フロムに学ぶ 「愛する」ための心理学 (NHK出版新書 573)

  • NHK出版 (2019年1月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784140885734

みんなの感想まとめ

愛することは、ただの感情ではなく、技術として学び、鍛錬する必要があるというテーマが根底にあります。愛することの難しさを実感している読者にとって、この本はまさにタイムリーな一冊であり、努力の方向性を明確...

感想・レビュー・書評

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  • エーリッヒ・フロムの「愛するということ」のガイド本とのこと
    フロムのほうを読む前に下地をつけておこうと思って読んでみたが、現代に読むにしてはあまりにも書いてあることの前提が古すぎる
    ジェンダーロールに対して無批判に書かれており、残念ながらまるで参考にならなかった
    母親(女性)に子どもに対してこうしなければならないと書かれてあることが多すぎるし、男性優位社会ということをまるっと無視しているため、的外れだなあと思う箇所も多かった
    そんなに前に出版されたものかと思いきや2019年出版だったのでびっくりしたが、心理学や哲学の分野も長らく男性のものだったからなと残念な気持ちになった
    フロムの「愛するということ」に興味があったのだが、こういう内容をさらに濃くしたものであれば読む気も失せる
    ジェンダーの関連から批判的な視座を含めつつ「愛するということ」を説いた本はないのだろうか

  • 「愛すること」を本当の意味で行える者は少ない。愛することは学びの必要な技術であり、鍛錬である。

    愛することは難しい。
    まさに壁にぶち当たった時にタイムリーに出会えた貴重な本だった。

    正解が書いてあるわけではないが、
    努力の方向性は明確に示されている。

    次は本編、フロムの「愛するということ」にもチャレンジしたい。

  • フロムがこの本を書いた歴史的背景も含めて、わかりやすく知れる。
    元の本にはない図も、わかりやすく知れる。

    著者の解釈が少し偏っているかんじがする(おじさんのお説教感がある)のが、ところどころ気になる。

    • 小山羊さん
      おじさんのお説教感、共感です。それがキツくて私は途中で読むのをやめてしまいました。
      おじさんのお説教感、共感です。それがキツくて私は途中で読むのをやめてしまいました。
      2022/08/24
  • 愛によって人は孤独感・孤立感を克服するが、依然として自分のままであり、自分の全体性を失わない。

    フロムの導入としてとてもわかりやすかった。

  • 愛とはなんだ、愛するという感覚が合っているのか分からなくなり手に取りました。愛は得ようとするものではなく、与えるものであるということがメッセージです。

    1. 愛とは何か
    愛は感情ではなく、能動的な力であり、習得すべき技術である。
    それは孤独を超えて他者と結びつきながらも、自分の個性と全体性を失わない在り方。
    成熟した愛とは、
    「私はあなたを必要としているから愛する」のではなく、
    「私は愛するからあなたを必要とする」状態。
    依存でも支配でもなく、自立した者同士の結合である。

    2. 成熟した愛の本質
    個性を失わずに結びつく
    見返りを求めずに与える
    相手の成長を願う
    自分の生命力を差し出す
    自発的に関わる
    愛とは「何をもらうか」ではなく、(もらう)
    自分の中の生きたものを分かち合うこと。(与える)
    喜び、理解、知識、ユーモア、関心、悲しみさえも含めて与える。

    幸せにしてもらう=「もらう」しか考えておらず受け身になる。
    幸せにしたい=何か行動を起こす=与えること

    3. 生産的な愛の4要素
    ① 配慮(Care)
    相手の生命や成長を積極的に気にかけること。
    → 今日、自分は相手の成長や心身を本気で気遣ったか?
    ② 責任(Responsibility)
    義務ではなく、自発的に応答する力。
    → 相手の言葉や沈黙に、主体的に向き合ったか?
    ③ 尊重(Respect)
    相手を自分と同等に価値ある存在として認めること。
    → 相手を変えよう・操ろうとしていなかったか?
    ④ 理解(Knowledge)
    相手を深く知ろうとする努力。
    → 自分の思い込みではなく、相手の世界を理解しようとしたか?

    4. 非生産的な愛のサイン
    依存してすがる
    支配して従わせる
    相手を所有物のように扱う
    損得で関係を見る
    無関心になる
    これらは愛ではなく、不安や欠乏の表れ。

    5. 利己主義について
    利己主義は「自分を大切にしすぎること」ではない。
    むしろ、自分を十分に愛せていない状態。
    その不足を埋めるために、他者から奪おうとする。
    本当の自己愛とは、自分を育てることであり、他者にもその豊かさを分け与えられる状態。

    利己的な人は自分自身にしか関心がなく、何でも自分のものにしたがり、何を得られるかという観点からのみ見る。自分しか見えないので、自分の役に立つかどうかという観点から一切を判断する。(96)
    利己的な人は、自分を愛しすぎるのではなく、愛さなすぎるのである。実際のところ、自分を憎んでいるのだ。(97)

    6. 愛の修練
    愛する力は自然に身につかない。鍛える必要がある。
    必要なのは:
    規律(自分を律し、それをしないと違和感を覚えるレベルまで)
    集中(内なる声に耳を傾ける、瞑想など)
    忍耐
    客観性(理性)
    つまり、愛は日々の姿勢そのもの。


    〇日々の振り返り質問(レビュー用)
    今日の自分は「もらう側」だったか、「与える側」だったか?
    相手を変えようとしたか、それとも理解しようとしたか?
    相手の成長や幸福を願う行動をしたか?
    自分の不安から反応したか、それとも主体的に応答したか?
    愛を感情任せにせず、技術として実践したか?


    一言で要約すると
    愛とは、自立した自分を保ちながら、他者の成長と幸福のために能動的に関わる技術である。
    “理解した人”ではなく、“実践した人”になることが一番厳しくて、一番価値のあるところ。

  • もっと詳しく知りたい。

  • 考えさせられる

  • 理解できるところとできないところがあった。何回も読み返す。

  • まず初めに、
    エーリッヒ・フロムの愛するということを
    読んだ

    分かった部分、分からなかった部分どちらもあった

    この本のおかげで噛み締めてまた読むことが出来る

    素敵な1冊に出会えて嬉しい

  • 愛するということをベースにした新訳。
    新訳というより補助線と表現したほうが近い気もする。
    良書。

  • 愛するということ、の本を分かりやすく纏めてくれた本です。別物と切り離して読むというより、補助として読んだら本作がより読みやすくなりました。

  • エーリッヒ・フロムの『愛するということ』(紀伊国屋書店)の翻訳者である著者が、この著書の内容をわかりやすく紹介している本です。

    フロムは、現代人は愛について誤解していると考えており、『愛するということ』を刊行して、人間存在の深いところに根ざしたほんとうの愛のありかたについて説きました。著者は、現代の日本における愛を取り巻く諸事情にも言及しながら、こうしたフロムの考えを解き明かしています。さらに、フロイト左派の立場に立つフロムが、資本主義と真の愛が両立しがたいと考えていたことについては、フロムのユートピア主義的な発想に対する疑念を表明しつつも、現代における愛の困難さを認め、読者に問題を投げかけています。

    フロムによる、愛についての本質主義的なとらえかたには正直なところややついていくことはできないと感じてしまいましたが、フロムの思想の解説書としては読みやすく優れた内容の本なのではないかと思います。

  • 2020年1月15日購入。

  • 2019年4月14日に紹介されました!

  • マイハニーから送られた一冊。
    実家との母との関係に悩み、傷ついている自分に読んでほしいという思いだったのかも。

  • 興味深い

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著者プロフィール

1960年横浜市生まれ。フェリス女学院大学国際交流専攻修士、元東京大学教養学部非常勤講師(公民科教育法)、生徒と FW 中心の活動をする「グローカリー」主宰。現在、横浜市立みなと総合高等学校勤務。
著書『旅行ガイドにないアジアを歩く―横浜』(梨の木舎、2020 年)、共著『神奈川の戦争遺跡』(大月書店、1996年)、『近代神奈川の史話 31 選』(神奈川県歴史教育者協議会編、2001 年)、『旅行ガイドにないアジアを歩く―マレーシア』(梨の木舎、2010 年)、『旅行ガイドにないアジアを歩く―シンガポール』(梨の木舎、2016 年)。

「2025年 『神奈川の「戦後80年」 過去から未来へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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