老前整理のセオリー (NHK出版新書)

著者 : 坂岡洋子

• NHK出版 (2015年2月6日発売)

作品紹介・あらすじ

「老前整理」とは、老いる前に身の回りを見直し、これからの暮らしを考えてモノと頭の整理をすること。老後の不安や迷いを解消するには、老前に周到な準備をすることが大切だ。本書では、(1)実家を片づける、(2)身の回りを整理する、(3)定年後の計画を立てる、という誰にでも簡単に実践できる3つのステップを通じて、老前整理のノウハウや魅力をあますことなくお伝えする。

感想・レビュー・書評

[ショウタンさんの感想 · 2021年3月13日]

片付けたくない親に効く、フレーズ
１．どう思う？親の選択を尊重する姿勢を見せる。
２．このほうが安全じゃない？・・心配する気持ちを表す
３．これ、うちでも使っていい？もったいないに共感する。
本人が納得したうえで片付ける。
介護保険は申込みの手続きをしないと利用できない。
いざというときに助けてくれるのは、趣味を通じた友人や、地域コミュ二ティでのつながり。
what これは、なに？
why なぜ、とっているの？
when いつ、必要なの？
where どこで、使うの？
who 誰が、使うの？
how much いくらしたの？

役にたっているものは捨てない
思い入れのあるものは捨てない
役に立っておらず、思い入れのないものは捨てる。
使えるものは今すぐに使う。
２年以上着ていない服、はいていない靴は捨てる
２年以上使っていない日用品は捨てる。

まずは減らす。捨てるその基本を忘れない。
写真整理
ピンぼけの写真はいらない
同じような写真はいらない
誰かわからない人が写っている写真はいらない
集合写真は残したい大切なものだけを選ぶ
年賀状の整理、今年かぎりで新年のご挨拶は遠慮させて頂きました。
年賀状を見ながら、人間関係リストを作る。
・会いたい人
・普段は会えなくても、つながっていたい人
・旅行に行きたい人
・食事や飲みに行きたい人
・映画やコンサートに行きたい人
・趣味の友人
・心がときめく人
・自分が入院したら必ず知らせる人
・困った時に助けてくれる人

自分史年表の作成
年を書き、その年に起こった社会の出来事を書き、その横に自身の出来事を記入

サラリーマン人生、一日に８時間　年間２００日働いて、一年間で１６００時間、定年まで４０年間だとして、６万４０００時間
定年後の自由時間、朝９時から夜９時までの１２時間だとすれば、１２時間*３６５日*２０年　８万７６００時間、サラリーマン時代より多くの膨大な時間を過ごすことになる。
老後にやりたいこと
・ガーデニング、家庭菜園
・国内、海外旅行
・ウォーキング、スポーツ
・地域コミュニケーション、ボランティア活動
・絵を描く、語学、将棋や碁、俳句や短歌
・読書、映画鑑賞
・定年後も働く

噛むことは脳に刺激を与えるとも言われる、認知症の予防になるかもしれない

持ち家の人なら、リバースモーゲージ　自宅を担保にして自治体や金融機関が老後の資金を融資してくれる制度

[a-featherさんの感想 · 2015年5月23日]

親の家を片付ける
次に自分の家を片付ける
最後にエンディングを含め自分の未来史を考える

親を傷つけずにスムーズに老前整理をするコツなどが
書いてあって参考になりそう

著者プロフィール

インテリアコーディネーターとして長年、住まいや生活家電製品のデザイン等に携わる。ケアマネージャーの資格取得後、在宅介護の現場で物が多すぎることを実感したことから、中高年の「暮らしを軽くする」サポートを目的として㈱くらしかるを設立。人生の節目を迎えた時に、頭と物を整理する「老前整理」を提唱。講演等を通して普及活動に努める。多数のテレビ、ラジオに出演、東京新聞、毎日新聞に連載中。ＮＨＫ学園通信講座講師。

「2014年 『定年男のための老前整理』 で使われていた紹介文から引用しています。」