〈香り〉はなぜ脳に効くのか アロマセラピーと先端医療 (NHK出版新書 385)

  • NHK出版 (2012年8月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784140883853

みんなの感想まとめ

香りが脳や心身に与える影響について、科学的な視点から深く掘り下げた内容が魅力的です。嗅覚は他の感覚に比べて脳に直接的に働きかけるため、香りが過去の記憶を呼び起こしたり、リラックス効果をもたらすことが紹...

感想・レビュー・書評

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  • 香りは「大脳を刺激する❕」みたいです。
    そのほか記憶をする「海馬」や交感神経、副交感神経を調整する視床下部なども刺激するので、香りとともに過去の記憶が蘇ったり、リラックスするなどの効果があるそうです。
    専門的で私には難しい部分もありましたが、とても参考になりました。
    すれ違いに嗅いだ香水の香りで、昔の出来事を思い出すこともありますよねー。
    ぜひぜひ読んでみてください。

  • においが心と体に与える影響、とりわけ、においが脳に与える影響について医療的見地から解説された本。「脳は常に動物が生き残っていくための有利な行動を選択するようにできている。五感の感覚刺激は、すべて神経インパルスに変換されて脳に伝達されるが、その伝達のプロセスがもっとも短いのが嗅覚。しかし、嗅覚は人によって感じ方が異なるとても主観的な感覚。そのため、脳がどのような反応をするかの測定や体にどのような作用を及ぼしているのかを数値化することは困難とされていた。今は嗅覚のメカニズムの解明が進み、fMRI(磁気共鳴機能画像法)によって脳の各所の血流量がどう変化するかの測定が可能となるなど科学的根拠(エビデンス)が次々と明らかになっている。メディカルアロマセラピー(精油を医療分野で応用し、治療や症状の緩和を行うもの)が、これからは代替補完医療としてさらに重要となってくることは確実。」日本では雑貨扱いの精油だが、何の香りがどう働くのかのメカニズムがつかめると、より効果的に精油を使うことができ、また使い方も広がると思う。ただ、その日にいい香りと感じる精油を使うようにしようと思った。それは、体調や精神状態によって香りの感じ方が異なることがあり、脳には外部刺激を自分にとって良いものかどうかを自動的に判断する能力があるため、良い香りと感じる精油が、そのときの体や心が欲している香りである可能性が高いから。

  • 精油を利用したアロマセラピーは医療に利用できるし、これからもエビデンスを積む研究で様々な病気に対応できるという説明的な本

  • 香りを認知する仕組みなどがよく分かった!
    医療分野でもっと活用されればいいなと思いました。

  • 日本アロマセラピー学会理事長による本。医師の視点から、匂いがどのように身体や脳に働くのかを解説し、精油がどのような効能があり、どんな場面で使われることがあるのかが解説されている。正直アロマ界隈は行き過ぎた自然療法や代替療法とも近しいため注意が必要な界隈だと思っているが、このように科学的根拠に基づいた本があると、現状どこまでが解明されているのかが明確になり、より安全にアロマを使うことができると思う。

  • 香りが脳を支配する オートマティックに夢が叶う『潜在意識アロマ』の使い方

    を読んで、以前に買ったこちらの本を再読。内容はすっかり忘れていたので新鮮な気持ちで読書できた。10年以上前の出版されたものではあったけれど、五感の中で、脳にダイレクトに届くのが嗅覚だけであることの背景などとても納得いく内容。嗅覚の仕組みからの丁寧な説明があり、香りが、私たちの身体や精神面にどのように作用していくか理解しやすく買いてあった。
    予防医学が叫ばれて久しいが、少子化に伴う人口減少や、特に高齢者増加に伴って認知症の罹患率や高齢者だけに限らないけれど、がんなどの増加の将来予測をして、不安を仰ぐような情報より、こういった予防的医学を(香りだけにとどまらない)もっと社会全体で取り上げて、国民の意識を変えていったらいいのになぁって思う(関心を持つ人だけのものでなく)。エビデンスがしっかりしていて、有益な情報はたくさんあると思うので。

  • アロマセラピーの勧めだった。医療現場てまと柔軟剤、合成洗剤など人工香料の香りがして、アロマセラピーの診療室は無香なのかなと疑問が沸いた。エビデンスという言葉が何度も出てきて、医学の現場で香りが役立つなら、その効力を失わないようにするのが、アロマセラピーの従事者だと思う。

  •  アロマがメディカルアロマテラピーとして医療に使われているのかと驚いた。ただ、医療効果があるとして日本では認められていないので、どういう位置づけなのか謎。自費診療なのか? それからこの本にも書かれている、アロマテラピーの知識が浅い人による誤った使い方があるというのもちょっと怖い。国家資格もしくは信頼できる運用が明確じゃない限りは、医療としてのアロマは怖い印象。
     個人で趣味で使う分はいいんだろうけど、他人に使うのは気を付けないと危ない。

  • うーん、いまいち納得しかねる。
    医学的根拠としてだしてるデータなんだろうが、データは反論するための比較対象がないと、数字だけだされても判断のしようがないんじゃないかしらん。

  • [図書館]
    読了:2012/10/28

    データの見せ方(この数値が高いのか?低いのか?グラフからじゃわからん)とか、あやしいなぁ、と思わせるところがいくつかあった。鵜呑みにしたらあかんやろうなぁ。

    p. 66 一般的に分子量が小さい成分ほど早く皮膚に浸透し、分子量が大きくなると遅くなります。スキンケア化粧品でよく耳にする、「○○成分をナノ化」というキャッチフレーズは、分子量が大きいものをナノ粒子化して経皮吸収しやすくし、効能が皮膚の奥まで届くことをアピールしているのです。ちなみに水溶性の成分は肌表面の角質を潤すだけで、皮膚の深いところには入っていきません。精油の成分はナノ化と呼べるほど小さい分子量ではありませんが、脂溶性なので真皮乳頭の毛細血管から入り込むことが出来るのです。

    p. 126 グレープフルーツの精油を嗅ぐと、交感神経が優位になり、脂肪を燃焼させて体の内部から熱をつくりだそうとして体温上昇が起こります。

  • 前半は医学的な説明
    後半は実際的な例

    読みやすいとは思った

  • 医療のアロマセラピー導入をバックアップしている「日本アロマセラピー学会」理事長の本。成分からみた精油の性質や、臨床例などが多数掲載されていて、アロマセラピーの基礎知識がある人が読むと大変役に立つ。

    香りについての研究は始まったばかりで、かつ日本ではエッセンシャルオイルは雑貨扱いなので、「○○に効く」とは公言できない。一方、フランスなどでは、薬を減らすための代替医療として、積極的にアロマが取り入れられている。この本では癌や認知症に効果を示す精油の話が書かれていて大変興味深い。

    高齢化が進む中、病院や高齢者のたくさんいる施設では、アロマを日常的に取り入れ、予防や症状の改善などに生かす日が早く来ればいいと思った。

  • 著者の塩田清二先生よりご献本頂きました。

    アロマセラピーに関して、どこまでが解明されていて、どこからがまだよくわかっていないのかが、理解できました。

  • ●2025年12月12日、メルカリで出会った。数回購入経験あり、2冊で500円で販売してる方の出品のなかにあった。メルカリで300円。

    将来病院経営をする時に、高齢者の方々にアロマセラピーのサービスができるかもしれない。その時に、この知識が役立つかもしれない。

  • 第1章 嗅覚のメカニズムーヒトはどのようにして“香り”を感じるのか(においを感じる「仕組み」を知る/なぜ何千種類ものにおいを嗅ぎ分けられるのか ほか)/第2章 “香り”が人体におよぼす作用ーアロマセラピーのサイエンス(急速に進む「におい」の研究/“香り”と医療ーメディカルアロマセラピー ほか)/第3章 治りにくい・予防しにくい疾患に効く“香り”-メディカルアロマセラピーの最新研究(医療現場で導入が進むアロマセラピー/認知症患者の脳を刺激する“香り” ほか)/第4章 “香り”の効能を楽しむー精油の使い方(精油を正しく使う/精油選びで知っておいきたいこと ほか)

  • アロマの効能効果という知識がなければとてつもなくファジーな分野をこれでもかと論理的に化学的に解説されている。
    スピリチュアルではなくエビデンスで切り込むのが少し格好良いとさえ思った。

  • 香りの脳への影響と医療においてどう使われてるかを書いた一冊。

    特筆すべき内容はなかったものの、医学の最前線での使い方を知ることができた。

  • 借りたもの。
    香りが脳にもたらす効能を、今解明できている科学的な分析と、医療現場でどのように活用するか、利用されているかを提唱している。
    主に芳香療法によるストレス緩和、メディカルグレードの精油の効能の検証について。
    精油そのものが、必ずしもすべての症状・患部の直接治療に直接役立つものではない。しかし脳によって認識される「痛み(そのストレス)」の緩和に効果があることを指摘し、その重要性とそれを医療に取り入れることの可能性について提唱している。
    実際、取り入れられている現場もあるようだが、あくまでおまけ程度なので、それはもったいない、という感じ。
    リラクゼーションだけではない。

    芳香療法の効能もさることながら、脳のメカニズム、その不思議についても考えさせてくれる。
    fMRI(functional magnetic resonance imaging) によって、生体の脳の動き(主に血流や電気信号の活性化)が理解されつつあるが、まだまだブラックボックスで研究が必要なことも含め、可能性が無限大な世界。

    嗅覚が脳にダイレクトに作用することは、簡単なアロマの本でも多く指摘されているが、そのメカニズムをこの本では簡潔に解説してくれる。
    脳が化学物質をダイレクトに吸収せず、電気信号に置き換えることで情報量と化学反応に直接さらされる危機を回避しているという趣旨の文章は、言われるまで気づかなかったので目から鱗。

    興味深かったのは、認知機能の改善に効果がある話。
    認知症の進行に聴覚の減退が一因にあると聞いたことがあるが、嗅覚もまた然りか。そしてプルースト効果のように想起したり、その刺激が認知症の進行を遅らせる可能性があることについて言及している。

    統合医療の必要性。
    塗香 インドの武術の話を思い出す。
    霜月星良『京の都の香の路 三』( https://booklog.jp/item/16/29870456 )

  • 主にメディカルアロマセラピーに関しての研究報告ではないが歴史から人体への作用の仕方などメディカルアロマセラピーに関しての解説してくれている。
    ただしサイエンス系なのでちょっと医学的な感じになってしまうのが多い。
    また医療現場でも今後使われていく可能性からの解説もしてくれている。
    特に痛みに関しての緩和ケアとか。
    においがわからなくなるとアルツハイマーなど脳に関係する疾患がありそうだというのが初めて知った。
    まあこれから伸びていく分野なんじゃないかな。

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