「龍馬」を読み解く100問 (生活人新書 307)

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883075

作品紹介・あらすじ

幕末動乱の時代、33年の人生を駆け抜けた坂本龍馬。本書は龍馬と彼を取り巻く人々が生きた時代を、クイズ形式で学ぼうとするものである。2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』の時代考察家が、最新の研究成果と史料をもとに設問を作成。読み進むうちに龍馬への理解と知識が高まるように構成した。

感想・レビュー・書評

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  •  様々な史料に基づいて作られた、坂本龍馬に関する四択問題100問を解き、解説を読んでいくもの。龍馬の人生に沿って3章に分け、それぞれ初級・中級・上級の問題が用意されている。
     NHK出版ということもあり、大河ドラマブームに乗せられて買った1冊で、龍馬の生きた時代について、龍馬の歴史について手軽に知ろうと期待して買った。しかし、とても読みにくく、読むのが苦痛で仕方なかった。読みにくい理由は、当時の史料がそのまま漢文で長々と引用されており、史料の内容もイマイチ理解できないままあっさりと雑な解説がなされていることである。さらに問題も、「龍馬と同じ年に生まれた新選組隊士は?」とか、「龍馬存命中に出版された書物は次のうちのどれか?」など、歴史の理解というよりは瑣末な知識を問うようなものも多く、全く興味が持てない。問題の形式自体も「あてはまらないもの」「ふさわしくないもの」「間違っているもの」などなど、やたらと「裏街道」ばかり選ばせるのも気に入らないし、選択肢も難しすぎたり、不自然だったりで、とても良問とは言えない。大河ドラマ作成のために引っ張り出してきたあれこれの史料でなんか1冊適当に本を出してみました、という意図さえ感じられる、不親切で新書に向かない本だった。武市の罪状についてとか、龍馬が実は北辰一刀流の目録しかもらっておらず、免許皆伝したわけではない、とか面白い部分もあるのに、なぜそういった興味深い史実をこんなにまで面白くない形式で書いて安易に売り出してしまうのか、不思議でたまらない。(10/06/18)

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著者プロフィール

大石 学 1965年生。東洋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。杏林大学ほか非常勤講師。哲学・倫理学。

「2023年 『日記・書簡集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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