教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン (NHK出版新書 545)

  • NHK出版
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レビュー : 103
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140885451

作品紹介・あらすじ

AIやロボットは人間の「労働」を奪うのか?仮想通貨は「国家」をどう変えるのか?ブロックチェーンがもたらす「金融・経済」への影響は?世界大学ランキング6年連続1位(英クアクアレリ・シモンズによる)の米国マサチューセッツ工科大学(MIT)でメディアラボ所長を務める伊藤穰一が「経済」「社会」「日本」の3つの視点で未来を見抜く。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに対して中身がなさすぎる…

  • 「「いま」に生きる意味を見つけよう。思い立ったら仲間たちとともに行動しよう」というメッセージが十分伝わった。

    日本人であるMITメディアラボ所長が、"外国人"の視点で「日本人はどうあるべきかなのか?」を提言している。
    最新テクノロジーが世界と人間をどう変えていくのかを概説し、日本の教育の問題点を指摘→「日本人はどう変わるべきか」の流れがとてもスムーズ。

    大学関係者としては大学のアンスクール化という気づきを得た。

  • ブロックチェーンがなぜ注目を集めるのかが良く分かった。
    リバタリアニズムの観点から貨幣に求められているものが根本的に変化している。貨幣とは「貨幣には価値がある」という互いの信用に基づいているが、人々が必要としているのは「信用ではなく暗号化された証明に基づく電子取引システム」という記述は非常に納得がいった。
    また技術とは関係ないが、アンスクリーングへの着目が非常に面白かった。親は子供に将来のために勉強しろというが、ジャネーの法則から考えても子供に将来に目を向けさせるのは難しいので、子供が現在持っている価値感に任せて好きなことを主体的に学ばせることの重要性がわかった。

  • テクノロジーが世の中に対してどのような意味合いを持つのか=教養を考えるきっかけとなる本

    テクノロジーへの感度を高めておかねば、、、

  • タイトルにも「教養としての」とあるとおり、決してAIや仮想通貨といった技術(方法論や技術解説)を深耕するタイプの著書ではない。技術的な詳細を知りたくば、専門の解説書(書店の実用書コーナーに並んでいる、高価で、厚めの書物)を求めなさい、ということなのだろう。それはそれで、方向性としてはいい。購入の際、もとより新書だし、そこまで技術面を知りたいと思って買ったわけではない。
    では、教養面ではどうか。
    新書という紙数の制限はあろうが、こちらも充分に深化したとは思えない。例えば、仮想通貨について解説していながら、仮想通貨という基盤を支える「ブロックチェーン」についての解説がほとんどない。ブロックチェーンがどういったIT技術によって成り立っているかを求めているわけではないが、「教養として」ブロックチェーンが仮想通貨という存在をどう担保しているのかは、丁寧に解説してほしかった。
    AIにしても、ロボットに搭載される技術といった形に集約されてしまっている気がする。AIの活用場面は、なにもロボットだけではないだろう。
    とはいえ、ロボットに対する考え方の欧米人と日本人の違い、それはつまり一神教を信仰する者と八百万の神を信じる者の違い、といった視点は興味深かった。進歩するテクノロジーに対して、それぞれの歴史を踏まえたときにどんな反応が起き、どんなイノベーションにつながるのかという視点を徹底して論を進めてもらえれば、タイトル通り「教養としてのテクノロジー」への理解が深まった気がする。その点が、いささか残念だ。

  • 様々なテクノロジーの現状と人間との関わりについて問題提起されており、なるほどと思うことがたくさんありました。残念なのは、各トピックについて筆者がこう関わっているという感じでしめられていて、どうも消化不良気味な印象を受けました。
    当事者目線と第三者目線の中途半端な立ち位置のせいでしょうか。

  • あまり頭に残らない内容だったなー。

  •  仮想空間のコミュニティにおいて、つながりを維持するのに大事な要素は何でしょうか?僕は「役割」だと思います。ゲーム内におけるゴールドの多寡や、キャラクターの強い・弱いだけで、プレイヤーの優劣が判断されるのならば、それはとてもつまらないゲームになってしまいます。(pp.85-86)

    「学位」がお金に換算できるような仕組みを作った途端に、価値がなくなってしまう可能性すらあります。お金には、価値を持つもののニュアンスや美学を減じてしまう側面があるからです。ローマ法王のお守りに似ていますが、アカデミック領域における価値を市場経済と結びつけて、安易にお金と交換できるようにしてはいけません。(p.93)

     社会にとっての課題は自動運転車を普及させることではありません。社会的な倫理をどうやって自動運転に組み込んでいくかが重要な課題です。(p.114)

     人生は大人になってから始まると一般的な教育では考えられています。しかし、そのようなアイデアはとても難しいものだと思います。そう言ったアイデアで教育を受けると、「いまを生きる」方法を忘れてしまいます。大人になっても、将来のための準備が一生続くような意識を持つようになってしまうのです。はたして何のための準備なのでしょうか。(p.139)

     マインドフルネスでは、「いまこの瞬間の自分に深く注意を向ける」ことで、集中力や想像力が高まり、リラックスすることができる、とされています。アンスクーリングの「いまを生きる」という考え方も、禅や仏教の考え方や世界観に近く、いまに対する「アウェアネス(気づき)が必要です。子どもたちが、いまこの瞬間に起こっている自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れる、ということです。(p.140)

     日本人は、ロボットと友達になることはあっても、ロボットの奴隷になるストーリーをあまりイメージしません。日本人にはなかなか理解しづらいかもしれませんが、西洋の歴史は、奴隷の存在なしでは語れない部分があります。人種差別はそもそも奴隷から派生している問題とも言えます。ある意味で、白人は奴隷となったロボットたちが「革命」を起こすのではないかという恐怖をどこかで持っているのかもしれません。(p.164)

     何かが凍りついてしまったときは、指示を待つのではない。自分にも何かを解きほぐすことができる。そのことを、日本人は3.11で1度気づくことができたのだと思います。それから年月が経ち、また再び扉を閉じ始めているように感じます。何かを閉ざしたまま、ベルトコンベアに乗っていればいいのだ、という感じになっています。あのときの一瞬、魔法が解けたような感じを思い出して、あのときの気持ちを取り戻して新たなムーブメントをつくってほしいのです。(p.188)

  • 20180430 この情報ネットワーク全盛の時代に、どの方向に何が向かっているのか?我々はどうすべきか?をタイムリーに紙媒体で出せる人は貴重だ。読む側で選べるが結果は読んだ後に行動に繋げられるか?だと思う。それがムーブメントということに行きつけばまだ先はある。

  • 面白いけど、題名と中身は合ってないかな

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著者プロフィール

伊藤穰一(いとう・じょういち)
マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ所長
1966年、京都府生まれ。少年時代をアメリカで過ごし、シカゴ大学などで物理学を学ぶ。日本でのインターネット技術の普及に尽力。インターネット事業への投資に携わり、これまでに Twitterなどネットベンチャー企業の事業展開、事業育成を支援している。米国Foreign Policy誌にて、「世界の思想家100人」に選出。2011年、日本人として初めてマサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボの所長に就任。

「2016年 『「プレゼン」力 ~未来を変える「伝える」技術~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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