世界史の極意 (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版
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レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884515

作品紹介・あらすじ

ウクライナ危機、イスラム国、スコットランド問題…世界はどこに向かうのか?戦争の時代は繰り返されるのか?「資本主義と帝国主義」「ナショナリズム」「キリスト教とイスラム」の3つのテーマを立て、現在の世界を読み解くうえで必須の歴史的出来事を厳選、明快に解説!激動の国際情勢を見通すための世界史のレッスン。

感想・レビュー・書評

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  • 現在の世界で何が起こっているのか、「資本主義と帝国主義」「民族とナショナリズム」「キリスト教とイスラム」の3つの視点を使って、過去の類似のケースと類比的に結びつけることによってそれを解き明かそうとの試みです。今までの歴史の何故について、いまいちど勉強し直せるほか、他の視点から見た歴史の存在もあり、それも知ることの必要性も学ぶことができます。
    今の世界を知るために、何を勉強したら良いのか、その起点を知ることができます。

  • ビジネスパーソンの基礎教養の一つは世界史。
    それは強力な武器になると。過去に起きたことのアナロジー(類比)によって、現在の出来事を考えるセンスが必要でたり、これをアナロジカルな視点で世界史を読み解くということ。
    神学部出身の筆者ならではの、目に見えない神学的な考え方を取り入れ、それによって、現在起きているウクライナやスコットランドなどの独立の動きなども体系的に整理していて、目に鱗のはなしばかりであった。
    新帝国主義なるものが、今の世の中を激動の時代に変える可能性があることを、どれだけの現代人が知っているのであろうか。
    もっとたくさんのひとにこの本を読んでもらい、今起きている、一つ一つの出来事にそれぞれ向き合ってもらいたい。

  • ここ最近の佐藤優さんの本の出版スピードがすごいですね。
    池上さんの共著や手島さんの共著も気になりつつも、「世界史の・・」とタイトルにあったので、まずはこの本を読んでみました。

    イスラム国やウクライナ情勢、スコットランドの独立運動など、現在の世界情勢への理解を助けるために知っておきたい世界史の話を宗教(特にキリスト教とイスラム)、ナショナリズム、資本主義と帝国主義の3つのテーマで書かれています。

    佐藤氏は現在を「アナロジー的視点」で見ることが大事と言います。アナロジーとは「類比」。

    で、この本は世界史を通して「アナロジー的視点」で今を見る訓練をする本だとのこと。今が歴史で言うどの状況に似ているのかを冷静に見極め、何をすべきかを考えるためのきっかけになる本です。

    巻末には佐藤さんなりの答えがバッチリ書かれていたので、最後をパラパラめくらないで最初からじっくり読むことをお勧めします。

    また、3つのテーマについてさらに深く勉強できるように文献紹介も載っています。これでさらに読みたい本が増えてしまうのよねwww

  • 資本主義と帝国主義、ナショナリズム、キリスト教とイスラム等我々が知っておくべきことを豊富な知識と、高い見地から解説してくれている。読んでおくべき本。

  • 中東欧史を基礎に、国民国家が成立した過程を神学哲学の基本を概説しながら、国民国家のあるべき姿を提示する良作。インテリゲンチャにしか理解出来ない物語なのは物語の限界としか言いようが無い。

  • 世界史の極意

  • 単なる世界の通史ではなく、佐藤優氏の独特の世界観を通じて、全く違う角度から世界史をとらえることのできる本。この本を読めば、スコットランド問題や、イスラム国の問題等、今、話題となっているコトの背景を理解することができる。キリスト教とイスラム教をざっくりと知ることのできる本ともなっており、非常に内容が濃い。

    注目点
    ・世界史の通史を解説する本ではありません 。世界史を通して 、アナロジ ー的なものの見方を訓練する本
    ・アメリカで第二次世界大戦後 、本格的な恐慌が起きていないのはなぜか 。それはアメリカの公共事業に戦争が組み入れられているからです 。
    ・植民地の支配では 、少数派を優遇するのは常套手段です
    ・ジェノサイドが起きたルワンダでも 、宗主国のベルギ ーは少数派のツチ族を多数派のフツ族より優遇しました 。

  • 【由来】
    ・honto

    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 世界史を学ぶことは、過去の出来事のアナロジーによって現在の国際政治の意味を読み解くための武器になるという著者の見立てに沿って、アメリカやロシア、中東の情勢について解説している本です。

    著者は冷戦後の世界を、アメリカとソ連という東西の二大覇権国家が衰退することで「新・帝国主義」の時代に入ったと見ており、ヨーロッパ史やイスラム史、あるいは、アンダーソン、ゲルナー、スミスのナショナリズム論や宇野経済学などを参照しながら、著者らしい視点にもとづくクリアな世界情勢の説明がなされています。

    著者のこれまで刊行してきた本と内容の重複が目立ちますが、とくに世界史を学ぶことの現代的な意義を説くという観点から議論がまとめられているところに、本書の特徴があるように思います。

  • 読了。
    相変わらずの佐藤本でペダンティックな文章が鼻につくが(笑)、いま世界で起きていることを歴史と紐付けて、独自の感性でうまく整理してくれるので、カジュアルに読めて理解を助けてくれる。
    アナロジカルな思考法で現代を俯瞰すると、2008年~は「新・帝国主義の時代」と定義付けられるらしい。
    本書は、その新たな帝国主義の時代を 「資本主義と帝国主義」「民族とナショナリズム」「キリスト教とイスラム」の3カットで論じている。
    歴史をアナロジカルに捉えると、アイルランドもウクライナも沖縄も、同じロジックで説明可能だという整理はなかなかの慧眼に思える。
    現在の中国やロシア、アメリカのアクションに鑑みるに、佐藤優でなくても帝国主義時代の再来と考える人は少なくない。
    佐藤優の描く未来は相当に悲観的(少なくとも私はそう理解した)だが、広い意味で歴史は繰り返しつつも、それを止揚出来るのが人類の英知だと信じたい。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、専門職員として外務省に入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。
帰国後、外務省国際情報局で主任分析官として活躍。
2013年、『国家の罠』で毎日出版文化賞を受賞。

「2019年 『世界宗教の条件とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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