通勤電車でよむ詩集 (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版
3.40
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本棚登録 : 215
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883020

作品紹介・あらすじ

多くの人と乗り合わせながら、孤独で自由なひとりの人間に戻れるのが通勤電車。揺れに身を任せ、古今東西の名詩をよめば、日常の底に沈んでしまった詩情がしみじみとたちのぼる。生きることの深い疲労感を、やさしくすくいあげてくれる言葉の世界へ、自らも詩人である編者が誘う。

感想・レビュー・書評

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  • 前からねらっていたけど、水色のダブルカバーになっていたので思わず購入。バスに乗って40分の移動中読んでいます。とても重宝しています。


    「少女と雨」…とてもすき。

    「胸の泉に」、「宇宙を隠す野良犬」、「ばらあど」、「四十五歳」、「滝のある山」、「ぼくの娘に聞かせる小さい物語」、「しずかな夫婦」、「賀状」、「駅へ行く道」、「池(pond)」、「昨日いらつして下さい」、「ぼくは聞いた」、「遺伝」が心に残った。

    ひかえめな小池さんの文章が心地よいのです。

  • 20160507
    これまで国語の授業でしか詩に触れたことがなかった私には少々難解でした。なにこれ!意味わかんない!の連続でしたが、時々「ほぉ」と感じる詩に出会うと、言葉は時に感情を超えてくるのだと思わずにはいられませんでした。
    好きになった詩
    「うたを うたうとき」
    「胸の泉に」
    「賀状」
    「駅へ行く道」
    「昨日いらつしつて下さい」

  • まさしく通勤電車内でさくっと読めてしまった。
    日本人だけではなく、海外の詩人による詩も集められていて、飽きない。
    詩の入門書となる一冊。

  • 携帯をいじったり、目をつむったり。多くの人と乗り合わせながら、自分だけの孤独で自由な世界を持つ。電車というのは、不思議な空間だ。

    そんな空間で、詩集を読むということ、
    言葉と出会うということを提案するのがこの詩集である。

    電車の揺れに合わせて、詩の言葉は私の心にしみ込んでくる。

    ウンベルト・サバ「ぼくの娘に聞かせる小さい物語」
    天野忠「しずかな夫婦」
    白石かずこ「池(pond)」
    が特に好きだ。

  • なんて斬新な!と思いまして。
    私の場合は通勤電車ではなく、帰省の列車内のお供としてチョイス。電車×詩とは、意外に相性がよいものだと思った。揺れるリズムや車窓の風景を楽しみながら詩を読むというのは、なかなか心地よいものだった。
    「移動あるいは途上の時間は、目的地に着いてしまえば、消えてなくなる。それはこの世のどこにも根を下ろさない、不思議な間としか言えない時間である。」
    編者の小池さんが、電車で運ばれるという経験を、まえがきでそのように述べている。本当にその通りであり、そんな時間が好きだからこそ、自分は鉄道に惹かれるのかなと。ただ、収録されている詩は軽く味わえるというものではないので、個人的には、短距離よりは長距離、ロングシートよりはクロスシートで、じっくり噛みしめる内容だなと感じた。
    いくつか収録されている、鉄道がテーマの詩が、これまた味わい深い。中原中也、北原白秋、長田弘、パウル・ツェラン、エミリー・ディキンソン…古今東西の詩が幅広く選ばれており、初めて知る詩人も多く、この詩集を手にしなければ出会わなかったであろう作品ばかりだ。何より、各詩に添えられている小池さんの寸評が素晴らしい。
    電車内はもちろん、それ以外の場所でも読んでほしい、極上の詩のアンソロジーである。

  • 電車で詩を読む、というのはいい体験だった。
    それに、詩人をあまり知らないので、いろいろな詩を知ることができたのもよかった。何人か、詩集を探してみよう、と思う人もいた。やっぱりとっかかりがないと、詩にはなかなか触れられないし。
    編者のコメントもいい。

  • 何年ぶりかに詩集を読みました。
    たまにはいいかもしれません。
    ココロが洗われます。
    純粋なココロ・感情を持っているって大切。

  • 2010新書大賞のベスト10に入った本。
    編者のセレクトする目はかなりのもの。

    気に入ったのは、
    四元康祐「言語ジャック」
    これダントツ。すごくいい。
    他は、まあベタに室生犀星、宮沢賢治、萩原朔太郎がひかっていた。

    ただ、編者の詩もはいってるとこだけ納得できず、☆四つ。
    それは、はずすべきだろう。

  • 良い詩がいっぱいあったが、特に谷川俊太郎の詩が良かった。

  • 出会えてよかったなと思える詩がけっこうあった。詩人ひとりの詩集にどっぷりディープに付き合うのって大変ですし。こういういろいろ入ってるやつはいいですね。

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著者プロフィール

1959年生まれ。’97年詩集『永遠に来ないバス』で現代詩花椿賞、’00年詩集『もっとも官能的な部屋』で高見順賞、’01年『屋上への誘惑』で講談社エッセイ賞、’07年「タタド」で川端康成文学賞、’10年詩集『コルカタ』で萩原朔太郎賞、’14年『たまもの』で泉鏡花賞を受章。おもな作品に『感光生活』『弦と響』『野笑 Noemi』『幼年 水の町』がある。

「2018年 『変愛小説集 日本作家編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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