プロジェクトX 挑戦者たち 8 思いは国境を越えた (NHKライブラリー 176 176)
- 日本放送出版協会 (2004年3月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784140841761
作品紹介・あらすじ
人として――。それは決して国のためではなかった…
カンボジア工兵との協力で友好の架け橋を築いた日本人がいた。中国に残された孤児たちと肉親の再会を実現させた人々がいた。日本人の思いが国境を越え、世界へと広がった。
●戦場にかけろ 日本橋~カンボジア・技術者と兵士の闘い
●大地の子 日本へ~中国残留孤児・35年目の再会劇
●液晶 執念の対決~瀬戸際のリーダー・大勝負
●耳を澄ませ 赤ちゃんの声~伝説のパルモア病院
●あとがき(「プロジェクトX」へのメッセージ…大石芳野)
感想・レビュー・書評
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本書は、NHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX~挑戦者たち~」の第1期(2000年3月28日~2005年12月28日/全放送作品191本)の初期の代表的な作品をピックアップしてまとめた書籍シリーズの第8巻。
本番組が放送された2000年代前半は、バブルが弾けて10年以上もの間、多くの日本人は閉塞感から脱することができず、未来への希望がなかなか持てないでいたような気がする。
そんな頃に放映された、日本が、太平洋戦争の敗戦から驚くべき速さで復興し、高度経済成長を遂げて「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた時代に、数々の困難なプロジェクトに挑戦し、成し遂げた、無名の人々の物語には大いに勇気をもらい、中島みゆきのオープニング・テーマ「地上の星」とともに、その印象は未だに強烈に残っている。
そして、この4月から「新プロジェクトX」が新たに始まった。
この機会に第1期分を振り返ってみたいと思い、新古書店で全10巻を入手して、パラパラとめくっている。
第8巻に収録されているプロジェクトは以下の4つである。
1. カンボジア「日本橋」の再建・・・「戦場にかけろ 日本橋~カンボジア・技術者と兵士の闘い」・・・落ちていた「日本橋」/葛藤・通じない思い/生まれた絆/思いを込めたバルコニー/突きつけられた銃口/漂流する巨大橋/架けられた復興の夢
2. 中国残留孤児の肉親捜し・・・「大地の子 日本へ~中国残留孤児・35年目の再会劇」・・・中国に残された子どもたち・中国残留日本人孤児/死の移民団 阿智村開拓団の悲劇/残留孤児を探せ!結成されたプロジェクト/娘は生きていた!感動の訪中調査/“訪日調査プロジェクト”発足/養父母の抵抗!生みの親の拒絶!難航する肉親捜し/訪日調査開始 その感動の結末/山本慈昭 娘・啓えとの再会
3. 液晶ディスプレイ・・・「液晶 執念の対決~瀬戸際のリーダー・大勝負」・・・開発チームの明と暗/液晶との運命の出会い/迷路をさまよう液晶プロジェクト/瀬戸際のリーダーの大勝負
4. 新生児医療・・・「耳を澄ませ 赤ちゃんの声~伝説のパルモア病院誕生」・・・新生児を救え/診療所から病院へ/“闇の谷”に光を当てる病院/頑張れ、泣いてくれ
各回に描かれた時代から概ね半世紀以上が経った今、日本はようやく、30年に亘る経済的低迷から脱しようとしているが、その間にもひたすら利潤を追い求めたグローバル資本主義は、今や様々な意味において限界に直面している。
そして、持続可能な世界を築くことができるのか、未来への分岐点ともいえる時代にいる我々に求められるプロジェクトは、自ずからその性格も変わっている(いく)のだと思われる。
しかし、何かを成し遂げるために、信念と情熱が最も大事であることは、いつの時代でも変わらないだろう。
本書に描かれた(また、今後「新プロジェクトX」にも描かれるであろう)人々の挑戦する姿を刺激に、新たな時代に向かっていきたいものである。
(2024年4月了)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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