「精神分析入門」を読む (NHKライブラリー 114)

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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140841143

感想・レビュー・書評

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  • 新潮文庫で以前「精神分析入門」を読んだが、難しかった。
    本書はその精神分析入門をコンパクトに解説した良書である。
    コンパクトだからと侮るなかれ。非常に整理され、フロイトの精神分析がとてもわかりやすくなっている。
    著者も言及するように、フロイトは批判を想定して、先回りして批判に応えるといった講義スタイルを取っている。彼の神経質傾向が如実に現れているエピソードだが、やはりそれだけ、フロイト理論が当時のアカデミズムに受け入れられなかったのであろう。
    最終章でフロイトは、精神分析は科学であると言い切り、宗教を批判している。現代において精神分析を科学だという者はほとんどいないだろうが、当時宗教を敵にまわし、科学界からもリビドー論等で異端視され続けたフロイトは、弟子達の離反を経てもなお、自分の信念を貫き続けたのだろう。彼のその努力と自信(と不安)が、本書から伝わってくる。

    その努力により、現代では精神分析は立派な「世界観」となり、様々な領域に影響を与えている。

  • フロイトの『精神分析入門』を鈴木晶さんが解説されたもの。非常に読みやすい。

  • フロイトの『精神分析入門』をわかりやすく解説している本です。

    NHKラジオの番組『文化セミナー・人間を探る』で著者がおこなった講義をもとにしており、精神分析の門外漢にとって受け入れがたいと思われるところがていねいに解説されている、優れた入門書だと思います。

  • 凄く分かりやすかった。性に関する分析はちょっと長くて辟易したが面白かった。入門書としては良い。


  • 「フロイトの精神分析入門」を著者が講義風に分かりやすく解説

    初めて読む為の知識をつけるのには良いが、内容は広く浅い

    そのためフロイト著を読みたくなった

  • こっち、先に呼んでから、精神分析入門読むとすっげえ、鼻血出るほどわかりやすい。よい本でございやす。

  • 「フロイト」と言う名前は聞いたことがあるけれど、何についての研究をしていた人物なのかは知らない。それぐらいの知識でしたが、興味本位で読みました。必ずしも正しい答えの出るテーマとは言えないため、全てにおいて納得できるとは言えない部分もありましたが、非常に興味深く読ませて頂きました。著者の方の解説も素晴らしく、内容的にも非常に分かりやすかったです。今度はユングについての本も読んでみます。

  • フロイトについての本を読んでたけど、これが一番わかりやすい!前読んだ、精神分析入門だけだとどうもわかりにくかったから…個人的にナルシシズムとエゴイズムや同性愛についての話が面白かった。

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著者プロフィール

1960年横浜市生まれ。フェリス女学院大学国際交流専攻修士、東京大学教養学部非常勤講師(公民科教育法)、
生徒とFW 中心の活動をする「グローカリー」主宰。現在、横浜市立みなと総合高等学校勤務。
単著『旅行ガイドにないアジアを歩く―横浜』(梨の木舎、2020年)、共著『神奈川の戦争遺跡』(大月書店、1996年)、『近代神奈川の史話31選』(神奈川県歴史教育者協議会編、2001年)、『旅行ガイドにないアジアを歩く―マレーシア』(梨の木舎、2010年)『同―シンガポール』(梨の木舎、2016年)。
共著『神奈川から考える世界史』(えにし書房、2021年)。

「2023年 『神奈川の関東大震災 100年後の視点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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