脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版
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レビュー : 482
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140882023

作品紹介・あらすじ

最近、何となく頭がぼんやりしている-。記憶力や集中力、思考力が衰えたように感じている。そんな「冴えない脳」を治すために必要なのは、たまに行う脳トレーニングではなく、生活の改善である。『フリーズする脳』で現代人の脳に警鐘を鳴らした著者が、すぐにでも実行できて、有効性が高い15の習慣を提案。仕事ができる脳、若々しい脳を取り戻すためのポイントを分かりやすく示す。

感想・レビュー・書評

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  • 思考力や記憶力、集中力などのコンディションを気にしすぎるくらい気にしていた時期に拝読した一冊。

    つまるところ、脳に良いこと(つまり脳がきちんと機能するためにすること)は、奇を衒ったことなどではなくて、当たり前のことに立ち返って過ごすことだと気づかせてくれます。

    昨今の脳科学では、アハ体験やサイコパスの研究など、ちょっとオカルトちっくな話が散見されますが、この本で語られてることに限っては信用に足ることでした。ただ当たり前の良いことをしようということなのですから。

    しかして、お医者さんが書いた本というのは、なかなかどうして読みやすいです。
    表現は平易ですし、ニッチな例は出しません。コンパクトに章を配しており、まとめがちゃんとついています。

    学びやすく気づかされる良い本です。

    目次
    生活の原点をつくる―脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう
    集中力を高める―生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう
    睡眠の意義―夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を利用しよう
    脳の持続力を高める―家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう
    問題解決能力を高める―自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう
    思考の整理―忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう
    注意力を高める―意識して目をよく動かそう。耳から情報を取ろう
    記憶力を高める―「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう
    話す力を高める―メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう
    表現を豊かにする―「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう
    脳を健康に保つ食事―脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう
    脳の健康診断―定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックしよう
    脳の自己管理―「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう
    創造力を高める―ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう
    意欲を高める―人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう
    高次脳機能ドックの検査―最低限の脳機能を衰えさせていないか確認しよう

  • これから、ますます良い習慣を持っている人と、
    そうではない人の格差が広がっていきます。

    この著作の出版以降、「習慣ブーム」が起こりました。
    いかに良い習慣を獲得するかのノウハウが一気に溢れ出るようになりました。

    その中で、科学的に脳の機能を向上させる習慣が注目を集めました。
    それが運動です。

    毎日20分の有酸素運動で、脳のシナプスが増えるという画期的な発見です。
    年齢を重ねれば、脳の細胞が死ぬと思われていましたが、
    最近の知見では、運動をすることで増えることがわかっています。
    つまり、運動は、老化を遅らせるキラーアイテムになりました。

    あとは、いかに習慣を継続するかにかかっています。
    「知っている」というだけでは、何も役立ちません。

    また習慣を継続させる上での非常に役立つ知見も、
    たくさん出てくるようになりました。
    本当に便利な世の中になったと思います。

    脳に関する、情報は莫大にありますが、
    科学的にかなり説得力のある情報もあります。
    それを見極めて、自分の人生に取り入れれば、
    より、豊かに生きることができます。

    脳機能を向上させる「知る」というだけでも、
    多くの恩恵がありますが、これからは、より、
    「伝える」ということも、重要になってくるでしょう。
    著者も本書で似たようなことを言っています。

  • 脳神経外科、築山節(つきやまたかし)氏の著作。「冴えない脳」を治すため、有効性の高い15個の習慣を提案します。

    1. 生活の原点を作る ― 脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう
    2. 集中力を高める ― 生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう
    3. 睡眠の意義 ― 夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を活用しよう
    4. 脳の持続力を高める ― 家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう
    5. 問題解決力を高める ― 自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう
    6. 思考の整理 ― 忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう
    7. 注意力を高める ― 意識して目を動かそう。耳から情報を撮ろう
    8. 記憶力を高める ― 「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう
    9. 話す力を高める ― メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう
    10. 表現を豊かにする ― 「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう
    11. 脳を健康に保つ食事 ― 脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう
    12. 脳の健康診断 ― 定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックしよう
    13. 脳の自己管理 ― 「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう
    14. 想像力を高める ― ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう
    15. 意欲を高める ― 人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう
    番外.高次脳機能ドックの検査 ― 最低限の脳機能を衰えさせていないか確認しよう

    加齢とともに衰える脳を活性化するため、行動パターンを見直して、新鮮で刺激のある毎日を送りましょう、という話です。頭を使うだけでなく、手・足・口を使わないといけないですね。本を読むときも、黙読よりは音読のほうが良い。字を書くのも良い。散歩して血液の巡りを良くするのも良い。

    それと、時間の制約を設けて、終わらせることに集中こと。眠っている間の脳が記憶を整理するはたらきを活用することも重要。効率的、合理的な行動を意識せずにとれるように訓練したいなと思いました。

    ===引用ここから===
    自分の話が本当に相手に理解されているかということを常に気にかける姿勢を持って下さい。「自分の話が通じないのは女房が悪い」「話が伝わらないのは上司が悪い」と考えてしまっていないでしょうか? そういう悪い頑固さは、前頭葉の力が落ちて、変化に対応するのが辛くなっているからかも知れません。
    ===引用ここまで===

    年をとるとどうして頑固になるけれど、これは前頭葉のちからが落ちているから、ということだったのですね。ここは意識して、前頭葉を活性化させるよう、少し落ち着いて考えてみることにしよう。

  • 著者の築山節さんは長年、脳神経外科で臨床の現場におられた方。
    様々な症例の患者さんを治療した経験から「脳にいい生活習慣」を提唱され、2006年に上梓した本書は50万部の大ベストセラーとなりました。
    加齢とともに身体機能は減退する一方、脳は取組み次第で向上すると、脳研究者の池谷裕二さんが仰っておられたのを思い出して遅ればせながら手に取りました。

    現代人がスマホなどの2次元情報にのみ依存し、いかに脳に悪い生活を送っているかを示した上で、脳を活性化し人間らしく生きるための処方箋が示されています。

    本書の特長は、なぜそうしたほうが脳のためにいいのか、脳医学の立場から論理的に、かつ、さまざまな臨床例から実践的に語っておられる点にあると思います。(英語が堪能で一流企業に勤めていた女性に、治療のため写真教室に通ってもらった話など、興味深い例が多数あります)

    ▼脳が働くのは、脳に十分な栄養が送られている=血液が十分回っている状態。だから考えるためには軽い全身運動の散歩がいい。

    ▼脳の回転スピードをあげようとすれば、時間の制約を脳に意識させること。仕事量÷時間=脳の回転スピードという関係性。

    ▼睡眠中も、脳は昼間に獲得した情報を整理し体系づけしている。睡眠時間を削って仕事するのは却って能率が悪くなる。

    ▼脳が同時に処理できるのは、5±2が基本。脳の負担軽減のため、メモして情報を外部化することが大切。

    経験則上いいと思って実践していることもあるし、全然できていないこともあるけれど、今後の行動指針になってくれそう。築山さんも、全部実践しなさいということではなく、行動を見直すヒントとして使ってほしいと言っておられます。

    脳を身体の一部としてケアするという意識はなかったので、普段と違う視点から脳を考えるきっかけになりました。
    文章もすごく整理されていて頭にすーっと入ってきます(さすが脳研究者)。ベストセラーになるのも納得です。

  • 自分がだらしないのは普段苦労していないからだったのか・・・・。
    目を動かすと脳に良いというのは初めて知ったので早速実践しています。

    自分を律するために定期的に読み返す本。

  • 前頭葉を鍛えるための数々の気づきをくれた本。
    具体的でわかりやすく書いてあるのでとても勉強になった。
    特に響いた点を列挙します。

    ・作業に取り掛かる前に時間を決める
    脳は時間を決めて取り掛かることによってその時間までに終わらせようと構築する。ダラダラ制限時間を決めずに終わった時が終わりと思わず、その時間までに終わらせようと努力することにより集中力が増す。これは様々な集中力を高める系の本に書いてあるとても大切な部分のようです。

    ・忙しい時ほど机や鞄の整理をする
    仕事なとで忙しい時ほど整理整頓をすると頭の中が整理され物事に優先順位をつけられるようになる。料理や掃除などの家事も脳トレ的な意味合いで有効な方法。

    ・面白いことがあったら誰かに聞かせようと思いながら生活する。
    常に誰かに話そうと思いながら生活をすると、記憶力が高まり、話の構成なども考えるようになるので前頭葉を鍛えることにつながる。ブログなどで人に見てもらうと良い。

  • 目次
    1.脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かす
    2.生活のどこかに「試験を受けている状態」を持つ
    3.夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を活用する
    4.家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなす
    5.自分を動かす「ルール」と「行動予定表」を作る
    6.忙しい時ほど「机の片付け」を優先させる
    7.意識して目をよく動かす。耳から情報を取る
    8.「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書く
    9.メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てる
    10.「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話す
    11.脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がける
    12.定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックする
    13.「失敗ノート」を書く、自分の批判者を大切にする
    14.ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにする
    15.人を好意的に評価する。時にはダメな自分を見せよう
    番外.最低限の脳機能を衰えさせていないか確認する

  • 《習慣1 生活の原点をつくる―脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう》p17
    ・脳の活動を安定化させるには、生活のリズムを安定させることが大切
    ・そのためには、まず生活の原点をつくることが大切。朝一定の時間に起きよう
    ・脳にもウォーミングアップが必要。足・手・口を意識的に動かそう

    《習慣2 集中力を高める―生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう》p33
    ・集中力や頭の回転の速さは、それ自体を「上げよう」と思っても上げられない
    ・意志的にできるのは、時間と距離(仕事の量)の関係をはっきり認識すること
    ・時間の制約をなくすと、「何がより重要か」も判断しにくくなる

    《習慣3 睡眠の意義―夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を利用しよう》p47
    ・睡眠は、疲労回復のためだけではなく、思考の整理を進ませるためにも必要
    ・夜は情報を蓄える時間に向いている。考えを大雑把にまとめ、早く寝よう

    《習慣4 脳の持続力を高める―家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう》p59
    ・毎日自分を小さく律することが、大きな困難にも負けない体制を育てる。p65
    キーワード:選択・判断・系列化
    ・脳を鍛えるときは、司令塔である前頭葉を鍛えることを意識するといい
    ・前頭葉を鍛えるときは、テクニック以前に体力をつけることが大事
    ・家事や雑用を積極的にこなすことは、前頭葉の体力を高める訓練になる

    《習慣5 問題解決能力を高める―自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう》p73
    ・瑣末な選択・判断を効率化させるルールを持っておくと、脳の力を有効に使える
    ・一日の行動予定表や仕事を解決するまでのプロセスを書くのも、脳の仕事を助ける
    ・書いたものを自分で分析したり、他人に評価してもらったりすることも大切

    《習慣6 思考の整理―忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう》p85
    ・物の整理は思考の整理に通じている。忙しいときほど片付けを優先させよう
    ・仕事で混乱したときは、机を機能的に整理することから始めてみると立て直しやすい

    《習慣7 注意力を高める―意識して目をよく動かそう。耳から情報を取ろう》p97
    ・脳の健全な働きを保つためには、目を動かして積極的に情報を取ることが必要
    ・目を動かす(フォーカス機能を使う)時間を意識的に多く持とう
    ・視覚的情報が遮断された状態で耳から情報を取る訓練をするともっといい

    《習慣8 記憶力を高める―「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう》p111
    ・使える記憶を増やすには、出力することを意識して情報を取ることが大切
    ・その出力の機会を増やすために、報告書やブログを活用しよう
    ・会話する機会が少ない人には、書き写しや音読が有効なトレーニングになる

    《習慣9 話す力を高める―メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう》p123
    ・人の質問に答える形で話を長くしていく(周りの人の協力が大切)
    ・メモを用意し、そのキーワードを辿りながら慣れない話を長くする
    ・写真を撮ってきて、それを示しながら表現を膨らませていく

    《習慣10 表現を豊かにする―「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう》p135
    ・表現を豊かにするには、いくつかのパターンを身につけ、訓練することが有効(質問を想定する、話のナビゲーションを自分でつくる、風景を思い浮かべる)
    ・話が通じないのは相手のせいと考えてはいけない。相手の身になって考えよう
    ・たとえ話を織り交ぜながら話そうとしていると、脳が総合的に鍛えられる

    《習慣11 脳を健康に保つ食事―脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう》p145
    ・生活習慣病になると、脳にも悪影響が及ぶ。予防するには太らないことが第一
    ・エネルギーの需要と供給のバランスを考え、適度な運動と腹八分目を心がける

    《習慣12 脳の健康診断―定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックしよう》p153
    ・画像検査により、脳の病気を発見できるだけでなく、問題のある機能も分かる

    《習慣13 脳の自己管理―「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう》p161
    ・自分の失敗を記録し、傾向を割り出すことは、脳の自己管理にとても有効
    ・失敗を分析するときには、小さな失敗から注目していくと分かりやすい
    ・その代わりの方法として、人から指摘される問題行動を分析するのもいい

    《習慣14 創造力を高める―ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう》p169
    ・「何の役に立つのか」よりも「誰の役に立つのか」を重視して考える
    ・アイデアは情報の組み合わせと考える(無から有は生み出せない)
    ・書くことによって情報を脳に刻み込み、まとめをしながら考える
    ・創造力を高めるには、活動をマルチにし、人生を楽しもうとすることが大切

    《習慣15 意欲を高める―人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう》p179
    ・意欲を高めるには、自分の行動と結果を誰かが評価してくれることが重要
    ・人を好意的に評価することは、自分が評価されやすい環境をつくることにつながる
    ・生活のどこかにダメな自分を見せる場面があると、意欲を高めやすくなる

  • 【489】

    前回のに続き勉強になる。
    普段やってることを文章化してくれてる感じがとてもわかりやすい。

    失敗を書き出す、ルールを書き出すはやっていなかったので実践する価値はあるかも。

  • やっぱ、早起き、運動!
    この著者の書いた勉強法の本も、今日書店で発見。
    買ってみようかしら?

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著者プロフィール

(財)河野臨床医学研究所附属北品川クリニック所長

「2017年 『「疲れない脳」のつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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