稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版
4.04
  • (68)
  • (63)
  • (38)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 805
レビュー : 74
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884607

作品紹介・あらすじ

人口減少社会でも、経営者視点でまちを見直せば地方は再生する!補助金頼りで利益を生まないスローガンだけの「地方創生」はもう終わった。小さくても確実に稼ぐ「まち会社」をつくり、民間から地域を変えよう!まちおこし業界の風雲児が、心構えから具体的な事業のつくり方、回し方まで、これからの時代を生き抜く「10の鉄則」として初公開。自らまちを変えようとする仲間に向け、想いと知恵のすべてを吐露します。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 新しい事に挑戦する時には、少人数で小さく始めるフットワークの軽さと、リスクに尻込みせず思い立ったら即実行のスピード、自分たちで変えたいという当事者意識が重要。まちづくりに限らず自分の仕事や様々な事に対する姿勢に応用できると思った。悩んでばかりでいたずらに時間が過ぎる事が多いので耳が痛かったが、身の回りの不満に愚痴を言うのではなく、まずはできる事から改善してみようと思った。

  • まちづくりに携わる人の必読書。
    地方自治体の頭がお堅い方々に配りたい。
    いや、行政に携わる人間全員に課題図書に指定して読ませたい。たぶん、頭が痛くなって読みたくないはずw

  • 突きつけられるものがある。
    行政に必要なのは、補助金をとって分配することじゃなく、活力を生み出すためにルールを見直したり、地域とのつながりを活かして下支えすること。

    「やりたい」なら実行に移せ!

    まちづくりをやりたいなら、地主を巻き込むべし。魅力的なまちができ、地価が上昇することが地主にとっては望ましいこと。
    それくらい合理的に考えないとな。
    カネを出さないと覚悟をしない。

    まちづくりを成功させる「10の鉄則」は、他のことにも共通するのでメモ。

    ・小さく初めよ
    ・補助金を当てにするな
    ・「一蓮托生」のパートナーを見つけよう
     -まずは二、三人の仲間で十分
    ・「全員の合意」は必要ない
    ・「先回り営業」で確実に回収
     -まちの未来に必要なテナント
     -再投資のサイクル
    ・「利益率」にとことんこだわれ
    ・「稼ぎ」を流出さるな
    ・撤退ラインは最初に決めておけ
    ・「お金」のルールは厳格に

  • 地方人らしく地方創生に関わりたいとの思いから購入。筆者の木下さんのアツイ思いに引っ張られる。
    一般企業にも当てはまる鉄則が多く、またモチベーションを上げたい時に読もう。

    ・小さく始めて大きく育てる
    ・経済原理を踏まえながら社会的課題解決につなげる
    ・あたたかい街、心が通い合う街はきれいごと。稼がなければ衰退する
    ・全員の合意は不要、決めるのは事業者自身。回答を求めるのは無責任
    ・施設建設は公共性と市場性が一致していることが大事
    ・自分たちに必要なものは自分たちで作るという自立した姿勢が必要

  • 書かれている内容は、まったくそのとおりだと思う。
    補助金に頼ったさまざまな事業の実態、それに関わる人々の考えや動き、その結果どうなるかは、ここで描かれている通り。

    国や地方自治体には、産業活性化や地域活性化の助成制度が山ほどあるが、成功したものがどれだけあるのだろう。
    ビジネスモデルを作るといいながら、補助金が切れたら事業はおしまい。
    そういうのが大半ではなかろうか。

    本書を読むと、そもそもそういうやり方では、地域の振興も産業の創出も無理だと分かる。
    自前でビジネスを立ち上げる覚悟がないところでは、活性化もクソもない。
    その当たり前のことを、はっきりと伝えてくれる。

  • 民間には高い公共意識、行政には高い経営意識が求められている。縮小社会においては自治体も小さくしていって民間に任せていくべき。

  • 「地方創生」という言葉が出回るようになり、地域を地域のチカラで経済を回せるようにできるようにするのはこれから欠かせなくなる。「私はまちづくりのトップランナーだ」と言う人であっても意外に行政からの補助金ありきでプランしてしまう中、まちづくりに稼ぐ仕組みをどのようにして取り込むか、著者の経験を持って捉えた本。

  • まちづくりの実践者だから伝えられる、地方活性化のあるべき姿。

    序章「学生社長ハゲる」

    著者の活動の原点が述べられている。もともとまちづくりに興味がなかった著者が、あるきっかけで商店街の活性化事業に関わることになる。しかし最初に関わった活動は補助金が入ったことでかえって失速し、自らが社長になった事業は甘い見通しが原因で挫折した。これらの経験から、著者はまちづくりを行う上での重要な教訓を得た。


    第1章「まちから『利益』を生み出そう!」

    まちづくりのキーパーソンは当地の不動産オーナーであると述べている。著者はまちづくりの活動からいったん離れ、大学院で経営学を専攻することにした。アメリカに調査に出向いた際、地域再生の主役は民間であり、不動産オーナーであるということを知る。すなわち自分たちの資産価値を守るために地域に投資し、回収するという手法である。それは冷徹な経済論理に貫かれているものの、結果的に地域が自立する原動力になっている。
    著者はまちづくりは「経営」であると考えるようになり、再び、まちづくりの世界へ戻ることを決意する。熊本で関わった事業では、まず不動産オーナーたちのコストを削減し、捻出した資金をリノベーションに充てるという手法を考案。これが成功を収める。行政に頼りがちなまちづくりは、不動産オーナーが当事者意識をもって取り組むべきだと著者は確信を強める。


    第2章「まちづくりを成功させる『10の鉄則』」

    著者によると地域活性化とは「事業を通じて経済を動かし、まちに新たな利益を生み出すこと。」である。その成功法則を、実例を踏まえながら紹介している。大事なポイントは①覚悟を決めたメンバーで②事業の方向性をしっかり定め③小さくスタートし④確実に利益を出し続けること、である。また、お金に関しては厳格であるべきで、補助金などの外部調達に頼らず、利益の分配もルールを決めておくことも重要だと指摘する。


    第3章「自立した『民』がまちを変える」

    新たな時代の公民連携によるまちづくりを提言している。著者は岩手県などでの事例をあげながら、民間の挑戦を、行政がハード面やソフト面でサポートするのが理想だとしている。もちろん、そこでも前章の「10の鉄則」が重要となる。また、民間は実行者であるだけでは不十分で、その成果を検証し、他の地域にノウハウを伝えていくことも重要であると指摘する。民間に「高い公共意識」が、行政に「高い経営意識」が備わったとき、あらゆる課題が解決可能になるという。


    <感想>

    私も地域おこしのボランティア団体に所属しているが、稼ぐ(金銭面で自立する)という視点は非常に重要であると感じた。なぜなら活動を継続し、後に引き継ぐためには必要だからだ。行政や補助金に頼りがちな地域おこし活動に一石を投じた本であった。ただ、ろくに不動産がないような過疎地域では、著者の実践例を応用する(建物ではなく農地を活用するなど)必要はあると思う。

  • 最初は会場無料貸し出しを断った早稲田大学も、国連大学や省庁がバックについてくれた後で再度交渉に行くと、喜んで貸してくれた。交渉術。
    「小さくはじめて大きく育てる」
    著者亜は2000年の流行語大賞「IT革命」の受賞者。
    補助金は百害あって一理なし

全74件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

エリア・イノベーション・アライアンス代表理事

「2018年 『福岡市が地方最強の都市になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)のその他の作品

木下斉の作品

稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)に関連する談話室の質問

稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする