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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784140885086
みんなの感想まとめ
言語の変化と敬語の進化について深く掘り下げた内容が展開されており、特に敬意低減の法則や二重敬語の普及が興味深い。歴史的背景を持つ言葉が、時代と共にその意味や使われ方を変えていく様子が、視覚的に捉えられ...
感想・レビュー・書評
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課題図書だったから読んだが時代や年齢を通じた敬語の変化がグラフを交えて視覚的に捉えることができた。
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言語に見られる普遍的傾向として敬意低減の法則がある。使っているうちに効果が薄れ敬意の度合いが下がっていく現象である。待遇価値の下落とも言われ、敬語の使用範囲が時間の経過とともに下位の方へ拡大していっている。「貴様」は中世では敬意の高い言い方で武家の書面で使われたが、今や対等どころか目下へのののしりの言葉に下落している。二重敬語も敬意低減の法則の一つの類型であり、非難されながらも着実にその裾野を拡げてきている。正用・誤用の基準は時代によって変化している。慣用には寛容が肝要。多様性と変化を認めながらゆったりと生きていけば世の中はもっと楽しくなるはず。
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敬語の変化がわかる本。
大勢としては、尊敬語が拡大し、使うのが難しい謙譲語が後退しているらしい。
まず、 尊敬語。
個人的には、尊敬語を添加するタイプのものを「つぎたし敬語」、特別な敬語動詞に置き換えるのを「言い換え敬語」と呼んでいるのがわかりやすくてよかった。
なお、前者は一般形、後者は特定形という言い方もあるらしいが、断然つぎたし敬語の方がわかりやすい。
今誤用とされる二重敬語も、ものにより「気になる」人の率が変わるのが面白い。
「おっしゃられた」は気になるのに、「お召し上がりになる」「お召し上がりください」は気にならない人の方が多い。
筆者はやがて二重敬語は普及すると見ている。
より丁寧な表現が求められることが背景にあるそうだ。
「(ご)記入されてください」のような、「~れてください」という形は、九州から広がってきた方言敬語らしい。
自分の住む地域はそこまで東日本でもないけれど、あまり聞かない。
そして、尊敬語は拡大の中で、丁寧語的に、つまり話題の人への敬語ではなく、話し相手への敬語にシフトしているらしい。
謙譲語。
「お~する」が尊敬語「お~になる」との紛らわしさは自分でも気づいていたが、「参る」「伺う」「拝見する」も紛らわしいと感じられているそうだ。
使う範囲が限られていることもあり、こうした謙譲語は後退し、何にでもつけられる「~せていただく」が普及する、と井上先生は予言するが、いかに。
丁寧語は細分化してきているという。
「っす」「っしょ」「っした」という「後輩口調」は、中間敬語というらしい。
本格的な敬語と、タメ語の中間にあり、目上・目下よりも細かく配慮する表現とのことだが、このあたりがちょっと飲み込めない。
尊敬語、謙譲語と併用することはないそうで、敬語が簡略化する趨勢を代表する動きのようだ。
二重尊敬、二重謙譲が許容されたりする一方で、無敬語化のように簡略化の傾向もある。
用法が拡大化する一方で、表現の画一化が起こる。
矛盾するような動きもあるように思え、自分には変化の中に通底する必然性が読み取り切れないけれど、ことばが生ものであることはつくづくわかる。 -
敬語は成長に応じて
生涯変化していくもの
という事を 初めて考えさせられました
一番使うのは
私の世代 40~50代で
使えないと 世間の評価も悪い
けど その「世間の評価」として
敬語の使い方にうるさくなるのは
「自分が敬語を使われる立場」
になってから
というのが 笑えた
この本が好きな人におすすめの本
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