「あなた」という商品を高く売る方法―キャリア戦略をマーケティングから考える (NHK出版新書 524)
- NHK出版 (2017年8月8日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140885246
感想・レビュー・書評
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マーケティングはキャリア戦略につながるという本。
筆者自身の他、有名な会社の具体的な例を出して、それがキャリアアップにどう役立つかをわかりやすく記述されています。
戦わずして勝つためにはということを色々な角度から丁寧に書かれています。
意識せずにできるようになれば、きっとあなたも理想のステージに昇っている事でしょう。
キャリアを考えたいすべての人にお薦めできる本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルの通り、しっかりマーケティングの観点から書かれているように感じました。 それゆえ知らない用語が多い… 心理学の引用も多数ありおもしろかったです。 この本にせよ、今読んでいる「モチベーション革命」にせよ、伝えたい芯の部分というのは同じなのかなと思います。 内容とは直接関係ないですが、「あとがき」だけ「ですます調」で笑ってしまいました。 なんだか、最後の部分だけ違う人が書いたように感じました。 謝辞を述べるからなのかな?とか思ったり。 書き方一つで印象は大きく変わるものだなあと。
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戦わずして勝つ。これが一番自分の中で響いたフレーズだった。色んな行動をしてそれがたとえ失敗だったとしても活かしながら前に進んでいくことを心掛けたい。
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自分の強味を育てることについて書かれています。
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自分だけのバリュープロポジションを作ろう、という内容。
自分をマーケ/ブランディングする旨で実践方法も描かれているが、その事例が実際の事業なのでシフトが難しい。事例も人間に沿って用意されているともう少し分かりやすかった。
ただ書いてあるロジックは非常にわかりやすい。 -
①どんな強みを活かして、②誰の、③どんな悩みに、④いかに応えるか、というのがバリュープロポジション。早速、やってみましょう!
帯には「AIに仕事を奪われない方法」という旬なキーワードや「コンフォートゾーンから脱出せよ」という苫米地英人さん、石井 裕之さんらが提唱されているようなことなどが書かれています。さて、売れ残ったバナナのように真っ黒にならないうちに、自分を売る方法は見つかるのでしょうか(・・?
《見落としがちなのは自分を中心に考えるあまり「あなたを必要とする相手は誰か?その人に何ができるか?」を考えないこと。キャリアは、あなたを必要とする人が高く買ってくれることで決まる。狙うべきは完全独占だ「好きなことで、誰もやっていないこと」をやる。》…自分がやりたいこと、できることで、求めている人がいることを探し、完全独占を狙う。それは確かに針の穴のようなターゲットかもしれませんが、全く意識しないよりも、意識した方が良いに決まっている。もちろん、自分のスキルに磨きをかけて、常に競争優位性を保つことも必要だ。
マーケティングの考え方をセルフブランディングに使うという手法は、やってみる価値がありますね。のめり込める好きなことで、他者との差別化をはかりながら、その価値を求めている人を探す。そして、その価値で完全独占を目指す!
「バリュープロポジション」とは、「相手が求めていて、自分しか提供できない価値」とのことですが、それを手に入れることができたら素晴らしいですよね。まず「自分の強み」を徹底的に考える。そして「ニーズ」がどこにあるかを考える。最後に、いかに応えるか、実践したいと思います。 -
マーケティングの観点から個人の価値を高める方法を学んだ。
■効率化できない仕事にこそ時間を使え
定型業務は誰でもでき、いずれAIに代替されるので、非定型業務に今後は時間を使うべき。
AIは答えがあることについては人間よりも早く正確に処理できるが、答えのない事については対応できないのでそこに価値が生まれる。
■相手にとって唯一の存在になる
バリュープロポジションとは「相手が求めていて、自分しか提供できない価値」をいう。
バリュープロポジションの作り方
1.自分の強みを考える
2.自分の強みを必要としている人が誰かを考える(ターゲット)
3.なぜ自分の強みを必要としているのか(ニーズ)
4.相手が必要としていることにいかに応えるか(自分の仕事)
自分の強みが本物かどうかを確かめる方法。
1.その仕事が好きか(↔︎長続き不可)
2.その強みを必要な人がいるか(↔︎趣味)
3.その強みは誰も提供できないか(↔︎やや強みだか浅い)
4.その強みは真似するのが難しいか(↔︎真似されて競争状態となる)
■リアルオプションで、損失を最小限に留める
あらかじめ最も損をする状況を確定させた上で取引する。
個人の場合は、期限を決める。
3年と決めてやったがダメなら別のことを考えれば良い。
3年間を無駄にすることにはなるが、必ず何かしらの学びはあるので大損はしない。
■時間を忘れて没頭するフロー体験
フロー体験が生まれるための条件
1.行動の目標が明確なこと
2.適切な行動のフィードバックがあること
3.挑戦と自分の能力のバランスが取れていること
■失敗から学ぶ3ステップ
1.新しいことを試す(失敗はつきものと覚悟する)
2.失敗が大きな問題にならないようにする(小さな失敗を繰り返す)
3.失敗を失敗と認める(原因を追及する)
■戦う相手は他人ではなく、昨日の自分
昨日までの自分を乗り越えることで成長し、自分の価値を高める。
■コンフォートゾーンからの脱出
快適な状況から抜け出して、新しいことに挑戦する。
専門分野をつくるには1万時間必要と言われるが、1本よりも2本、3本ある方が競争状態にならない。
2本目、3本目をつくる時は1本目、2本目の経験があるのでより短時間で作れる。 -
わかりやすいし、説得力もある。で、いざ自分という商品の売りを考えるとそこで止まってしまった。。。
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かの有名な、100円のコーラを1000円で売る方法、の著者であることを購入後に知った。
マーケティングの観点から見たキャリア形成ということに興味があって読んでみたが、そこの部分はそこまで深く掘削されることなく終わってしまった..
なお、参考文献には珍しく本のタイトル+解説が載っているので、参考にして行こうと思う。 -
●手順の決まった仕事を「定型業務」と言う。専門知識は必要だが、顧客にとって新たな価値を生むわけではない。例えば社内向けの資料作成に、顧客が直接お金を払う事は無い。世の中が変化しているのに進化を拒めば、会社の競争力は落ちていく。
●接客は非定型業務の1つだ。AIには無理。
●「自分が提供できるもの」と「相手が欲しいもの」が重なる場所でかつ「他が提供できるもの」でないものが「バリュープロポジション」
●あらかじめ最も損をする状況を確定させた上で取引をする。リスクを避けるのではなく、リスクを受け入れてコントロールすること。
●1万時間夢中になって没頭すれば一流になれる。
●「強みの掛け算」よる差別化。ライバルが逆立ちしても真似できない圧倒的な差別化につながる。
著者プロフィール
永井孝尚の作品





