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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784140881095
みんなの感想まとめ
スポーツの本質や意義について深く考察したこの著書は、特に少年期のスポーツ環境に焦点を当てています。著者は、データを駆使してスポーツがどのように子供たちに影響を与えるのかを探求し、遺伝子や個々の特性が「...
感想・レビュー・書評
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良い子になるかどうかは、結局遺伝子。その知見なしに語ることに益はない。
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スポーツの本質、意義についてデータを用いながら書かれた永井氏による著書。
主に少年期のスポーツ環境を対象にしているが、スポーツの意義やあり方、取り組み方について考える一冊であった。
スポーツを続けて行い、若者に伝える立場として、この本で学んだことを是非とも活かしたい。
スポーツを言い訳に使うな。スポーツにおいて何を学びたいのか?得たいのか?考えることが何よりも大切。 -
少年サッカーの指導者もつとめる、スポーツ解説者・元プロコーチが、年少期の子供のスポーツについて批判。
子供のスポーツのあるべき姿を念頭に、それと解離してしまった最近のスポーツのあり方に疑問を呈す。
スポーツ団体は万人のためのスポーツをうたっておきながら、実質は運動神経のよい子供のための集団となっている。
そんな状態には私も身に覚えがある。 -
書名となっている問いに、地域の少年サッカーチームを指導し、日産FC(現横浜Fマリノス)のコーチングスタッフも務めたこともある著者はこう答えています——スポーツは良い子を育てることもある。
スポーツは健康や体力はもちろん、積極性、辛抱強さ、スポーツマンシップなど、子どもに良いものをもたらす可能性があります。しかしそれは、まわりの大人が子どもに健全なスポーツ環境を与え、正しく指導した場合のことです。少年スポーツの憂うべき現状にあっては、スポーツが子どもにマイナスの影響を与えることさえある、と著者は警鐘を鳴らしています。
少年スポーツの現状をつぶさに知る著者が指摘する、少年スポーツの憂うべき現状とは——
●勝利至上主義のため、高度化と専門化が進み、スポーツエリートと、投げたり走ったりすることさえおぼつかない子どもに二極分化してしまっている。ふつうの子どもがスポーツを楽しむ場が失われつつある。
●優勝劣敗という歪んだ価値観が形成され、スポーツマンシップが置き去りにされている(小学生にシミュレーションをさせるサッカー指導者!)
●少年期のチーム競技では、運動能力の高い子どもを多く揃えたチームが強いので、レギュラー選手の固定化と控え選手の排除が進む。
●能力に応じてそれぞれのレベルでスポーツを楽しみ、満足感を味わい、自信を身につけることができない。
●大人の指示通り動くよう訓練されたチームが勝つ傾向が強いので、個性や自立心が育たない(「調教スポーツ」)。
●パワーと粘り強さを前面に押し出して体力勝負を仕掛けるチームが勝つ傾向が強いので、少年時代に伸ばすべき調整力が伸びない。
最後の「調整力」については少し説明が必要かもしれません。著者は、スポーツの視点から見たとき、体力には、①筋力(パワー、瞬発力)、②持久力(粘り強さ、スタミナ)、③調整力(バランス、巧みさ)、④柔軟性(運動連鎖、ケガしにくい)の4つの側面があると説明したうえで、スポーツのスキルを修得する上で最も重要なのは調整力だと指摘しています。そして、調整力がもっとも伸びるのが、ゴールデンエイジと呼ばれる10〜13歳頃なので、少年時代はパワーや持久力より調整力を重視するべきだ、というのです。神経系の機能は10歳で大人の90%近くにまで発達してしまうのに対し、パワーや持久力は、もっと年齢が上になってから鍛えても追いつくというのです。
以上のような認識に立って著者は、子を持つ親やスポーツ指導者に次のようなアドバイスをしています。
●勝利至上主義の指導をしない。そのようなチームを避ける。
●能力に見合ったチームや環境でスポーツを楽しませる。控えとして固定してしまうようならチームを変える。
●結果(勝敗)ではなくプロセス(努力、工夫、上達、成長など)に目を向けてほめる。
●進学の際、スポーツ推薦は受けない。スポーツ推薦で進学すると、故障や伸び悩みで挫折したら居場所がなくなる。挫折しなくても、やがて「○○(野球、サッカー、テニス)が上手いただの人」になったとき(99%の人がそうなる)、人並みのことができないスポーツ・バカになってしまう。
宮里愛、横峰さくら、福原愛、斎藤佑樹、石川遼……華やかな成功例の影響もあって、子どもにスポーツをさせることに熱心な親が増えているように感じます。そのこと自体は恭賀の至りですが、この本が指摘するような過ちを犯さないよう、気をつけてほしいものです。
私なりに要約させていただくなら、子どもには過剰な期待でプレッシャーをかけず、抱きしめる、這わせる、歩かせる、走らせる、キャッチボールの相手をする、好きなスポーツ(できれば複数)を楽しめる環境を与える、というシンプルな方針で育てましょう、ということでしょうか。そのうえで、見込みありという見極めがついたなら、思い切ってエリート教育(推薦入学も含めて)に踏み切ることを考えてもよいのではないかと思います。 -
勝つために子供を選別し、マシン化してしまう指導者。勝敗に一喜一憂する親、そして子供たち。なぜ人はスポーツをするのか。少年期のスポーツはいかにあるべきか。スポーツに関わる根源的な問いを考察し、目先の結果を追い求める少年スポーツの現状に警鐘を鳴らす。
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勝利第一主義批判。
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従来のスポーツに対する好イメージ、「スポーツは健康な肉体と健全な精神を育てる」を、特に幼少時に着目し真っ向から反対している本。著者はスポーツライターでありまたクラブで指導する・
経営もしている。
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スポーツはその性質から、筋肉を発達させ柔軟性を高めるなど健康的な体を作るとされている。確かに適度な運動ではそうだが、子供達が注目するのはトップアスリートであることが多い。彼らは往々にして怪我をすることが多く、またそれを押して試合に出続けている。
子供達はそれを目にしている。
人生という長いスパンででみると、それは不健康である。また平時の練習や競技会で肉体的にも精神的にも疲弊していて、運動をしていない人よりもかえって免疫力が低いとの研究結果もある。
また健全な精神を育むという話。
確かにスポーツマンシップの精神に則ることで魅力的な子供に育つと思える。一方で上記のように子供達はトップアスリートに注目する。トップアスリートはスポーツマンシップもそうだがそれ以上に「勝利至上主義」で競技をしている。プロである以上当然のことである。
そんな厳しい状況の中で、トップアスリートはずっと自分で設定した目標設定を持ち続け自己実現をしていく。
ここが最も重要な点であるのだが、子供達、ひいてはその指導者たちも「勝利至上主義」に着目してしまい、重視する。「何がなんでも勝つ」ことの大切さ。
しかし、子供達はスポーツにおいて結果よりも過程が重要である。
スポーツの4大要素「バランス」「柔軟性」「筋力」「全身持久力」はそれぞれ成長する時期が違う。具体的には幼少期は「バランス」が最も育ちやすく、むしろ幼少期しか発達しない。一方で筋力は高校生ぐらいからで十分である。しかし、身体発達の個人差でどうしても筋力が発達した子供が優位になってしまし、それに対し指導者は筋力が発達していない子供に筋力の面でもトレーニングを課す。これは早熟アスリートや伸び悩みの問題を引き起こしているのである。
また「勝利至上主義」はスポーツマンシップをあっさりと無視する。
サッカーのシミュレーションやボクシングの2回までの反則の許容がそれだ。勝つために両方とも有効な手段であり、トップアスリートの究極的なところでは必要かもしれない。しかしそれを未熟なうちからやることは、他の弱い・足りない面から目を逸らしてしまい、結局次のレベルにいくときに止まってしまうのである。 -
(「BOOK」データベースより)
勝つために子供を選別し、マシン化してしまう指導者。勝敗に一喜一憂する親、そして子供たち。なぜ人はスポーツをするのか。少年期のスポーツはいかにあるべきか。スポーツに関わる根源的な問いを考察し、目先の結果を追い求める少年スポーツの現状に警鐘を鳴らす。 -
題名の通り、果たしてスポーツは良い子を育てるのだろうかという問いを著者は投げかけている。
スポーツは一般的に礼儀正しく、爽やかな子供を育てるとされているが、それは正しいのだろうか?スポーツチームにおける勝利至上主義、実力主義は時として子供の心に歪みをもたらさないか、と著者は主張している。さらに、スポーツによる恩恵を受けられるのはスタメンとして出場できる一部の子供たちのみで、控えメンバーの子供達はむしろ劣等感を植え付けられてしまう場合もあるのではないかということも危惧している。
なるほど、行き過ぎた勝利至上主義は子供たちに良い影響を与えるとはいえないだろう。幼少のころから勝てばいいと考えて育つ子供は確かに健全な発育をしているとは言いがたい。優秀なスポーツ選手として子供を育てることにのみ心血を注ごうとする保護者にも問題がある。第二の斉藤祐樹・第二の石川遼になることを強制しようとする親には嫌悪感すら覚える。
運動が苦手な子供がベンチに座り続け、自分に対する自信をなくしてしまうことも問題だろう。スポーツをする喜びは誰にだって与えられているものなのに、運動が苦手な子供を見下すような風潮のせいでスポーツそのものが苦痛になってしまったような人を何人も知っている。
このようなスポーツ界の問題点は解決されなければならない、とまず私は言いたい。そして次に、いくらこのような問題点があろうととも、それでもなおスポーツは本当に素晴らしいものだということを、どうしても伝えたい。
私のような、ドッチボールでコートの片隅にいてただひたすらボールが回ってこないことを願うような子供にとって、スポーツの世界に飛び込むのは恐怖以外の何者でもない。私のような、リレーの選手になったことなど当然一度もなく、走り方すらよく分からないような子供にとって、徒競走で順位をつけられることなんて本当に屈辱であった。運動が苦手な人の気持ちは誰よりもよく知っているし、彼らがスポーツを嫌いになる理由も本当に良く分かる。そして、その責任の一端は教師や指導者・社会にあるのもまた事実であろう。
そんな僕が、高校でバレー部に飛びこんだ。理由は余りよく覚えていない。上達はしないし、中々試合にも出れない。先生も怖かったし。そういえば何度も辞めようと思った。大学では何を血迷ったかボート部に入った。一年のうち300日以上を埼玉県の辺境で合宿をして過ごすという生活だ。夜は九時半に消灯になるし、朝は5時に起きなくてはならない。好きな揚げ物は家に帰られないと食べれないし、ゲームも二年以上やってない。多分、不平不満を書けばきりがないだろう。
でも、でもでもでもでも。辛いからこそ、いいプレーができた時は何よりも嬉しい。人に応援されることが、こんなにありがたいことなんて知らなかった。人と一緒に勝とうとすることがあれほど難しく、あんなに高揚するなんて思ってもみなかった。本気になった人間に限界はないんだということを色んな人に教わった。
今になってやっと気づいた。小学校のとき、ドッジボールで僕の前にいてやたらボールを投げたがった彼は、勝とうとしていたんだ。徒競走で一位になって誇らしげに胸にシールを貼っていた彼女は、勝とうとしていたんだ。勝つことができるのは一部の人間だけかもしれないが、勝とうとしてあらゆる手段を講じることは誰にだってできる。そういう真摯で一途な姿勢を「努力」というんだと、最近やっと気づいた。そして、今まで自分がいかに「努力」をしていなかったのか、正直、日々打ちのめされる日々が続いている。でも、そういう発見や後悔を続けている毎日を無駄だとは思わない。
別に、良い人間になりかいからスポーツをやっている訳ではないのだ。「スポーツは人格を作りなどしない、暴き出すだけだ。」という言葉は本当に真実だと思う。ただ、その暴きだされた己の人格を見て後悔できるのも、暴き出されてなお高潔さを失わない他人を尊敬できるのもの、やっぱりスポーツをやっている者だけが手に入れることのできる特権なんだと思う。 -
[ 内容 ]
勝つために子供を選別し、マシン化してしまう指導者。
勝敗に一喜一憂する親、そして子供たち。
なぜ人はスポーツをするのか。
少年期のスポーツはいかにあるべきか。
スポーツに関わる根源的な問いを考察し、目先の結果を追い求める少年スポーツの現状に警鐘を鳴らす。
[ 目次 ]
プロローグ 大人に歪められている少年スポーツ
第1章 なぜ子供にスポーツをさせるのですか?
第2章 スポーツは本当に清く正しいものなのか
第3章 ピッチペアレンツとピッチチルドレンの悲劇
第4章 現代の子供が抱える問題とスポーツ
第5章 スポーツをすることで子供に身に付けさせたいもの
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
少年期のスポーツの実態を通してスポーツとは何か?という問題まで深く考えることができる本!
スポーツはいろんな人に受け入れられてて、少なくとも私の周りでは誰もがスポーツを頑張るのはいいことだって言うけれど、スポーツをこういう見方で見ている人もいるんだなって思った。
共感できる部分がたくさんあった。 -
スポーツをやっていると礼儀とかが身に付くからいい子が育つと思う。
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んー…、すごく難しい問題で、考えさせられる本だと思います…。自分は中学時代すごく厳しいサッカー部に所属していて、それこそ暴力をふるわれたりしたこともあるわけで、いろいろ共感するところもありましたが、結局人間てひとそれぞれ違う生き物だしどっちが良かったなんて一概にはいえないと思います。ただ、自分が今まで部活動で経験してきたことは、今を生きる上で役に立っているし、悪い方向になっているとは思いません。まあ保護者の人とかは絶対読んだほうがいいと思います。
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この本は、スポーツをやる子はいい子に育つかという本です。結局、個人的意見になってしまいますが、この本を読み結局は全くスポーツをやってない子に比べたらいい子に育つと思います。その理由としてはやっぱりスポーツをやる子はやらない子に比べると少しは常識があるんじゃないかと思いました。スポーツをやる子はいつも練習のときとかに時間どうりに行っている分やらない子に比べて遅刻も少ないと思います。皆さんもぜひ読んでみてください。
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少年期にスポーツをどのように与えるべきか。監督・コーチ・保護者必読の一冊。
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こんな切り口もあったりします。
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授業の課題の一冊でもあったので読んでみた!!
子供の頃からスポーツをしてる人は、爽やかで明るくて人が良いみたいなイメージあるけど、それ本当かよって突っ込んでいく内容(大分フランクに説明するとね)。
ただの批判論じゃなくてデータとかも引用してしっかりした内容でした・・・
確かに、所属してる組織の中(部活とか)ではしっかりした行動とってルール守ってても、ちょっと社会に出ると全くなってないって人いるよなぁ、と感じた。
親が子供に期待をかけるのは仕方ないけど、確かにそれが強くなって、勝利第一主義が最近当たり前になってるなぁって思う。スポーツの場面だけでなく。
少し気になったのが、「入学したら(中略)その学校で一番の成績をとるように努力させてください。」というセリフ。
それでは舞台が勉学に変わっただけで、今度は勉学への圧力がかかるのでは??と思ってしまったが。 -
分類=スポーツ。電磁波・ゲーム脳関連。04年6月。
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