- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140882467
作品紹介・あらすじ
なぜ今、ちょっとした親切や信頼感、異世代交流の重要性が見直されているのか?気楽な核家族を選びながらもジジ・ババのいる三世代同居に憧れるのはなぜ?人を育て、幸せにする地域社会の法則は、サザエさん一家の暮らす町にヒントがあった。社会学、民俗学、文化人類学の実証的研究から、私たちの日々の生活の根底に流れる人びとの「関係性」を読み解く。
感想・レビュー・書評
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サザエさんを題材に、3世代、そして近隣とのコミュニティが成立していたが故に、街に村に優しさが溢れていたことを思い出させてくれる。それがクレヨンしんちゃんの世界との相違。それが平成の市町村合併でも地域コミュニティが失われる拍車をかけたとは考えてみればその通りだ。笑いを取るサザエさんの多くのエピソード紹介が微笑ましく、楽しい。社会学を楽しく覗いた思いがする。著者は阪神大震災を経験され、西宮・神戸の地域事情にも明るい。
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サザエさんを例にとっているけど、内容はまじめなコミュニティ分析本。最後がいきなりざっくり曖昧な結論な気もするけど、面白くてさくっと読めました。
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ゼミの本 題名でがっつりサザエさん!と思って先入観を持つと取っつきにくいかもしれないけど別段むずかしいことは書いていない 具体例もあってわかりやすい
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[ 内容 ]
なぜ今、ちょっとした親切や信頼感、異世代交流の重要性が見直されているのか?
気楽な核家族を選びながらもジジ・ババのいる三世代同居に憧れるのはなぜ?
人を育て、幸せにする地域社会の法則は、サザエさん一家の暮らす町にヒントがあった。
社会学、民俗学、文化人類学の実証的研究から、私たちの日々の生活の根底に流れる人びとの「関係性」を読み解く。
[ 目次 ]
第1章 「サザエさん家族」と「クレヨンしんちゃん家族」、どちらがいいか
第2章 コミュニティの成立―生みの親より育ての親
第3章 コミュニティが担う「平凡教育」
第4章 見返りを期待しない親切と『サザエさん』の笑い
第5章 「自治会」と「まちづくり協議会」
第6章 知恵を授けるコミュニティ
第7章 予期せぬ優しさに出会う町を
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
サザエさんは皆の憧れなのではないだろうか。
波平さんが、近所の子供を怒るシーンで、昔はよくあったことなんだけどなぁ、というのは全日本人の共通の思いではないだろうか。 -
「サザエさん」的コミュニティの法則 サザエさん論だと思ったらコミュニティ論の本だった(サザエさんの話はほとんどない)。平凡教育と非凡教育について。 http://is.gd/2bvpK
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社会学、文化人類学の研究はどうしてサザエさん一家(三世代同居)の暮らしの方がクレヨンしんちゃん(核家族)よりも無理がない暮し方なのかを示す。現在はほとんどが競争原理社会で子どもには非凡教育が当たり前だけれど、平凡教育とのバランスが不可欠、そしてそれこそコミュニティによって培われていくものと論じる。カツオくんには平凡教育のよさが現れてるのだ。親戚のような近隣のオトナや世代を超えてのまじわり、そして独自の地域文化・・。地域コミュニティ再生のヒントがある。