政治家の見極め方 (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版
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本棚登録 : 84
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884829

作品紹介・あらすじ

オーラル・ヒストリーから「時事放談」の司会まで、さまざまな形の政治家ウォッチングから見えてくる彼らの素顔と本音とは?政治家の器とは何かといった本質的な問いから、彼らの不可解な振る舞いの解釈まで、一番知りたいことに明快に答えます!18歳選挙権や2016年参院選など喫緊のテーマも織り込み、政治としっかり向き合う術を説く新感覚の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 吉田茂は、ワンマン、秘密主義、貴族趣味というイメージでとらえられ、パージされ脳卒中で倒れた鳩山一郎をメディアは同情的な視線で映し出した。二人ともメディア対策は考えていなかった点では共通。次のことは、新しい発見でした。池田勇人には、格別の統治論や政策論があるわけではないから、大平と宮澤で「寛容と忍耐」というキャッチフレーズを合作した。

    田中角栄がキングメーカーになったことをメディアは、二重権力だと厳しく批判したが、今のメディアには、橋下なら、またひと騒動起こすに違いないというムードがある。

  •  政治家の生態の変遷を記した本書。

     オーラル・ヒストリー(口述歴史)に携わる著者が、その立場から生身の政治家を記している。

     結局、政治家も時代に対応せねばならず、「昔と比べ云々」等の言説は少々酷かな、とも思ってしまう。

  • 戦後政治史をスピーディーになぞりつつ、昔と今でどのように政治の在り方が変容していったか、そしてこれから国民は政治とどのように向き合い、どのように政治を盛り上げればいいかを説いている。「政治の話は難しくてめんどくさい」と思っている人(つまり私だが)に向けた語り口で、まず「なぜ難しくてめんどくさいのか」から解きほぐしてくれるのが親切。新聞の共に最適である。

  • 興味深く読めたが、昔の政治家の方が良かったように取れる懐古的な書き方が少し残念。

  • 御厨先生ならではの考察期待するも、目から鱗がこぼれることもなく、膝をたたくこともなく、頭を振ることもなく、淡々かつ粛々と読み終える。強いて挙げれば、田中角栄に対しては辛口評論。昨今吹き荒れる角栄礼賛に棹差す見方は中々良かった。カリスマ政治家の登場で、成熟日本が一新されるような幻想を抱かせる箇所が無かったのがせめてもの救い。こういう凪のような読書もありますな。

  • 政治家のキャラクターの変遷と現在の状況及び課題について。

  • 自ら筆をとって敢えて語りかけ調に書いたのか、それとも語りおろしをライターが文章化したのか? 学者だから自分で文章を書くとは思うが、オーラルを手法として宣伝する意味で、あえてインタビューされる体でやったのかも知れぬ。
    吉田茂から中曽根くらいまでの時代に比べ、今の政治家はマスコミに支配され、プレゼンやイメージばかり重視し、情報洪水に為す術もなく絡めとられ、仲間内でのケータイでの情報交換に明け暮れ、経綸を語らず、TVではお勉強したことしか語らない・・とのこと。
    爺さんの放談にも聞こえるが、確かに、そうだ。

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著者プロフィール

御厨貴

1951年(昭和26)東京都生まれ。東京大学法学部卒業。東京都立大学教授、政策研究大学院大学教授、東京大学教授を経て、東大先端研客員教授(名誉教授)、放送大学客員教授。サントリー文化財団理事、サントリーホールディングス株式会社取締役。東日本大震災復興構想会議議長代理(2011年4月~12年2月)、復興庁復興推進委員会委員長代理(2012年2月~13年3月)、「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」座長代理(2016年9月~17年4月)などを務める。著書に『明治国家形成と地方経営』(東京市政調査会藤田賞)、『政策の総合と権力』(サントリー学芸賞)、『東京』、『馬場恒吾の面目』(吉野作造賞)、『権力の館を歩く』『平成の政治』(共著)などがある。

「2020年 『天皇退位 何が論じられたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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