臓器たちは語り合う 人体神秘の巨大ネットワーク (NHK出版新書)
- NHK出版 (2019年5月10日発売)
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感想 : 9件
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784140885871
作品紹介・あらすじ
NHKスペシャル「人体」が1冊でわかる!
生命科学の現場を世界各地で徹底取材。
医学と人体の常識を覆す1冊!
すべての細胞がメッセージを出し合うことで、
私たちの生命は維持されている――
この人体観は、最先端の中の最先端です。
――山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長)
いま、生命科学の進歩により、「脳を頂点とするピラミッド」という人体観が覆されようとしている。臓器同士のメッセージのやりとりが、私たちの体を支えるカギとなっていることがわかってきたのだ。人体はどのように成り立っているのか? そもそも、病気とは何か? 健康長寿を実現するためには何が必要なのか?
最先端の医療現場への取材から得られた知見を基に、新たな人体の姿を描く!
[この本のポイント]
◇NHKスペシャル・シリーズ「人体 神秘の巨大ネットワーク」、8本の番組のエッセンスを新書で!
◇本書が明らかにする、人体の「真実」は……
・腎臓は「尿を作る臓器」ではない
・90歳でも脳に新しい細胞が生まれる
・万病を予防する臓器は腸だった
・生命誕生の謎を解く鍵はiPS細胞にある
・肥満が健康に悪い本当の理由
・全身の若さを保つのは「あの臓器」
・病気とは何か? 健康とは何か?
みんなの感想まとめ
人体は、臓器同士が情報をやり取りしながら成り立つ複雑なネットワークであるという新たな視点を提供する一冊です。従来の「脳が支配する」という考え方を覆し、全身の臓器が相互にコミュニケーションを取りながら、...
感想・レビュー・書評
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本書は、NHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」をもとにした書籍である。番組はタモリと山中伸弥教授の進行のもと、知的エンターテインメントとして成立していた。CGを駆使した映像は直感的で、複雑な内容も視覚的に腑に落ちる。
一方、書籍は情報量が格段に増している。そのぶん、最新の知見が織り込まれ、言葉で追うにはやや骨が折れる。理解には一定の集中を要する。
それでも、核となる考えは明確だ。従来の「脳を頂点とする統制機構」としての人体観から、臓器同士が相互に情報をやり取りしながら全体を保つネットワークとしての人体へ――視点の転換である。
身体は、どこか一つが支配しているわけではない。無数のやり取りの上に、かろうじて均衡が保たれている。
映像ほどの即効性はない。だが読み進めるうちに、その見方は静かに定着していく。自分の身体の内側に対する感覚が、わずかに変わる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2026.1.16 読了。
冒頭からいきなり刺激的なフレーズ。
いわく、『人体とはネットワークである。』
私たちの体は、メッセージ物質で溢れている、この気づきこそが、ネットワークという新たな人体観へのパラダイムシフトを生み出した原動力となっている。
全身の臓器が語り合っているという考え方は、従来の「脳が支配する人体観」からの脱却につながる、大きな意味を持っている。
肥満は万病の元といわれるのは、肥満した脂肪細胞が過剰に炎症性サイトカインを出しているせい。
脂肪にせよ筋肉にせよ、どちらもメッセージ物質を出しており、組織というより、臓器であると言われるようになって来ている。
なぜ病気になるのか、運動すると健康になるのはなぜなのか、など進化論ノースポール考え方も取り入れながら説明してくれる、知的刺激に富む内容である。
ネットワークとしての人体の特徴。
1.引き戻す仕組みがある。
2.ネットワークは一部に負荷がかかっても全体でそれを受け止める。
3.ネットワークは冗長性があるため、一部が壊れても大きな影響は出ないが、重要な結節点が壊れると大きく形を変える。
病気とは人体のネットワークの変化である。
私とは、私の脳の活動のほんの一部を見ている存在である。というのが最新科学が出しつつある答えだという。 -
人体が巨大なネットワークを構築している
おかげで生命活動を維持できていること、
その反面、結節点(ハブ)や冗長性を担保できない替えのきかない仕組みが壊れてしまうと病気になってしまうことを学ぶことができました
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脳が全身を支配する考え方から
臓器同士、細胞同士が語り合う
考え方にシフト
□心臓
腎臓、血管にはたらきかける
□腎臓
血液の管理者
血液中の成分を正常値に収める
骨にエポを出すことで酸素の運び屋である 赤血球量を調節、他臓器(肝臓、肺)と呼応しながらレニンを出すことで血圧を調節
□脂肪、筋肉
脂肪 脳に働きかけ、食欲を抑えるレプチンと呼ばれるメッセージ物質をだす
お腹がすいた場合、胃がグレリンと呼ばれるメッセージ物質をだす
メタボリック・シンドロームの原因は「炎症性サイトカイン」、肥満になると脂肪細胞がこの危険信号を過剰に撒き散らしす
全身の免疫が過剰に活性化している状態を慢性炎症と呼ぶ
同炎症により、動脈硬化、糖尿病、高血圧を引き起こす可能性があると示唆されている
□骨
若さや老化のスピードに大きな影響を与える
オステオカルシン・・若さを保って!
骨への刺激が強いほど活性化する傾向にある
オステオポンチン・・免疫力をUPせよ!
老化を加速する
□腸
腸内細菌と免疫細胞のすみか
免疫の臓器、免疫の訓練場
現代人を悩ませる病気のほとんどに、
免疫細胞たちが過剰に働くことが
悪影響を与えている
T細胞は免疫システムの中枢を担う存在
攻撃 ヘルパーT細胞、キラーT細胞
守備 制御性T細胞 なだめ役
腸内細菌が免疫細胞に向けて
「攻撃ばかりじゃなく、落ち着いてね!」というメッセージ物質をだす
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以前見たこのNHK特集が面白くて、見つけた本を手に取りました。TV科学ルポの再現と思いきや、何か感動してしまいました。人体に巨大なネットワークが張り巡らされているんですね。インターネットに似たネットワーク、でも、デジタルではない一回一回異なる反応をするネットワーク。小さな人体だけど、そのスケールの大きさと奥深さと、「生命」の凄さを感じました。また筆者の真摯で分かりやすい説明、素晴らしかったです。感動の一冊でした。
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テレビで見たやつ
臓器が化学物質を出して相互に影響し合うというのはやはり面白い
人間は脳だけで生きているのではなく全体として一個のシステムであるというのが蒙を啓かれた気分 -
人体は、血管網を通信路として臓器たちが会話をする巨大な情報ネットワークであった。情報ネットワークの視点で人体を眺めて理解を深める――そのような研究が情報通信の分野でも注目されています。情報工学科の学生に読んでもらいたい一冊です。
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あらゆる臓器がメッセージ物質を出してネットワークを形成して身体をつくっている。神秘的で面白い。ネットワークを守っていくためにもっと健康に気をつけようと思った。
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体内の情報伝達の興味深さがよくよく伝わってきました。
