「現金給付」の経済学: 反緊縮で日本はよみがえる (NHK出版新書 653)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140886533

作品紹介・あらすじ

いま、何が必要なのか?

ヘリコプターマネーからベーシックインカムまで。コロナショックで疲弊した日本に必要なのは、膨大なお金をバラまいて需要を喚起し、緩やかなインフレ好況状態をつくり出すことである。いかにしてそれは可能か? 何の問題もないのか? 近代資本主義の行き詰まりが指摘される今、増税路線でも脱成長でもない「ラディカルな解決策」を注目の経済学者が熱く説く決定版!

感想・レビュー・書評

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  • ベーシックインカム論を唱える井上智洋の一冊。

    コロナ禍の現金給付は今後のベーシックインカムを占ううえで大事な施策というのは目から鱗だった。

  • 経済学には全く疎いので、著者の主張の妥当性の判断がつかない。狐につままれたような感じもするが、もう返せる見込みの無い国債は一体どうなるのかというぼんやりとした疑問に対して、一応答えが提示されているので、それなりに納得して読んだ。
    何となく実現は不可能なのでは無いかと思っていたベーシックインカムについても、基本的な仕組み等について明快に書いてある。著者の他の本も読んでみたい。

  • ベーシックインカムで緩やかなインフレ好況へ。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00611806

    いま、何が本当に必要なのか?

    アフターコロナの日本経済を活性化するためには、政府が膨大な現金をバラまいて需要を喚起し、緩やかなインフレ好況状態をつくり出すことが必要だ。いかにしてそれは可能か? そこには何の問題もないのか? 日本経済の行き詰まりが指摘される今、金融緩和でも構造改革でもない「ラディカルな解決策」を注目の経済学者が、主流派経済学とMMT(現代貨幣理論)の両面から説く!
    (出版社HPより)

  • 著者は積極的に導入すべきという立場だが、BIについては、モラルハザードの可能性もあり、必ずしも賛成というわけではない。導入するのであれば慎重な議論が必要だろう。

    論理が明快で読みやすいが、やや大風呂敷の感があり、焦点がぼやけてしまっているのは否めない。ただ、耳を傾けるべきことは多い。

    また、最終章での著者の主張にはまったく同感である。

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001188155

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著者プロフィール

経済学者。駒澤大学経済学部准教授。慶應義塾大学環境情報学部卒業。IT企業勤務を経て、早稲田大学大学院経済学研究科に入学。同大学院にて博士(経済学)を取得。2017年から現職。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。著書に『人工知能と経済の未来』(文春新書)、『ヘリコプターマネー』『純粋機械化経済』(以上、日本経済新聞出版社)、『AI時代の新・ベーシックインカム論』(光文社新書)、『MMT』(講談社選書メチエ『)「現金給付」の経済学:反緊縮で日本はよみがえる』(NHK出版新書653)などがある。

「2022年 『東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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