- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140880937
感想・レビュー・書評
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セロトニンを増やす方法、その効果
〇セロトニン神経がしっかり働いていますと、不安にもならず、舞い上がりもせずに、平常心で生活できるということになります。
☆今回覚えておくべき神経は3つ。
①ノルアドレナリン神経 不安やストレスと関連
②ドパミン神経 快、報酬、欲望と関連
この2つを抑制しているのが③セロトニン神経
セロトニン神経って癒し効果だと思っていたけど、2つの神経を司っていたわけだね。
そしてこの3つの神経は脳幹にある。
〇呼吸法(腹筋呼吸)の基本です。ともかく、腹筋を絞って、吐いて、吐いて、吐き切ることからスタートすればよいことになります。(p70)
☆いずれにしても、リズム運動は有効。ただし、呼吸もリズム運動も意識することが大事。リズム運動なら、ウォーキング、水泳、太鼓の演奏など、なんでもOK
〇ポイントを1つだけあげるならば、腹筋を絞るときに、肛門に力を入れると、下腹部中心の呼気ができます。
☆やってみよう♪
〇強い太陽光は短時間に浴びるのが効果的なようです。長時間浴び続けると、セロトニン神経の自己抑制機能が全面に出てしまい、むしろ心身の状態は元気がなくなる方向に作用すると考えられます。(p153)
☆なんと。でも、そうだよね。真夏は疲れるもの。長時間外はだめ!!そして太陽光はOKだが、電灯は効果なし。
〇セロトニン合成の材料はトリプトファンです。トリプトファンは必須アミノ酸で、体内では作られません。したがって、食べ物から摂取するほかありません。トリプトファンを多く含む食物は、バナナ、納豆などの大豆製品、チーズなどの乳製品です。(p154)
☆これらの食物を意識して食べると、セロトニンの合成が活発になるので、セロトニン神経がよく働くようになる。
〇食べ物から摂取されたトリプトファンが、血液を介して脳内へと入りやすくするには、耐水化物中心の食餌がよいとされます。(p155)
☆食べ物から摂取したトリプトファンを脳に送るのに、炭水化物を食べると良い。というか、炭水化物が多いと、脳内にトリプトファンが取り込まれにくくなるとも。これは意外だったなあ。タンパク質結構重要視していた。いつ食べるのか、何食べるのか、最適化していきたいね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勉強になりました。
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心の平穏を司るセロトニン神経。
現代の日本社会は、生活スタイルの変化によってセロトニン神経が弱っている人が増えており、それによって極端な感情の露出による異常な事件が増えている。
そういったことを防ぐため、座禅の呼吸法に見られるようなリズム運動や、朝日をしっかり浴びることによって、セロトニン神経を強くしましょう、というのが本書の主張。
弓と禅のような本を読むと、呼吸法の継続が、心に大きな影響を及ぼすことは確かだと思うし、それを脳科学の視点から解明しようというアプローチは面白かった。
ただ、本書の主張は仮説であると序盤で言及しながら、心に関する事象に関して、セロトニン神経のみに原因を求めすぎていて、突っ込みどころが多くなっているのが非常にもったいない。
釈迦や社会問題とセロトニンを絡めた推測もある程度は面白いが、かなりくどくて、これではうさんくさい印象しか残らないと思う。
書かれた時期もあるのだろうが、ゲーム脳の説を全面的に支持してしまっているのも気になる。
ここまで確信を持って話が展開するからには、臨床での治療効果もある程度確認されているのでは、と思われるので、その辺の事実を多めに聞かせてほしかった。
で、最近の本だとそうでもないのかな、と電子書籍で数冊前書きを読んでみたが、順調にセロトニンおじさん化が進んでいるようで、なかなかに不安を覚えた。 -
セロトニンという神経について
そのはたらきと仕組みが書いてあった。
呼吸法やリズム運動、釈迦の話など様々な角度から
構成されていて読みやすかった。 -
20〜30分間、リズム運動を継続する。ウォーキング、ジョギング、水泳、呼吸法、太極拳など。
セロトニン神経は太陽の光で活性化される。30分くらいが適当。
セロトニンの材料はトリプトファンで、バナナ、大豆製品、乳製品に多く含まれる。 -
[ 内容 ]
キレる子どもや鬱の大人の脳では、セロトニン神経が衰弱し、脳内物質が欠乏している。不安や恐怖、興奮を適度に抑え、覚醒時のクールな意識(とらわれない心)を演出するセロトニン神経の不思議な働きを明らかにする。
リズム運動できたえ、昼夜逆転した生活習慣を見直すことなどで、弱った脳と心に静かなパワーをとり戻す方法を、脳科学研究の最前線から提案する。
[ 目次 ]
キレる子どもが増えていく
うつ症状に悩む人へのメッセージ
オーケストラを束ねる指揮者
セロトニン神経をきたえるコツ
α(アルファ)波が現れる
釈迦は壮絶な実験家
セロトニン神経が弱ると…
キレる子どもたち
太陽の光
サプリメントには手を出すな
パニック障害
只管打坐
石の上にも三年
平常心
透明な心
セロトニン神経を鍛える一〇か条
呼吸ニューロンと潮騒と坐禅
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