- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140885109
感想・レビュー・書評
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読了。セックスと、いう見出しは、いつもギョッとなる。一度、立ち読みして、まだ、自分に関係ないかなと思い、買わなかった。後日、自分にどのような心境の変化があったか忘れたが、買って読んでみた。昔の老人ホームが、収容所に近かったとあり、驚いた。社会が、進んで、住みやすい世の中になったのではと思っていたが、まだまだ、変えていかないけないことがあるのだなと思った。あとがきにあった「男性に対する性教育の欠如」は、自分自信も含めて必要なものだなと切実に思った。性のメカニズムは習ったが、それと付き合っていくノウハウは教えてもらっていない。そのようなことは、自分で学ぶことと言われるかもしれないが、上手な付き合い方ぐらいは、教えてもらってもいいのではと思う。
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助平が消えない仕組みがわかる。枯れないんだ。
老人の性行動を認識せよ。 -
たまたま何かで目に入って購入。子供がいるから、そのことばかりに目が行くが、実はすでに日本は高齢化社会で、超高齢化するのだから、大きな問題はボリューム的にも高齢者側から起こるはずである。そう思い手に取る。
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「性欲」はなくならないのかな特に男性。
この本で紹介されている
『性ぬきに老後は語れないー続·老年期の性』より
1985年 第2回性意識調査で
男性42%が性行為を希望
女性54%が性的欲求を否定
老夫婦が労りながら仲良く暮らすの無理っぽい。
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外界と自分を結ぶ手段として最後に残された一本の「蜘蛛の糸」
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どうにかなるとも思えない。
これから老いていく自分の絶望感が鮮明になった。
ジタバタすることさえできるかどうか不安だ。
不安感。絶望感。
この2つに尽きる。 -
考えてみるといつの間にか加齢しているわけだから、高齢者=性に関して達観しているは浅薄な考えといえる。パターンとして妻が痛くなったので夫婦生活は無しにしましょうでセックスレス化が多い気がする。
本書で一番好きなのは作者のあとがき。ドラクエ風の作戦でいえば「ねんきんだいじに」とかではなく「じたばたしようぜ」という応援メッセージは心に響く。 -
「高齢者」も「障がい者」も「普通の人」である。
高齢者にだって性的欲求はある。
ただ、生物学的に欲求が減少したり、性的な行為をすることが難しくなるだけ。
それを理解している人はまだ少なく、だからこそ「高齢者」の性生活に支障をきたす場合が多い。 -
この本の素晴らしいところは、著者自身が、実際にその事業に携わっている、現場の人間であること。そして、登場する人たちのどんな生き方にしても暖かい眼差しで捉えており、彼らの視点を思い馳せながら書いているところ。記事にありがちな上から目線(自分は違うけどね。みたいな)とか、好奇心とか、下品な書き方とかそんなところがないところが気に入りました。河合香織さんの『セックス・ボランティア」とも似た感じで、とても好感持って読むことができました。社会的弱者(高齢者がそのカテゴリーに属するのであれば)に寄り添って活動しているからだろうなと感じます。シニアの恋愛も結婚に囚われずもっとオープンになればいいなと感じる。