• Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883952

感想・レビュー・書評

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  • あちこちで話題になっていて、読み終えるのを残念に感じた一冊。
    ん、冒頭の一言にただ、シビれました。

     “敵が百万あろうとも、自らよって立つプリンシプルを曲げたりひよったりしない”

    これを文字通りに実践しているのは、次の6名の“知の巨人”。

     “真の問題は人口増加ではなく消費の増加なのです”
       - ジャレド・ダイアモンド氏(進化生物学、人類生態学など)

     “自分から知りたいと思うように励ますのが教育だ”
       - ノーム・チョムスキー氏(言語学者)

     “音楽は、昔それを聴いていたときの感情や情景の記憶を呼び覚ます”
       - オリバー・サックス氏(脳神経科医)

     “新しいアイディアがあった場合、既存のデータベースでは対応できません”
       - マービン・ミンスキー氏(人工知能学)

     “実際にその場所に行って直接体験することのメリットは、ずっと残ると思います。”
       - トム・レイトン氏(数学者)

     “情報がありすぎるから誰かが編集する必要がある”
       - ジェームズ・ワトソン氏(分子生物学者)

    彼らに相対するは、吉成真由美氏(サイエンスライター、ハーバード修士)、
    “この人たちに会うまでは”との想いに突き動かされて、真摯に対談されています。

     “共通するのは、「限りなく真実をもとめて」というような姿勢”

    この言葉の示すように、真実を求めて実践を繰り返し、
    社会も決して切り離すことなく「知の活動」を重ねていきます。

    そして、そこから紡ぎだされる「言葉」は一つ一つが輝いているようで、、
    個人的には、そのなかでもチョムスキー氏の言葉は印象深く残りました。

     “自分から知りたいと思うように励ますのが教育だ”

    結果をただ与えるのではない、自身で結果に行きつくように支援する、
    それが「教育」、教え育むことなのだとあらためて、、教師は伴走者でいいのです。

    これは「情報サービス」での根幹とも相通じる理念と思いますし、
    やはり「生涯学習」は自分にとっての重要なファクターかな、ともあらためて。

    これは、折々で読み返したくなる本だなぁ、、と感じました。

  • 非常に内容の深いインタビューが書いてある本。
    範囲は幅広く、文明崩壊の著書、ダイヤモンド氏や、人工知能の父と呼ばれているマービンミンスキー氏など、著名な方々のインタビューをまとめてある。
    また推薦図書も書いてある(人もいる)が、マービンミンスキー氏のコメントも秀逸。
    非常に面白い本なので、興味がある方は是非。
    自分は最近のイベント出席で気になったポイントと、本書の内容がリンクして、非常によかった。

  • この本は何といっても、インタビュアーの事前調査が素晴らしいと思う。宗教・教育に突っ込んでいくあたりが特に。世界一級の学者と言われる人達へのインタビューだけに、世の中の行き詰まりに対する洞察と限界、将来の中に教育や宗教への糸口を引き出そうとしていたのかな?と個人的には思った。


    ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキーともに、歴史やデータを基にした社会的な洞察があって、刺激を受ける。

    ダイヤモンドは、イースター島の森林伐採で滅んだ説を出しつつ、日本の海外における森林伐採や漁業に関する保護へのリーダーシップの欠如の指摘などなど。

    チョムスキーは、アメリカの軍事費と中国の軍事費の圧倒的な差や歴史家たちが危惧しているのが、黄海での衝突であったり、中国国内での労働争議が南北にわたって起きていることと、一人っ子政策による労働人口のリスク、そして、アメリカの核抑止論が核支配だという指摘。日本で騒いでる法案の元になってるのって、ここら辺の背景があってのことなんだと。

    人工知能の父と呼ばれる認知科学者のマービン・ミンスキーは、問いかけが感慨深い。
    「なぜ、ドアを開けるというような、もっと現実的な問題解決型のロボットを作ろうとしないのか」
    「もっと一般的な知能を備えたマシーン、あるいは人間の子供たちができるようなことができて、そこからさらに育っていくことのできるマシーンを作るというような研究をしている人がとても少ない」

    トム・レイトンは、アカマイの創業者。実は10年ほど前にアカマイの研修に出たことがあって、サービスの技術的なところは知っていたのだが、創業者が数学者で、資金提供を受けて創業する当たりの話はやっぱり面白い。この本では直接的には触れられていないけど、当時はラスト1マイルを獲ることを重視していたと思うし、今はもっとすごいんだろうなと思う。そして、知る人ぞ知る影の会社なんだよね。会社自体に惹かれるものがある。なぜ彼を選んだのか?は特に気になるところ。

    ジェームズ・ワトソンは、「二重らせん」の著者であり、DNAの父ともいわれる人なのだが、ちょっと調べると、微妙な記述もあったりするのだが、本の中ではインタビューで聞いちゃっているあたりが凄い。「二重らせん」を読んでないので、時間を作って読んでみたい。

  • 本書の内容そのものも面白いが
    6人の偉大な才能に触れた後の広がりが期待できる
    良書だと思います
    インタビューされた吉成さんも良いですね
    後日、著書を読んでみましたがなるほどと思いました

  • 知の世界に疎く、ほとんど知らない人ばかりという私でも興味津々おもしろく読めた。

  • ダイアモンド
    ・幸せな結婚にとって一番大事なことは、幸せな結婚にとって一番大事なことを探さないこと。セックス、子ども、相手の家族、38以上の要因が関係する。1つの要因に絞り込まないことが大事。

    オリバー・サックス
    ・経験が遺伝子の発現を促す。遺伝子と経験どちらも重要。

    ワトソン
    ・科学者たち全員が協調しているより、競争している方がいい。何人も一緒に働いていると、どの方法がベストかみんなの同意を得なければならない。総意というのは往々にして誤っているもの。あくまで個人が際立つ必要がある。科学を促進させるのは、とりもなおさず個人を尊重すること。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      今週末Eテレで「世界の叡智6人が語る 未来への提言」の後編が放送されます。
      http://www4.nhk.or.jp/P2686/x/20...
      今週末Eテレで「世界の叡智6人が語る 未来への提言」の後編が放送されます。
      http://www4.nhk.or.jp/P2686/x/2013-07-19/31/24350/
      2013/07/16
  • オリヴァー・サックスのインタビューが読みたくて買ってしまったが、全編にわたって楽しめた。おすすめ。




    『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド・ダイアモンド、生成文法理論を提唱したノーム・チョムスキー、神経学者オリバー・サックス、人工知能の父マービン・ミンスキー、アカマイ創業者・数学者のトム・レイトン、二重らせんのジェームズ・ワトソン。

    彼ら全員に

    業績、著書について
    教育について
    宗教について
    今の最大の関心事
    老いについて
    推薦図書

    についてインタビューしており、クロス表の形でまとめてみると面白いかもしれない。

  • チョムスキー、オリバーサックスなど、現代科学に影響を与えた6人へNHKの元ディレクター吉成真由美がインタビュー、それを編纂したもの。オリバー・サックスが教育について発言しているものが一番印象的だった。コンピュータ、数学、医学の接点で仕事している立ちの発言は、みんな目新しくて、刺激的。

  • 今読むべき良著。
    こんな濃厚な本にはなかなかお目にかかれない

  • 超絶面白い。老害からは程遠い六人の知識人へのインタビューによる過去から現在そして未来への展望。内容は科学、教育、情報化社会などなど。切れば血が吹き出るような新鮮な情報から、「何十万年という歴史から見ると〜」という圧倒的な歴史観までコンパクトにまとめられている。中でも特に数学者であるトム•レイトンへのインタビューが面白かった。インターネットの未来を陽気でユーモラスに語る様子がなんとも魅力的だ。

  • ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、オリバー・サックス、マービン・ミンスキー、トム・レイトン、ジェームズ・ワトソン、現代最重要の知の巨人達のインタビュー集。今をそして未来を生きる僕たちが気になること、人間、社会、政治、芸術、科学、環境、宗教、インターネット、未来について・・・、ほぼ同じテーマについて語っていてこのコンパクトさ!
    必携。何度も読み返したい本。

  • 『逆転』というより、『掘り下げ』といったほうがいいような。

    頭のいい人の話を聞くことで、自分の頭もよくしよう……という本だと思う(アホな感想)。0から1にする本ではなく、3か4くらい知っていることについて、8か9くらいまで認識を深めるためのツールとして使うのが正しいのだろう。実際、こういう書籍を手にする人は、自分を取り巻く世界に対して、なんらかの問題意識を抱いている人がほとんどだろうから。

  • 『銃・病原菌・鉄』のジャレド・ダイアモンド、DNA二重らせんのジェームズ・ワトソン、米国批判で知られる言語学者ノーム・チョムスキーなど、現代の知の巨匠とも言える6人へのインタビュー集。インタビューの前半はそれぞれが活躍する分野の話を聞き出し、後半は宗教や教育、インターネットなど共通の質問を投げかけ、それぞれの反応の違いが分かる構成になっている。彼ら巨匠の誰か1人のインタビューだけなら、ああなるほどで終わってしまうのかもしれないが、6人並ぶとその違いが分かり、「ん?」と疑問を感じる部分も出てきたりして面白い。いちばん印象的だったのがアカマイ・テクノロジーズのトム・レイトン。こういう人が世界を動かしていくんだろうなと強く思った。(と同時に、ワタシが敬愛する高田純次センセイの名言「世の中ってオレより頭のいい人のほうが多いんだ」が、ふっと頭に浮かんだ自分のレベルの低さにハッとした)
    また、これら巨匠相手にきちんと受け答えし、コンパクトな一冊にまとめあげた著者(元NHKディレクターでサイエンスライター)の力量は特筆ものだ。

  • 6名の知の巨人たちが何を考えているのか、非常にエキサイトしながら一気に読了した。

    アカマイのレイトン氏が異彩をはなっており、
    テクノロジーへの積極性が他5名と全くといっていいほど異なっていた点が特に印象的。(ある意味、当たり前か)

    他にも一人一人意見が別れている点が少なからずあり、物事を多面的視座から見つめるという意味でも興味深い。

  • 世界トップクラスの偉業を成し遂げた科学者たちへのインタビュー集。吉成さんの質問が上手いので、それだけでも必見。バックボーンを知ってからインタビューに臨むと違う角度から質問ができる。
    たけしの面白科学者図鑑 vol. 2 でもあった、「一流の先生につけ」という言葉はここにも出てきたし、この人たchの藩士自体が、一流の話だと感じる。学生の内に読むべき本。
    印象に残ったのは、最後のジェームズ・ワトソン。徹頭徹尾シビアで冷静な他者への反応が強く印象に残る。
    今の社会は「できないから諦める」という道を遅らせ、「頑張ればできるかもしれない」と希望を持たせる。はっきりと言わない、言う人が少ない。社会が丁寧になり過ぎている。と氏は述べる。
    どちらの方が良いのか分からない。今は「丁寧」な社会で、人々の能力が伸びるのか、生産性が高まるのかの実験途中だと感じる。
    再読が必要な本。

  • 吉成真由美さんが6人の現代を代表する知の巨人たちにインタビューした記録。インタビューなので口語体で読み易い。久々に良い本に出会いました。

    インタビュー対象は以下の6人。インタビュアーが編集者と協働でつけたであろう“見出し”から、自分にとって興味深かった文言を記録しておこう。

    ジャレット・ダイヤモンド:「老人も働き続けよう」「宗教について、人生の意味について」

    ノーム・チョムスキー:「科学は宗教に代わりうるか」「言語が先か音楽が先か」

    オリバー・サックス:「音楽の力」「遺伝子か?教育か?」「インターネットが脳に与える影響」

    マービン・ミンスキー:「なぜ福島にロボットを送れなかったか」「ユングとフロイトについて」

    トム・レイトン:「アカマイ設立秘話」「教育はオンライン化を避けられない」

    ジェームス・ワトソン:「『脳』と『老化』と『メタボリズム』、これが将来の研究分野」「尊厳死について」

    自分には、「逆転」の意味はあまり定かではありませんでしたが、内容は濃い物でした。おススメできます。

  • 皆さん一人ひとりが誰かの言葉に頼ることなく自分の言葉で意見を紡いでいるなと感じた。
    情報が多く、誰かが言っているからそうなんだとなりがちな今において重要な思考だと思う。
    とりあえず疑おう。

  • 知の巨人6人へのインタビュー集。

    ジャレド・ダイアモンド「文明の崩壊」、
    ノーム・チョムスキー「帝国主義の終わり」、
    オリバー・サックス「柔らかな脳」、
    マービン・ミンスキー「なぜ福島にロボットを送れなかったか」、
    トム・レイトン「サイバー戦線異常あり」、
    ジェームズ・ワトソン「人間はロジックより感情に支配される」、

    彼等の著書を直接読むのではなく、インタビュアーの吉成真由美さんを通してそのエッセンスをいただく感じなのでとても解りやすかった。それにしてもインテリはみんなユダヤ人なんだなあ。

  • 世界の知の巨人へのインタビューを集めた新書。
    同様の企画がNHK新書やPHPからいくつか出ている。人類の未来、知の巨人、未来を読む。どれも本当に面白い。特に興味を持った人についてはその著書を何冊も買ってしまい、どんどん積ん読が増えていく。
    この知の逆転でもジャレドダイヤモンド、チョムスキー、ジェームスワトソンなどそうそうたるメンバーがワクワクするような話を繰り広げている。アカマイ社のファウンダーでもあるMIT数学の教授、トムレイトンの話は個人的には1番面白かった。

  • 各界で成果をあげている人たちへのインタビュー集。
    国家について、これからの世界について、これからの教育について、宗教について、どう思うか、これからの方向性は、などが書いてある。

    知らなかった世界を知ることができた。

    札幌市の図書館で借りた本。

著者プロフィール

ジャレド・ダイアモンド
1937年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校。専門は進化生物学、生理学、生物地理学。1961年にケンブリッジ大学でPh.D.取得。著書に『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』でピュリッツァー賞。『文明崩壊:滅亡と存続の命運をわけるもの』(以上、草思社)など著書多数。

「2018年 『歴史は実験できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジャレド・ダイアモンドの作品

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