- NHK出版 (2024年7月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (196ページ) / ISBN・EAN: 9784140819692
作品紹介・あらすじ
ひとはなぜ戦争をするのか? 戦闘と殺戮の「本質」を解き明かす
『遊びと人間』で知られる哲学者・社会学者ロジェ・カイヨワ(1913-1978)が1950~60年代の冷戦時代に綴った『戦争論』。彼は本書で、戦争の歴史に新たな光をあて、これまでなぜ人類が戦争を避けることができなかったかを徹底的に分析した。戦争を「破壊のための組織的企てである」とし、本書について「戦争が人間の心と精神とを如何にひきつけ恍惚とさせるかを研究したもの」であると記したカイヨワの複眼は、戦争が起きる状況と、それを実行可能にする人間のおぞましさを浮き彫りにした。そこには「人間はなぜ戦争に惹きつけられてしまうのか」という精緻かつ赤裸々な人間洞察があり、また人間が生み出した文明を兵器利用するという人間のおろかさ、身勝手さに対する教育の必要性を論じた。
「民族間、宗教間の対立が激化し、最新兵器によるテロや紛争が絶えない現代にこそ『戦争論』を読み直す価値がある」と、著者はいう。2019年8月に放送されたNHK・Eテレの番組テキストに、終わりの見えない戦争が続いているいまこそ「西側」的原理の見直しが必要だと説く書き下ろし特別章「文明的戦争からサバイバーの共生世界へ~西洋的原理からの脱却」、読書案内などを加えた一冊。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
戦争の本質について深く掘り下げた本書は、文明と人間の関係を問い直す重要な一冊です。著者は、戦争を「破壊のための組織的企て」とし、その背後にある人間の心理や社会構造を精緻に分析しています。特に、近代的戦...
感想・レビュー・書評
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「遊びと人間」で知られるロジェ・カイヨワが戦争をどう捉えたのだろう?とふと関心を抱き、読み始めた。
戦争こそ文明を体現したものだというカイヨワの主張は理にかなう。西洋が主導した技術の発達が戦争の規模を拡大させ、より凄惨にしてきた事実は抗えない。と同時にカイヨワが述べた遊びの4類型で戦争はどう論じられるかも知りたかった。
近代的な戦争を生み出した、その西洋的な価値観の相対化、そして気は遠くなるが対極となる思想の模索、構築は必要なのだと感じた。
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東2法経図・6F開架:391A/N86s//K
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