- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140882894
感想・レビュー・書評
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北京五輪の競泳チームのメンタル・コーチをして、北島康介を金メダルに導いたという脳神経外科医の著書。
第一章は、脳の機能と思考のプロセスを説明した部分。
だいたい、以下のような内容。
外部からの刺激は、感覚器官から、後頭葉や側頭葉やらの感覚中枢へ達し、大脳皮質にある神経細胞を通って前頭前野に送られる。
ここまでは、これまで理解されていたことなんだそうだ。
それとは別に、A10神経群を通過して前頭前野へ送られるルートがあり、このルートでは「気持ちのレッテル貼り」が行われるのだとか。
前頭前野に送られた情報は、線条体、A10神経群、海馬回、視床へとフィードバックされる。
ここで考えることが行われるのだそうだ。
このフィードバックの経路と、記憶に関わる大脳辺縁系を「ダイナミック・センターコア」と名づけているのが、筆者の知見であるようだ。
A10神経系で生まれた「気持ち」が、ダイナミック・センター・コアの考える働きにより、心を生み出していく。
思考と記憶が連動して、それぞれの能力が発揮されるようになる、ということらしい。
第二章以降は、子どもや自分の才能を引き出す、あるいはアスリートを育てるといった観点で、何をするべきかという内容。
俄然実用書っぽくなってくる。
具体的には、対象にネガティブな感情を抱かず、素直に対すること。集中すること。意欲を持つこと。いつでも全力投球すること・・・などなどが、才能を磨くために必要なこととして挙げられていく。
・・・それ自体が非常に難しいことのように思われるのだが。
それから、第一章の内容とのつながりがあまり感じられず(私の読み方が浅いせいか?)、これが本当に有効なのかがよく分からない。
北島選手からの経験論っぽく見えてしまう。
やっぱり、脳科学はよくわからん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2011年99冊目
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こちらも入院中に読みました。
サブタイトルが良いですよね。
「凄い才能を自分で作る」ですもん。
脳細胞の3つの本能
“生きたい"“知りたい”“仲間になりたい”
心技体
心の状態 勝ち方にこだわる、手を抜かない。
態度 前向きな言葉、性格。 失敗をリサーチし、同じ間違いをしない。
姿勢 水平目線。 肩、腰を中心に動く。
運動能力=知的能力
自分の考えを絵にまとめる。 正しい絵を描く。
音に反応する。 どの方向から音がしたか。
人の話を聞く。 反芻して内容を確認する。
「絵画」「音楽」「運動」の趣味を持つ。
また、
この本の末尾に、能力開発マップという図が掲載されているのですけど、
こちらの図表を大きくして、身近な場所に貼り付けておきたいと思いました。 -
詳細は後ほど。
北島康介のオリンピック2大会連続金メダルを支えた人…という印象しかなかったが、立ち読み段階で非常に読み易い内容でした。
なので、即購入。
早速活用しよう、とバイト先の予備校で試してみると…やっぱり否定語の嵐!もっとポジティブに行きましょうよ。
チェックリストがあるので試し易いと思います。
一回だけでは頭の中に入らなかったので再読します。