人生を幸福で満たす20の方法 (生活人新書 281)

著者 :
  • NHK出版
4.33
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140882818

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 三宮麻由子さんの本を初めて読みました。
    感性が豊かで語彙も豊富で、読みやすさがあり丁寧な
    文章です。
    そのためでしょうか、すっと心を潤してくれるかのように読めました。

    人生を幸せに感じていることを具体的にどうすれば
    良いのかを20の方法で紹介していますが、私が
    特に良いなと感じたのは、手から伝わる「和み手触り」を
    大切にしていくこと。

    そして、感謝の気持ちが自然に持てるようになること。

    苦悩や葛藤は確かに自分で立ち向かっていったり、何とか工夫をして乗り越えようとしたりする必要がありますね。
    でも、それを経験したからこそ人への感謝の気持ちや
    今、活かされていることへの素晴らしさをより感じられるようになるのではないかと再認識できるのでは?

    与えられた中で、どんな生きざまを描くのか
    自分がどんなふうに気づきを持っているかを
    この本は、優しく心を満たしてくれます。

    目を閉じて、鳥のさえずり、雨の音を聞いてみたりする
    と意外にも、心が落ち着くのは、そういった感性を
    誰もが持っているからなのかもしれません。

  • 「幸福」などという単語題名として見るだけで手に取る興味すら感じられなくなるのだが、著者が三宮麻由子氏という事であれば別。

    著者の考え方に是非とも触れたいという思いから読み始める。盲目(著者は”sceneless”と表記)であるが故の大変な日常生活部分があると同時に、晴眼者には実は見えていない部分を見て・感じている著者の言葉一つ一つは重い。

    アンチョコな”How To”本とは違うので、是非手に取ってもらいたい。

  • [ 内容 ]
    幼くして視力を失うという絶望の中から、微かな希望を見出して日々を生き抜き、いま幸福に満たされているエッセイストが綴る「幸福のつくり方」。
    人生に虚しさを感じたとき、どのように心を幸福感で満たしたらいいのか?
    生きる意味が分からなくなったとき、絶望の淵に立ったとき、どうやって希望を見出して乗り越えるのか?
    心に幸福を生む考え方とは?あなたを励ます珠玉の20話。

    [ 目次 ]
    空虚な日々を楽しむ方法(好奇心で心を満たそう ゲーム感覚でチャレンジ 手触り感のある生活 ほか)
    絶望の日々を生き抜くために(危機は自然体で乗り越えよう 夢を叶える方法 出会いと別れの達人になろう ほか)
    幸福力アップの秘訣(人生相談の極意 いまを「旬」として生きる 幸福を生み出す魔法の言葉 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 何かに追われている気がする。ぽっかりと埋まらない穴が開いている気がする。これって現代人の現代人たるゆえに妄想してしまう事柄たちなのかしら。何も追ってないし、穴も開いてない、満たしてくれるのは前向きなこの人の言葉です。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

エッセイスト。東京都生まれ。
高校時代、米ベンロマンド・ハイスクールに留学。上智大学文学部フランス文学科卒業。同大学院博士前期課程修了、修士号取得。現在は外資系通信社で報道翻訳に従事。
デビュー作『鳥が教えてくれた空』(NHK出版/集英社文庫)で第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞を、『そっと耳を澄ませば』(NHK出版/集英社文庫)で第49回日本エッセイストクラブ賞を受賞。そのほか、第2回サフラン賞、第11回音の匠賞、第46回点字毎日文化賞などを受賞。
主な著書に『ルポエッセイ 感じて歩く』(岩波書店)、『ロング・ドリーム──願いは叶う』『世界でただ一つの読書』『四季を詠む──365日の体感』(以上、集英社文庫)、『おいしい おと』『でんしゃはうたう』『かぜフーホッホ』『センス・オブ・何だあ?』(以上、福音館書店)などがある。
失明直後からピアノ、リトミック、ソルフェージュなどのレッスンを開始。複数の専門教師のレッスンを継続し、現在はパリ国立高等音楽院教授の上田晴子氏に師事。大学・大学院時代は学内の古楽器アンサンブルでリコーダーとチェンバロを担当。新井満氏との合作で『この町で』を作曲したほか、講演やトークコンサートなど幅広く活動を続けている。
趣味はバードリスニング。

「2022年 『フランツ・リスト 深音の伝道師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三宮麻由子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×