ダメ情報の見分けかた メディアと幸福につきあうために (生活人新書)

  • NHK出版
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本棚登録 : 330
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883341

感想・レビュー・書評

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  • メディアは透明な道具ではない。
    つまり常に歪みなく届けられるものではないということを知っておく。
    メディアリテラシーを身に付け、内在的チェック(自己判断)と外在的チェック(外部の別の情報に当たる)だけでなく、時に判断保留をし、より確からしい情報が出てくるのを待つのも一つの手段である。
    無内容な話さえ、常套句やテンプレートとちょっとした飾りでそれなりに仕上がってしまうのがメディア情報の怖いところ。
    その場合、日常用語に落とし込むことで本当に言いたいことが見えてくる。
    言葉の定義を明確にすること。
    そしてその検証可能性も明らかにする。
    著書では構造改革という言葉の定義が不明確であることを指摘していた。
    ある疾病に対しある薬が効くかどうかの判断は投薬したデータだけでは不十分で投薬しなかった場合のデータも少なくとも必要である。
    大切なのは正しい情報の見分け方だけでなく、偏った情報に対してカウンターとなる情報を影響力ある形で流通させるスキル。つまり現在は発信する力も求められるということ。
    時折専門的な内容もあり難解な部分もあった。
    本書を参考に情報を受け取るようにする。

  • 信頼できる著者たちの論考。基本的なことだけど、案外できていないことが多いんじゃないかな。

  • 駒澤大学経済学部のシンポジウム講演を下敷きに加筆・修正したもの。3氏それぞれがメディアが移り変わっても使える考え方を、事例を使って論じている。


    第1章 荻上チキ 「騙されないぞ」から「騙させないぞ」へ ― ウェブ時代の流言リテラシー

    ウェブ流言も昔からの流言と本質は同じ。流言やデマを放置せずに検証し、拡散というアクションを安易に行わないように注意する。

    第2章 飯田泰之 情報を捨てる技術 ― データ検証から確率論まで

    とんでもなくダメな情報を振り落とす3つの方法。
    ・無内容な話を見抜く
    ・定義が明確でない話を見抜く
    ・データで簡単に否定される話を捨てる

    第3章 鈴木謙介 メディアリテラシーの政治的意味 ― 「偏った情報」とどう付き合うか?

    インターネットの普及によって自分自身の偏りを自覚したうえで、他者の「偏った」意見にも目を配る必要性が高まっている。

  • ○メディアリテラシーをテーマに、3人の著者がそれぞれの観点(「ウェブにおけるリテラシー」「データの読み方」「政治との関係」)から、解説を行っているもの。
    ○内容がそれぞれ独立しており、相関性は見られないが、「情報」に対してどのような考え・立場で望むかという視点の持ち方について、参考になった。
    ○個人的には、荻上チキさんの章が一番面白い。

  • 情報の取捨選択を自分の軸を持ってしましょう、という話。

  • 題名通り、ダメ情報の見分け方について書かれた本。

    過去によくあったメディア・リテラシーの紹介ではなく、WebやTwitter、SNSなどの個人が簡単に情報発信でき、他人の発信した情報を簡単に拡散できるようになった時代に必要なリテラシーについて、流言リテラシーとして紹介する等、SNSを使っている身としては、非常にリアリティを感じて読むことができた。

    WebやSNSを利用して情報収集する頻度が多い人はぜひ読んでみてください。

  • メディア・リテラシーとはなにか?

    という問いに即答できる方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。

    面白い点は「メディア・リテラシー」について、3人の著者がそれぞれの主張を持ち、文章のスタイルも統一されていない点です。

    現代文を学生時代にもっと真面目に取り組んでればなぁ…

  •  流言,内容のない言説,事実と価値判断の不可分性について。情報の海でどのように良く生きていくか,メディア・リテラシー入門。
     誰しもありのままの事実を知るなんてできなくて,みんな不完全な情報,加工された情報をもとにして,思考し行動しなくてはいけない。完璧ではなくても,より確からしい情報を手に入れて正しい判断をするために,どのような心構えが要るのか,確認しておくのは大事。
     流言の根底には,情報に対する需要と供給のミスマッチがある。真偽を問わなければ,情報を生み出すコストってべらぼうに低いので,供給不足のところにガセ情報が投入されてあっというまに広まってしまう。それも,単純でステレオタイプに沿ったストーリーだと効果的。
     世の中は複雑だから,単純な話やいかにもな話は,まず疑ってかかるのがいいんだろう。それと,世の中のしくみ(社会・科学)にはある程度基礎知識があった方がいい。それをもとに,胡散臭い情報って結構遮断できると思う。
     そういうことができない人たちが陰謀論にはまってしまうんだろな。学校で基礎知識を与えるのも確かに重要だけど,そういう危険な情報が世の中にはうようよしてるんだよってことをもっとあからさまに教えられるといいんだけど。もうやってるかな?メディアリテラシー教育。

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著者プロフィール

特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事

「2018年 『ソーシャル・マジョリティ研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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