プーチンはアジアをめざす 激変する国際政治 (NHK出版新書 448)

  • NHK出版 (2014年12月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784140884485

感想・レビュー・書評

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  •  ロシア政治論を専門とする著者(法政大学教授)が、プーチン大統領を軸にロシアを、またロシアを軸に国政政治の「いま」と「これから」を論じたもの。
     非常によくまとまった、優れた概説書である。ちょうど一年前に出た本だが、いま読んでも十分新鮮な内容だ。

     この著者の本は『日本冷戦史』というのを読んだことがあるが、本書よりもずっと論文臭が強い本だった。それに対して、本書は大変わかりやすく読みやすい。
     巻末に「編集協力 宮島理」とあるので、おそらく、優秀なフリーライターである宮島理(ただし)が著者の話をまとめたものだろう。著者本人が文章を書いていたら、これほどわかりやすくはならなかったはずだ。

     専門家を著者とした一般書で、奥付などに「編集協力 ◯◯◯◯(ライターの名前)」という表記があった場合、たいていはそのライターが名義上の著者の話をまとめた「聞き書き」なのだ。
     もちろん、例外もある。ホントの「編集協力」(資料集めとかデータ取材とか)だけをして、名義上の著者が実際の文章も書いているケースである。

     ま、それはともかく、本書は大変ためになる本であった。
     プーチンが強権的ではあっても優れた政治家であることがよくわかるし、日本人にとってはわかりにくいウクライナ危機の背景がすっきりと理解できる。

  • ロシアが侵攻した背景を理解するために読んだ。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 シー・チェンジの国際政治/第2章 ウクライナで何が起こっているのか/第3章 ロシア外交の核心/第4章 素顔のプーチン/第5章 プーチンはアジアをめざす/第6章 変貌する国際政治地図

  • 大変読みやすく、1日で読破できる。読みやすさでいえば★5だ。
    2014危機については、ロシア寄りの解説となっている。ウクライナ側からの立場の記述が少ない。マイダン革命についても、ネオナチによるクーデターとしての側面を強調している。この部分は他の書籍で補う必要がある。ただ、「ロシアから見たクリミア危機」を理解するにはうってつけともいえる。
    プーチンの素顔に迫った部分や、アジア外交の分析については、大変勉強になった。日露外交や北方領土についての叙述も参考になる。

  • ☆ロシアは日本との和解を望んでいる、としているが、そうなっていない

  • 2014年2月に起こったウクライナの政変に端を発するウクライナ危機によって、欧米諸国とロシアとのあいだに緊張が走った。ロシアのプーチン政権はどのような舵取りをするのか、そして日本との関係はどうなるのか。著者はロシアとウクライナの国家成立の歴史から現在の政治情勢までを非常にわかりやすく説明しながら、今なぜロシア外交が東方へシフトしているのかを繙いていく。筆者の見立てでは、プーチンが進めるユーラシア主義に基づくアジア重視外交は、特に日本に対する接近を強めていくであろうとみている。そして今こそロシアと日本のあいだにある北方領土問題の解決を進めるべきであることを強調する。
    日本は中国との関係改善が進まないなかで、北東アジア諸国の多角的な関係を考えれば、日米同盟だけにたよるのではなく、ロシアとの関係を改善していくことは、間違いなく重要であろう。ロシアが求める技術協力と日本が必要とするエネルギー資源が結びついて新たな日ロ間の経済関係が生まれる可能性を示唆している。
    出版は2014年12月でありながら、9月のウクライナとEUの自由貿易協定まで触れている。最後の方は、やや筆を急いでいる感じもするが、日ロ関係の行く末を見通す書をこれだけタイムリーに世に出した意義は大きい。
    思えばロシアに興味を持ったのは、大学時代に下斗米先生のロシア政治の講義を受けたことがきっかけであった。先生の話は分かりやすい。ロシアや東欧の歴史や政治は日本から見ると複雑でわかりにくい。いつも明快な言葉で教えて頂き感謝です。

  • なかなか宗教や人種についての土地勘ができぬので苦しんだが、良い一冊であった。
    浅羽先生とこで推薦されてたけど、やはり二国間関係を考えるというのはあまり現実的ではないというか、有効ではなくて、多国間での見通しを持った上での二国間関係とならねばならんが、外務省はどうもスクールごとのセクショナリズムが強いと聞きますし、どうすりゃいいのやら。
    そして、ウクライナもユーゴスラビア並みとは言わないけどなかなか解決の難しい入り乱れ方なのね…

  • すみません。
    まったくもって、帯のプーチンの写真がかっこよかったからとジャケ買いしました。

    下斗米先生の書かれるものなので読みやすく、分かりやすいだろうと信じています(何

  • 隣国ロシアの今後の進む道について、ロシア国内で生活してる人が書いてる本。

    この本の通りだとすると、今後何かと日本にアクションを求めてくるだろうと思う。

    その時に適切に対応できるように準備しておかなければならないかもと思う

  • ロシアは近くて遠い国、知らないことだらけですね!。
    プーチンさんと言うキャラは実は結構好きです。

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著者プロフィール

(しもとまい・のぶお)1948年生まれ。政治学者、法学博士。成蹊大学教授、法政大学教授を経て、現在法政大学名誉教授、神奈川大学特別招聘教授。著書・訳書多数。

「2024年 『現代コリア、乱気流下の変容』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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