「一九〇五年」の彼ら 「現代」の発端を生きた十二人の文学者 (NHK出版新書)
- NHK出版 (2012年5月10日発売)
本棚登録 : 58人
感想 : 6件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784140883785
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
レビュー省略
-
新書文庫
-
400 文英堂
-
日本の国民国家としての頂点は1905年5月27日である。
という文章で、この本は始まる。
この日は、日露戦争のヤマ場の戦い、日本海軍連合艦隊とロシア海軍バルチック艦隊の海戦の日である。日本人はこの戦いに固唾をのんだが、この国民的一体感の共有こそ、国民国家完成の瞬間である、と筆者は解釈している。また、この年を筆者は「現代」の始まった年と考えている。そして、この1905年に青春期または人生の最盛期にあった人々が現代人の原形をなす、と考え、それらのモデルを12人の作家に求めた。それは、森鴎外・夏目漱石・島崎藤村・高村光太郎・石川啄木、といった人たちだ。
12人の作家を通じて、「現代人の原形」を描写し得ているかどうか、はよく判断がつかないのであるが、少なくとも12人の個々の作家の1905年の姿の描写は興味深く読めるし、なかなか面白い。
著者プロフィール
関川夏央の作品
