ゴルバチョフが語る 冷戦終結の真実と21世紀の危機 (NHK出版新書 455)

  • NHK出版 (2015年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784140884553

みんなの感想まとめ

冷戦終結の舞台裏やその後のウクライナ紛争について、当時の関係者たちのインタビューを通じて深く掘り下げた内容が魅力です。特に、ゴルバチョフの視点から描かれる冷戦終結の経緯は、単なる歴史の一コマにとどまら...

感想・レビュー・書評

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  • 書棚に積読されていたのを見つけ、読み始める。
     ウクライナの戦争は、ロシアの悲惨な勝利に終わりそう。ゴルバチョフはロシア国内では、評価されないまま亡くなった。
     ペレストロイカを称賛していたあの頃、冷戦が終わったことを単純に喜んだ。ソビエト、ロシアの論理など考えなかった。
     今、この本に書かれているような首脳たちの対話など、とても予想できない。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685225

  • 冒頭「二〇一四年は、ベルリンの壁が崩壊してからちょうど二五年になる。」
    末尾「ウクライナ危機の真の解決への道筋はまだ見えない。」

    2014年のウクライナ危機の後に出版された、冷戦終結時のことを当時の関係者たちにインタビューしたもの。しばらく積みっぱなしだったけど、今回ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が起きてしまい、読んでおかなければと思って手に取った。

    ゴルバチョフといえば冷戦を終わらせた人というイメージで、ウクライナ危機の時も衝突を避けるため交渉するべきと動いていたことがわかる。一方でクリミア併合については、フルシチョフ時代の過ちをただしているだけで問題ではないというスタンス。
    そうしたことをとっても感じられるのは、ロシアにはロシアの言い分もあるということ。今回の軍事侵攻は絶対的に許されないものだけど、欧米の言い分だけを聞いていても全体の理解にはたどり着かないと思う。

    人類は冷戦を終わらせることもできた。今回の軍事侵攻も一日も早く収束してほしい。ただ、ならず者が好き放題やって得をするような結果にはなってほしくない。

  • 2015年刊行。著者山内はNHK解説委員。


     クリミア併合、そしてウクライナ紛争で揺れる米ロ、あるいは欧ロ。今、この対立関係は代理戦争(少なくとも内戦)の域に達している。
     しかし、僅か30年前には、これより遥かに大規模で長きに渡る一触即発の危機を、戦火を交えずに潜り抜けた人々がいた。

     本書は、その中心人物であるミハエル・ゴルバチョフのインタビューを軸に、レーガン・父ブッシュ政権での米国高官、欧州各国で冷戦終結を支える現場に居合わせた関係者、さらにソ連高官らのインタビューを交えながら、冷戦終結に至る関係者の心の裡を紐解いていく。

     まず、関係国の現場に居合わせた関係者のインタビューという多面的な解読方法を採用する点が、本書の買いである。また些かベタではあるが、信頼関係の構築には、胸襟を開き、食事を共にするなど、具体的な場面に即してその妙味を感得できる点も評価できる。

     とはいえ本書にも弱点はある。経済問題を中心とする内政面(特に旧ソ連)について全くといっていいほど関係者から語られない点だ。
     テーマと外れる部分も無いではないが、背景事情としてどのような経済運営をしていたか?。問題点は何?。その対応策如何?。成否如何は?。この点が甘い。

     もっとも、ゴルバチョフが経済通であったり、ブレーンは誰であったか。どのような経済政策を採用したか。この点をきちんと書いた本はあったろうか。ゴルバチョフがこけた要因の一として、ソ連経済の完全な行詰まりと国民の反発にあったと言われているところ、そもそも経済政策といえる政策は採っていなかった可能性も想起できるところである。

     なお、冷戦終結におけるフランスの役割と立ち位置の理解を本書は新たにしてくれた。

  • 冷戦終結の舞台裏、そして、その後のウクライナ(クリミア)紛争に書かれていて、わかりやすい。
    オリバーストーンの「もうひとつのアメリカ史」を読むとアメリカ視点での認識を見ることができる。

  • ゴルビーは母がウクライナ人で父がロシア人、妻もウクライナ人だったから、現在のロシアとウクライナの状況を案じている。
    ウクライナ危機は冷戦後、最大の危機。
    ゴルビーは就任後、人事に大きななたを入れた。
    レーガンとゴルバチョフの人間関係、信頼関係があったから冷戦は終結した。
    サッチャー、ミッテラン、中曽根などのフォローもあった。
    ならず者国家が核兵器を持つことを憂慮したアメリカは核兵器の全面撤廃は拒否した。
    ゴルバチョフは自分が権力に留まり続けるよりも、自分の国の利益を優先した初めてのソ連の指導者。

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