- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140881965
感想・レビュー・書評
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太古の時代、アジアから巡り巡ってかのアメリカ大陸に上陸し根付いたのが、アメリカンインディアン、、、という。
今では、DNA検査で、同じ種から、枝分かれしていた人種。というところまでは周知の事実。
さて、そんな遺伝子レベルで似通った、日本人とインディアンの健康についての考察。
大陸に移民が押し寄せて、初めは温和なつきあいもできていたが、政策により、隔離政策。
もともといた土地からおいやられ、ひどい時は水源も持たない土地へと移住を余儀なくされたインディアン。
狩猟、農耕による伝統的食生活は完璧に壊され、
見たこともない、食べ物とも思えない、
政府からの食品をとらざるを得なくなる。
それは、高カロリーだったり、野菜不足だったりと、
それまでの生活を激変させられる。
時に米軍基地近くから流行した伝染病で10万人も死んだりと、いまでは1%程のマイノリティー。
アメリカ人のモルモットとも言われる。
食生活と病気など常に観察される側。
飢餓には非常に強いが飽食には弱い。
そんな歴史を次々と紹介。
にた人種の歩んできた歴史は厳しい。
ある部族の長は、第二次大戦で先鋒を任され、
後ろについたアメリカ人の白人よりも、
ずっと姿形が似ている日本人と対峙した時、
心が苦しくなったと邂逅した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
現在、アメリカは肥満、糖尿病の蔓延で危機的状況にある。
なかでも最悪なのが、健康的な伝統食の基盤を奪われ、欧米型の食生活を余儀なくされたアメリカ・インディアン社会だ。
その悲劇の歴史は、民族的にも近く、ライフスタイルを「アメリカナイズ」させてきた日本人に無縁ではないはず。
世界を太らせ病ませるアメリカ式食生活の脅威をレポートし、その不安な影に迫る。
[ 目次 ]
第1章 世界に先駆けて太ったアメリカ・インディアン
第2章 飢餓で絶滅しかけた民族が、肥満で絶滅寸前にいたった歴史
第3章 アメリカ・インディアンと日本人は親戚民族
第4章 食習慣がアメリカナイズするほど不健康になる
第5章 世界の民族を太らせ病ませる、現代アメリカ流飽食ライフ
第6章 スリムでヘルシーな社会を取り戻すには
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
インディアンと日本人は、やはりどう考えても通じ合うところが多い!
天地、様々なところに多種多様な神を持つところや
祈りや感謝やコミュニティ。
そして食べると太る物まで。
アメリカ人に支配され、急激にアメリカナイズされていった日本人と
別大陸からやってきた白人達によって迫害、白人化を余儀なくされた
インディアン。
通じることが多く、そして学ぶべき点が多い。
彼らからの警告は、まっすぐ耳を傾けるに値する! -
なぜアメリカ人は肥満が多いのかに明確に答える。食文化は、経済と政治と価値観が混ざり合って文化となる。ネイティブアメリカンは、民族的には日本と同一。なのに乳製品、コーンシロップ、糖分、獣肉の摂取(を過剰と気づかぬままに)摂取して超肥満となって、糖尿病や心臓病で死んでいくメカニズム。実は、トウモロコシ畑の作付けの拡大と軌を一にしている。
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図書館で借りたの。
インディアンの肥満問題がこんな深刻とはまったく知りませんでした。
って日本人も人のことはいえないが・・ -
分類=食生活・消費・アメリカ合衆国・先住民(インディアン)。06年10月。