美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯 (NHK出版新書 497)

  • NHK出版 (2016年9月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784140884973

みんなの感想まとめ

マリー・アントワネットの生涯を美術品を通じて描いた本書は、彼女の運命や美的センスを深く知ることができる魅力的な作品です。彼女がルイ16世との結婚を巡る運命や、最期まで誇り高く生きた姿が分かりやすくまと...

感想・レビュー・書評

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  • マリー・アントワネットの生涯が分かりやすかったよー!!
    ベルバラ読みたくなったー笑

    マリー・アントワネットが、本当はルイ16世と結婚
    する予定ではなかったこと、
    最期の最期まで、誇り高く生きてたことなどが
    分かりやすくまとめてありましたー。
    ロココの薔薇と呼ばれてたくらいで、
    チューリップの香りを手袋につけてたとか、
    オシャレすぎー!!

    サクッと読めて歴史の勉強にもなるなんてイイネ!!

  • 読みながらヴェルサイユ宮殿の近くにあった土産物屋を思い出していました。
    その店で私はマリー・アントワネットのグッズを買ったのです。

    「どうしてこれほど国民に嫌われ処刑された人のグッズがお店にあふれていたのだろう?」
    そして高知の坂本龍馬グッズを思い出し
    「でも坂本龍馬ならわかる。ドイツでヒトラーの、ルーマニアでチャウシェスクのグッズがこんなふうにならんでいるか?
    それはないでしょう。
    昔の人だから?フランス人特有の考え?」
    なんて考えていました。

    そしたら中野京子さんはこの本の最後にこう言われました。
    「最後の最後まで伝説を残した、このマリー・アントワネットという存在はいったい何だったのか?
    『小公女』(注)の著者のような階級主義を是とする時代の人間にとっては、彼女は紛れもない殉教者だ。
    アントワネットと同時代の改革派にとっては、国家の敵以外の何ものでもない。
    後世のフェミニストにとっては、女性であるがゆえにスケープゴードにされた被害者だ。
    人間平等が当たり前の社会に生きる我々は、神に授けられた権力を行使するのは当然で平民と自分では価値が違うとの信念と言動に、ただ戸惑わされる。
    彼女を応援すべきか、はたまた否定すべきか。
    贅沢三昧しただけの愚かな女と見做すべきか、悲劇の王妃として同情すべきか。

    だが考えてほしい。
    世界史的大トピックであるフランス革命に、もしマリー・アントワネットがいなかったら…。
    ロココの薔薇と呼ばれ、ヴェルサイユの女王として美の世界に君臨した後、一転、徹底的に辱められ、ギロチンで首を刎ねられる。
    この明暗の激しい落差。
    これほどのコントラストを世界に晒した王妃は空前絶後だ。
    愛され、憎まれ、殉教者とされ、文字どおり革命の敵だったアントワネット。
    だが彼女こそがフランス革命を華やかに彩った。
    彼女はツヴァイクの言う通り、平凡な女性が運命に鍛えられて何者かになったのだ。

    アントワネットのいないフランス革命はー龍馬のいない幕末みたいにーどれほど魅力を欠いたことか。
    平凡なお姫様だったアントワネットが、
    民衆からハルピュイアに擬せられるまでになり、
    ロマンティックな恋に燃え、
    友人に裏切られ、国を裏切り、
    敗北の決まった運命を引き受け、38年の人生を血汐とともに終えた。」

    この本で私がマリー・アントワネットから学んだのは、
    嫁にきたばかりのころデュ・バリー夫人との確執があったときに「負けて勝つ」という戦いができなかった彼女が、
    最期いよいよ裁判から処刑というところでは、
    ハプスブルクの皇女でありブルボンの王妃であり次期フランス王の母である自覚を新たにし、
    どんな辱めを受けても毅然たる態度でいつづけたことです。
    私も品格を保てるように努力したいと思いました。

    (注)『小公女』では主人公セーラの口を借りて牢屋の中のアントワネットが讃えられている。

  • マリー・アントワネットの生涯を所縁の美術品の写真を交えて簡潔に紹介。
    写真は少な目でしたが愛用していた蒔絵の小箱や旅行用携行品入れと言った生活を感じさせる品々が印象的でした。

    子供の頃に『ベルばら』で読んだ婚姻記帳のサイン時にインクが滴り不吉な黒い染みが出来たエピソードは現実にあったのですね。
    ギロチン台に上がる時に履いていた靴と染みのついた婚姻記帳の写真にアントワネットの人生の過酷さを感じました。

  • 歴史の小難しい話は苦手‥な私でもとっても面白くてあっという間に読んじゃった。
    昔から気になる存在のマリー・アントワネット。ヴェルサイユ宮殿にも行ったことあるソフィアコッポラの映画も見た。本当に運が悪いし、運命に翻弄された彼女だけど、人々の記憶に残り続けるのは確か。美術品や絵画を見ると、マリーアントワネットの美的センスや審美眼がよくわかるなぁ。(もっといろんなのを見てみたい!)
    全然同情できない贅沢三昧の時期を経て、不幸になってからは王妃として、母として肝が据わった感じ。やっぱりマリーアントワネット好きかも。(ルイ16世はクソ。)

  • 「美術品でたどる」というほどには掲載されていないのが、ちょっと残念。
    しかしマリー・アントワネットの波乱の生涯が簡潔にまとまっていて読みやすかった。
    同じ著者の「ヴァレンヌ逃亡」を今度読んでみようと思う。

  • 「美術品でたどる」が文章中心です。歴史資料や立体物がいいですね。フェルゼンてかっこいい肖像画残ってないのか。
    ラストはちょっとなー

  • 289-N
    閲覧新書

  • 面白かった。マリーアントワネットの生涯を、わかりやすく教えてくれる本。フランス王妃になって華やかな毎日を送っていた時はきっと自分が処刑される身になるとは思っていなかっただろう。亡命が失敗したのはルイ16世の楽観的な性格によるものとは本当に残念。生まれてから何不自由なく暮らしてきた人間特有の性格かも。マリーアントワネットの愛人と言われているフェルゼンが王妃処刑17年後の同じ日に殺害されたという事実には驚いた。

  • 第1章 ハプスブルク家のプリンセス
    第2章 変わりはじめた国際地図
    第3章 嫁ぎ先ブルボン家
    第4章 王太子妃としての生活
    第5章 神に選ばれた王妃
    第6章 ロココの薔薇
    第7章 忍び寄る革命
    第8章 「パリへ!」
    第9章 逃亡失敗とフェルゼン
    第10章 引き裂かれた家族
    第11章 忘れ得ぬ王妃

  • 簡単にアントワネットの生涯いを辿ることができる。蒔絵の小物入れやら、陶器やら日本製のものが現存していて美しい
    どうせなら、腕時計の写真も欲しいところだが、ま、いろいろレヴュー書かれていますが、やはりギロチンは同情してしまう いくら浪費化でもフランスがあの時点イギリスに負けた賠償を支払っていたこと貴族政における領主不在の政治のあり方が問題では、しみじみルイ15世は政治手腕が無い。残念な家族ですね。

  • 美術品でめぐる、というよりは、アントワネットの生涯の解説に時々美術品の説明が挿入されるという感じ。全体的に概略っぽい感じなので、詳しく知りたい方には物足りなく感じるかも。
    相変わらず中野先生は簡明で、想像力を掻き立てられる文章を書く方だなあと。

  • 最近読んだ本の影響で、急に絵画や宮殿が見たくなり…。今すぐ旅行も難しいのでとりあえず、本を…。
    タイトル通りの内容でした。写真は少な目。
    フランス行きたいなあ…。

  • カメラのない時代、記念写真代わりになるのは「絵」だが、誰でも描かれるものじゃない。相当な財力と描かれるのにふさわしい家柄が必要だ。

    そんな条件を満たしていたのが、マリー・アントワネット。父親は神聖ローマ皇帝フランツ1世、夫はフランス国王ルイ16世。文句なしの家柄と財力を背景に、幼少から死の直前までのアントワネットには多くの絵画が残されている。

    本書はアントワネットが描かれた絵画を歴史順に並べ、彼女の生涯を追いかける。彼女の偉人伝だ。ヴェルサイユ宮殿での絶頂期からフランス革命を支持する大衆による監禁、そしてギロチン処刑と、空前絶後な波乱の一生を送ったアントワネットだが、その行動は常に受け身だ。姉の急死によりフランス王妃となり、ルイ16世の優柔不断と親国王派の人材が次々と亡くなったことが彼女を追い詰める。自らの意思なく、運命に弄ばれた不幸な一生だった。それゆえにフランス革命を象徴するアイコンにふさわしい。

    夫ルイ16世が処刑され、次の処刑に自分が選ばれることは間違いのない状況で、喪服を着た彼女の肖像画が一番印象的だ。まだ30代なのに、苦労と恐怖で白髪になったマリー・アントワネットにかつての威厳も気品もない。そんな自信のない表情こそが本当の彼女だったのだろう。

  • 読みやすい文章でマリー・アントワネットの生涯を振り返ることができる。
    著書はルイ十六世とマリー・アントワネットに同情した調子で筆を進めているが、限られた時間だったとはいえ享楽にふけり贅沢三昧を楽しんだ王妃と、ナチス高官の子供を生んだからという理由でフランス市民から袋叩きにあった女性を同列に語るのは私にはちょっと疑問が残った。庶民の感情論に流されず、「善悪を超え、忘れ得ぬ王妃」であることを念頭に置かねばいけないのだろうけれど。

  • かなり面白い!

  • 六本木で開催されているマリーアントワネット展と併せて楽しめる。知っている事実がほとんどだが、分かりやすくまとまっている。
    改めて、数奇な人生を歩んだ人だなと。

  • ポール・ドラローシュ『裁判のアントワネット』

  • マリーアントワネットの生涯

    読了:2016/10/29

    あまり「美術品でたどる」感じはしなかった(各章の最後にちょこっと説明されるくらい)が、相変わらずの筆力で本を置く間も無くあっという間に読み切らされた。

    アントワネットの平凡で煌びやかな前半生と、憎まれ裏切られ運命に翻弄される後半生のコントラストもすごいが、今の自分に重ね合わせたのはルイ16世の不決断さであった。

    p. 132 「群衆が完全に宮殿を取り巻くまでまだしばし時間があった。廷臣らは王家の一時避難を検討し、庭には大型馬車も用意された。ところが軍によるパリ制圧案が持ち出されると、不決断の王はフリーズしてしまう。頭脳先行の人間にはしばしば見られるが、どちらの言い分にも一理あると考え結論を控えるのだ。」
    「結局ヴェルサイユの庭も道も全て貧民に埋め尽くされ、身動き不能になる。すると王は、皆パンが欲しいだけだから渡せば消えると楽観論へ傾き、わずかの近衛兵を残し、軍による厳重警備を断ってしまう。」

    p. 148「半ば成功。しかしこの安堵が躓きの石となる。ルイはフェルゼンにこの先は一人でベルギーへ行けと命じた。」
    「フェルゼンが追いやられたことが、逃亡劇失敗の主因だと言い切れる。ルイは楽観主義に陥り、のんびり行楽気分で幾度も休憩をとりつつ、兵の待つ約束地点へ着いた。五時間も遅れて!」

    自分が面倒なことをしなければならなくなるのが嫌だから、楽観主義により「やらなくていい」理由を見つける。そして決断を先送りにする。そして事態は悪化してから再び己が身に降りかかる。
    あぁ、今のプロジェクト、そして今の自分…。

  • アントワネットの生涯を通じながら美術品を見ていくという本。やっぱり、アントワネットってわがままだったんだなという印象。それとルイ16世も意外と立派だったという再評価をされつつあるもとっとと脱出しなきゃならんのにのんびりと物見遊山した結果バレて逮捕されてしまうというように頼りない。二人共誇張された悪い印象が持たれているが、そう思われても仕方がないほどダメダメな部分があったのは確かだったんだなと改めて思った。

  • 10/25から開催されるマリーアントワネット展の予習として。
    とはいえ、ツヴァイク始め、中野京子さんのマリーアントワネット関連本は全て読破しているためおさらいという感じでもあり。
    でも、マリーアントワネット、フランス革命、ハプスブルク家好きとしては中野京子さんの作品は何度読んでも面白いし、好きだなぁ。
    今回は美術品の写真もたくさん載っていて新鮮味もあった。
    マリーアントワネット展、楽しみ!

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著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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