奇妙な菌類 ミクロ世界の生存戦略 (NHK出版新書 484)

  • NHK出版 (2016年4月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784140884843

みんなの感想まとめ

菌類の魅力を存分に伝えるこの作品は、私たちが持つ菌類に対する固定観念を覆す内容が詰まっています。静的で何もしない存在と思われがちな菌類について、実は非常に多様で興味深い生態や、昆虫や植物との驚くべき関...

感想・レビュー・書評

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  • とにかく面白い菌類に関する話題が幾つも提供されている。菌類とは静的なものだ、何もしないものだと思っているのであれば、読んでみたらいいと思う。きっとその印象を180度変えてくれることだろうと思う。

  • 菌類すごいぜ、と思える本です。
    時に私たちの領域を犯し、
    壁をかびまみれにしたり、病気にしてくださったり
    時にひでぇめにも遭います。

    ですが、菌類の賜物はいっぱいあって
    キノコなんかその最たる例ですし、
    発酵なんかも菌がいなければ
    その食品なんかこの世にありませんからね。
    大事大事。

    食べることから視点を外しても
    ユニークな菌類というものが存在します。
    センチュウに様々なわなを仕掛けて仕留めちゃう
    まさにスナイパー菌類。

    そしてとてつもない順応性もあり
    はては飛行機の燃料すら
    適応対象になるのです。
    溶けた霜の水滴からかれらは
    侵入し、
    燃料タンクに穴を!!

    個人的にはキノコが好きなので
    珍しいキノコを紹介してくれたことが
    とてもとてもうれしかったです。

  • アマチュアきのこ愛好家なので。
    知的好奇心があふれる

    第三章
    花に擬態する菌類

  • NHK教育を見てるかのような、世にも不思議な菌の話が盛り沢山で読み応えがある。昆虫や植物との関係や菌同士の共生の話は知らないことが多くて面白かった。

  • 主に真菌について、さまざまさな種類が紹介されていた。
    キノコが真菌の塊だと聞いて、とても驚いた。カビをそんなに食べても大丈夫なのかちょっぴり不安にもなった笑笑

  • 菌類の研究をされている方に初心者向けということで教えて頂いた。専門用語もわかりやすく用いられており、紹介されている菌たちの特徴はとても興味深い。

  • ●きのこ好きは一定数いても、菌類好きは少ない。
    ●一般に菌類と呼ばれる生き物は、いずれも微生物であると言う点は共通しているものの、生物学的には全く別の種類の生き物である。しいたけ、黒カビ、イースト「真菌」と納豆菌「細菌」、「ウィルス」の3つのグループに分けることができる。病原菌の多くは、細菌やウィルスとなる。
    ●この本で扱うのは真菌。細胞内に核を有する真核生物としての菌類。
    ●菌糸が集まって目に見えるほど大きな塊となったものをキノコと呼び、そうでないものをカビと呼んでいる。またその細胞一つ一つがバラバラに分離している状態なのが酵母である。この3つは外見的な違いだけである。
    ●有性生殖をしているときはキノコの形をしているが、無性生殖にはカビや酵母の状態を取ると言うような種類もいる。
    ●和歌山出身の偉大な博物学者、南方熊楠も粘菌や菌類等に興味を持っていた。
    ●遺伝子を調べると、進化的に植物よりも動物に近いとわかってきた。
    ●分解者としての役割と、寄生者としての側面。
    ●キクイムシの仲間は菌を入れるための特別な袋を持っているものがいる。特定の菌を入れて運び、樹木の材中に掘った坑道に接種して、そこで菌を育てているのである。こうして栽培された菌は、幼虫の大事な餌となる。
    ●昆虫寄生菌の中で最も有名なのが、冬虫夏草である。この菌の感染を受けてキノコを生じた蛾の幼虫は、漢方の生薬として珍重されている。
    ●植物病原菌を利用して、花粉の飛散を抑制する技術が研究されている。シドウィヤ・ジャポニカと言う子嚢菌。

  • 菌根菌というのは、鉱物(岩)に有機酸を使って穴をあけ取り出したミネラルを地衣類にあげて、地衣類からは有機物を頂いてるそうだ。
    驚くのは、鉱物の分解量で、1年間に一リットル当たり150m分の穴ができるとのこと。

    地球上最大の生物について書いてあった。クジラが最大だと普通は思うがそうではなく、菌が最大だそうだ。
    オニナラタケというのが、オレゴン州にいて、そいつは菌糸が最大3810m、9.65平方キロメール、かつ年齢は8000歳以上だって。
    まだ同定はされていないが、化石で高さ8mで直立していた菌らしきものもあるっていうから驚きだ。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425924.html

  • Kindle

  • 著者が「スター性がある」というだけあって、なかなかに魅力的な異形の菌たちが登場。おもろいおもろい。
    個人的ナンバーワンは、アリを自由に操る菌。ホラー映画か。恐ろしくて、おもしろい。

  • 丸山先生の『昆虫はすごい』に匹敵する面白さ。基本的な「菌とは何か」というところから、進化史、生態学的な位置づけを意識しながら、面白い事例を乱射。こういう一般書を書ける研究者のおかげで我々は世界の素晴らしさを垣間見ることができる。

  • 菌の世界は奥深かったです。
    キノコ・カビ・酵母の違いから分類方法、歴史と言った基本的なことから始まり、藻類との共生や昆虫への寄生と言った個性的な菌の話等、色々とありました。
    割と以前にどこかで見聞きして知っている内容が多かったのですが読みやすい文章で面白く読めました。

  • 視認できなくても身の回りに存在する菌類。
    彼らは理由無く忌み嫌われることが多いですが、各々の生態は個性豊かで興味深いものなのです。
    著者が紹介する奇妙な菌類たちは、共生や寄生など…自然界で様々な選択をして生活をしています。
    その選択はよく考えられた結果としか言いようがありません。
    彼らにも我々と同じく脳や思考力が備わっているのではないか、と感動してしまいました。
    ミクロな話ですが、自然界・地球というマクロな視野へ広がっていく一冊。

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著者プロフィール

【監訳者】白水貴(しろうず たかし)
菌類研究者。三重大学大学院准教授。筑波大学大学院生命環境科学研究科修了、博士(理学)。著書:『奇妙な菌類―ミクロ世界の生存戦略』(NHK出版、2016年)、『菌の絵本 かび・きのこ』(農文協、2018年、監修)、『きのこのこのこ ふしぎのこ』(チャイルド本社、2021年、監修)
など。

「2023年 『奇妙で不思議な菌類の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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