「現金給付」の経済学: 反緊縮で日本はよみがえる (NHK出版新書 653)
- NHK出版 (2021年5月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140886533
作品紹介・あらすじ
いま、何が必要なのか?
ヘリコプターマネーからベーシックインカムまで。コロナショックで疲弊した日本に必要なのは、膨大なお金をバラまいて需要を喚起し、緩やかなインフレ好況状態をつくり出すことである。いかにしてそれは可能か? 何の問題もないのか? 近代資本主義の行き詰まりが指摘される今、増税路線でも脱成長でもない「ラディカルな解決策」を注目の経済学者が熱く説く決定版!
感想・レビュー・書評
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ベーシックインカム論を唱える井上智洋の一冊。
コロナ禍の現金給付は今後のベーシックインカムを占ううえで大事な施策というのは目から鱗だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経済学には全く疎いので、著者の主張の妥当性の判断がつかない。狐につままれたような感じもするが、もう返せる見込みの無い国債は一体どうなるのかというぼんやりとした疑問に対して、一応答えが提示されているので、それなりに納得して読んだ。
何となく実現は不可能なのでは無いかと思っていたベーシックインカムについても、基本的な仕組み等について明快に書いてある。著者の他の本も読んでみたい。 -
ベーシックインカムで緩やかなインフレ好況へ。
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00611806
いま、何が本当に必要なのか?
アフターコロナの日本経済を活性化するためには、政府が膨大な現金をバラまいて需要を喚起し、緩やかなインフレ好況状態をつくり出すことが必要だ。いかにしてそれは可能か? そこには何の問題もないのか? 日本経済の行き詰まりが指摘される今、金融緩和でも構造改革でもない「ラディカルな解決策」を注目の経済学者が、主流派経済学とMMT(現代貨幣理論)の両面から説く!
(出版社HPより) -
著者は積極的に導入すべきという立場だが、BIについては、モラルハザードの可能性もあり、必ずしも賛成というわけではない。導入するのであれば慎重な議論が必要だろう。
論理が明快で読みやすいが、やや大風呂敷の感があり、焦点がぼやけてしまっているのは否めない。ただ、耳を傾けるべきことは多い。
また、最終章での著者の主張にはまったく同感である。 -
■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001188155