- 本 ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140819685
作品紹介・あらすじ
世界を守る、哲学で!
世界的ベストセラーの哲学小説『ソフィーの世界』の作者が、いまこの惑星に生きるすべての人にストレートに語る、初の自伝的哲学エッセイ。
わたしたちは、46憶年の地球の歴史のなかで、地球とそこに生きるものにとって決定的な時代となるであろう「150年」のただなかを生きている。わたしたちの生き方が、次の世代が22世紀を無事に迎えることができるか否かの鍵を握る。
ゴルデル自身の「生きる哲学」はどのようにして育まれてきたのか? これまでの作品のなかで彼がわたしたちに伝えたかったことは何なのか? 『ソフィーの世界』で書き洩らした重大な哲学的問いとは何だったのか?
6人の孫たちに語りかける独特の筆致で、自然環境、思想、老い、愛、生と死、幅広いテーマについて科学的にかつやさしく、人類にとって最も重要な哲学的問いについて考え、これからの人生をどう生きるかのヒントを与えてくれる。
きっとだれしも子どものころに、自分がいずれ死ぬということについて初めて気づいたときのことを覚えているだろう。人は、人生のどこかの時点で、かならず命のはかなさに気づくときがくる。けれど、そのことにいつまでも思い悩むことなく日々の生活を営むようになる。ときには死の恐怖から逃れるために、宗教や超自然的な何かにすがることもあるだろう。それでも、命の終わりはまちがいなくやってくる。
「世界がある」ということ、「ここに生きる」ということ、それを突き詰めていくのが哲学だ。宇宙の歴史から見ればわたしたちの命など瞬きほどの時間にも満たないくらい短い。しかし、現代のわたしたちの生き方は、連綿と続いてきた人類の歴史を中断させてしまう可能性を秘めている。化石燃料を使い尽くし、自然環境を人為的な力で変えるほどの規模でこの世の生を謳歌するわたしたちを、次の世代は許してくれるだろうか? いまのわたしたちに必要なのは何をおいても「生きること」の哲学だ。
著者は言う。
「自分たちの時代が次の世代の人びとの時代より重要であるかのように生きてはいけない。」
「わたしたちはいつかきっと、未来の子孫たちによって裁きの場に立たされることになるだろう。」
いますぐ、わたしたちはこの生き方を変えなければならない。未来のソフィーたちのために。
感想・レビュー・書評
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今自分にできること、そして、未来の何を残せるのか考える哲学小説。
哲学小説なので、読むたびに得れる事柄は違うと思います。
僕が今回感じたことは、
・自分がこの地球にいることの奇跡(奇跡と奇跡の重なり)
・自分と地球。その他の生物は1つ
・自分が未来に残せることは何か
本のページ自体は200Pで少ないですが、内容はかなり濃いと思います。
もう少し読み込んだり、たくさんの経験や知識を得て数年後に、
読んでみると別の世界が開けるような気がします。
今の自分では理解できない内容もありますが、
今後も自惚れず精進していこうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソフィーの世界は自分の中では殿堂入りするくらい特別な本なのでその続編とも思われる今回の作品は楽しみにしていた。
ソフィーの世界の内容を引き継いでいるかと思いきや別物の言って良いものだった。壮大な内容は少し深遠な気持ちにもなったが全体的に綺麗事のように思えて仕方なかった。
でもこんな時代だからこそある意味綺麗事のような理想が必要なのかも。 -
どんな内容か知らずに、積極的に読まないような本を読んでみよう、と手に取りました。(導かれた?)
生きることに飽き飽きしているけれど、視点を変えてみようかな、と思えた。
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