マンガで読む「涙」の構造 (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版
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本棚登録 : 17
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140880975

作品紹介・あらすじ

「ジャングル大帝」「河童の三平」「ガラスの仮面」「いちご物語」「ぼくんち」「遙かなる甲子園」…誰もが泣かされた定番名作から忘れ去られた小品まで、選りすぐりの「泣けるマンガ」を紹介。大衆が求めた不幸のドラマや感動の物語を通して、娯楽として消費されてきた「悲しみ」の意味を問う、異色のマンガ論。

感想・レビュー・書評

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  • 涙を流すことによって人は動物に帰す。日常の中で理性を保ち、ファッションを身に着けることを強いられる人間にとってそれは身体的悦楽なのである。悲しむことの喜び、マンガや映画、歌などで悲劇を進んで消費する、その姿は祭に参加することや飲酒に似ていると思った。そうして、同じイベントの中で同じ感情を共有し、動物的な私が独りではないと分かった時、私は喜ぶのだろう。

  • [ 内容 ]
    「ジャングル大帝」「河童の三平」「ガラスの仮面」「いちご物語」「ぼくんち」「遥かなる甲子園」…誰もが泣かされた定番名作から忘れ去られた小品まで、選りすぐりの「泣けるマンガ」を紹介。
    大衆が求めた不幸のドラマや感動の物語を通して、娯楽として消費されてきた「悲しみ」の意味を問う、異色のマンガ論。

    [ 目次 ]
    序章 悲しみという名の娯楽
    第1章 手塚マンガ悲劇の構造
    第2章 悲しく不幸せな少女ドラマ
    第3章 ヒーローの死
    第4章 様々な「死」の局面
    第5章 貧乏と障害を越えて
    第6章 愛と悲しみとロマンス
    第7章 人と人の出会うところ
    終章 人は何故悲しみと涙を求めるのか
    巻末付録 とっておきの「泣けるマンガ」百選

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プロフィール

米沢嘉博(よねざわ・よしひろ)1953~2006
1953(昭和28)年熊本市生まれ。明治大学工学部入学を機に上京。漫画批評グループ「迷宮」の活動に参加しマンガ評論、大衆文化評論を開始。80年12月からコミックマーケット代表、2001年7月から日本マンガ学会理事をつとめる。2006年10月1日、病没。享年53。
2009年には「米沢嘉博記念図書館」(明治大学)が開館された
主要著書:
『戦後少女マンガ史』新評社/ちくま文庫
『戦後SFマンガ史』同上
『戦後ギャグマンガ史』同上
『手塚治虫マンガ論』河出書房新社
『藤子不二雄論 FとAの方程式』河出書房新社
『戦後エロマンガ史』青林工藝舎
主要編著:
『別冊太陽 子どもの昭和史 少女マンガの世界』平凡社
『別冊太陽 子どもの昭和史 少年マンガの世界』平凡社
『別冊太陽 子どもの昭和史 手塚治虫マンガ大全』I, II 平凡社
『別冊太陽 乱歩の時代 昭和エロ・グロ・ナンセンス』平凡社
『別冊太陽 発禁本』I, II, III 平凡社

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