日本とは何かということ 宗教・歴史・文明 (NHKライブラリー)

  • 日本放送出版協会 (2003年5月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784140841624

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  • 1996年に司馬遼太郎が亡くなった後で出版された、いわば追悼本。最初は日本の宗教に関して対話した本だと思いながら読んでいたが、どうも違った。もちろん、第一部では対話している。だが、それ以降は出版のために司馬遼太郎を追悼する文章が続く。

    気になったことがある。対話者の一人、山折哲雄は「ライブラリー版へのあとがき」で宗教的な固い感情をもたらす言葉、それが作り出す倫理を失った日本人を嘆いているが、果たしてそれで日本人はいいのだろうか? 個人の生きる核など他人から与えられるものではない。たとえそれが、宗教であっても。この国では(いや、この国でなくとも)どこまでもブラックボックス化している<宗教>ならばなおのことだ。根本からの理解が及ばないこと、わからないことが自覚できているのだから。

    おれは、自分の心の拠り所を宗教などには求めたくない。そんなものはこれから先にもいっさい必要ない。伝統宗教はどこまでも知の考古学であるべきであって、観察対象に過ぎない。あるいは習俗の中で生きるための方便に過ぎない。それに己の心情など寄り添わせたくなどない。今までも、そしてこれからも。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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