人間はひとりひとりが細胞みたいなもので、脳がホメオスタシスの作用によって多数派集団に流そうとする。その報酬としてオキシトシンドバドバ出して脳を喜ばせる。流れに逆らおうとすると、手軽な報酬も無いしストレスを与える。
脳の稼働を極力少なくし、何も考えずに生きればそうなるシステムなんだろうなぁ。それががん細胞であっても。
興味深い事例が初っ端の「恥への恐怖は罰金より効果的」はこれは全てに使える最強の理論かもなぁ。
結局恥をかきたくないために集団側に行くんだろうし。 -
本書の問題意識は、どうすれば私たち一人一人が集団的幻想を打破出来るか、ということに尽きる。集団的幻想というのは、私たち(集団)の多くが集団に対して誤った想像(幻想)をすることであり、集団的幻想に基づいた選択によって「実は誰も望んでいない行動」が多くの人々によって支持されてしまう危険がある。
私たちが想像以上に他人の考えについて誤った認識をしてしまうのは、人間が社会生活上の情報処理を省略するために、模倣や同調によるバイアスが働くからである。その解決の第一歩は、自分自身が傷つく覚悟を持って他者を信頼することであり、沈黙の螺旋ではなく信頼の螺旋を作り出すことである。そうして自分自身を取り戻すことが、自分自身のなかにあるバイアスの存在に気づくためには欠かせない。その気付きこそが集団的幻想に対抗する原動力となる。そして一つの集団に依存するのではなく、複数の所属集団を持ち、模倣や同調圧力の働かない環境を作ることで、異論を唱えやすくする、ということらしい。
それを気障ったらしく言えばこうなる。リアルを生きよう。傷つく覚悟を持って他者を信頼してみよう。そして、自分に正直に生きよう。世の中は、思った以上に美しい。第二第三のジョー・コーネルは、世の中にたくさん居る。 -
集合的幻想について。同調世界の闇、仲間のためなら嘘もつく。多数派の恐ろしさ…など人は人と群れることに特化して進化したんだと再認識した。
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タメになったねぇ〜〜
ほんとに言いたいことも言えないポイズンだよ。 -
日本には同調圧力という独自の文化がある。それは周りに合わせておけば安心で間違いないと思い込んでいるからだ!しかし実際、集団は往々にして間違いをおかす。ではなぜ集団から抜け出せないのか、集団から抜け出すにはどのようにすればよいか。そんな事がわかる本です。
情報コース1年 -
集団心理が生む謝った常識を打破し、多様な才能と個性を生かすための方法論を提示する。
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自分自身、他の人の意見に流されやすいため、人間の集団心理や思い込みが社会に与える影響について、とても興味深い内容だった。
ただ、海外の翻訳書ということもあり、表現や事例が少し難しく、すぐには理解できない部分も多かった。心理学者の話や理論が多く書いてあり、自分の知識不足もあって、内容がスムーズに入ってこないと感じる場面があった。
その中でも、「人は誰と比べて優れているかを考え始めると疑いが生まれる」という点や、「自己一致を高めることの大切さ」といった考え方は印象に残った。
特に興味深かったのは、古代ローマの例の部分で書いてあった、人々が支配者に逆らえず、本音を言えない社会の中で「自己検閲」が当たり前になっていったという話から、現代社会とも共通する部分があると感じた。
哲学者のセネカの考え方も印象的だった。
彼は、満足のいく人生を送るためには外の環境ではなく、自分の内面に目を向けることが重要だと説いていた。こういう風に色んな心理学者の考えや歴史的背景を踏まえて論じているのが分かりやすい部分もあった。
「満足のいく人生を送りたいなら、感情に対する個人的責任を認めるべきだ」
この考えから、感情に振り回されるのではなく、自分自身でコントロールしていくことの大切さを感じた。
SNSの発達によって情報が広まりやすくなり、誤解や集団の思い込みが強まっている現代社会の危険性についても考えさせられた。何を信じればいいのかわからなくなる中で、自分の考えを持ちつつも、他者を完全に否定するのではなく理解しようとする姿勢が重要だと感じた。 -
結局のところ、ハブられたくないからって心理が働くからでしょ。
みんながしてるから正解ではなく、自分がしたいからする…そっちのがいいんじゃね。ってこと。
ただ、それも度が過ぎればわがままって言われるし、めんどくさいですな。
集団の思い込みを打ち砕くには…
疑ってみる。
他人はどう思うだろうかと客観視する。 -
大多数はこう動くだろうと思い込み、少数派になることを恐れ、自分の選好を変えてしまうことを指摘
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医学部分館2階書架 : 361.44/ROS : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410171974
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Collective Illusions:
Conformity, Complicity, and the Science of Why We Make Bad Decisions
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000819392023.html -
読了
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集団でなければ、生き残れない種、人類。
色んなバイアスがあるに違いない。
後から考えて、頭で理解した気になるのが精一杯で、打ち砕く、のはまぁ無理だろうな、と改めて思った。
著者プロフィール
トッド・ローズの作品
