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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784140886656
作品紹介・あらすじ
“批評の神様”が生涯をかけて見出した「直観を信じ、充実した生を送る」ための知恵
誰もが小林秀雄を知っている。だが小林の最大の関心事が何であったかを知る人はいない――。本書はこの状況を打開しつつ、現代の日本人に向けて確かな「生きる指針」を与える。日本最高の知性と呼ばれた小林の活動を三期に分けて、小林自らの問い、「人生いかに生くべきか」への答えが深化し明確になってゆく過程をクリアに描き出すのだ。気鋭の批評家が懇切丁寧に語り下ろす、「小林秀雄・入門講義」にして真正な日本人論!
序 章 「人生の教師」という像
第一章 批評とはどんな営みなのか
第二章 自己を支えるものとは何か
第三章 直観を信じるということ
終 章 「栗の樹」はどこにあるのか
みんなの感想まとめ
この書籍は、批評家として知られる小林秀雄の人生観や思想を探求し、現代の読者に向けて生きる指針を提供します。小林の独自の視点を通じて、批評の本質や自己の存在意義について深く考察されており、彼の言葉がどの...
感想・レビュー・書評
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批評の泰斗小林秀雄は、私にとって仰ぎ見る存在だ。人間小林秀雄については、中原中也の評伝で僅かに知るばかりだった。系統だった解説書を読むのは初めてだが、幸い本書は分かりやすく私のレベルでもどうにかついて行けた。長谷川泰子の存在は大きかったと思う。
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●大岡昇平いわく、日本人である小林は、ドストエフスキーのように神を信じることができない。そこから本居宣長へと向かい、そこで一神教とは違う「信仰」をつかんでいったのではないか。
●明治35年東京神田猿楽町に生まれる。
●はじめは小説を書いていた。
●様々なる意匠。当時東大20歳の宮本顕治に敗れる。
●真の「批評」は、単なる「思考の形式」(恣意的感想)でも単なる「尺度の形式」(客観的分析)ではない。それは「嗜好」(溌溂たる感受性)と「尺度」(繊鋭な解析)を循環させている「情熱の形式」なのだと小林は言います。
●それはまさしく批評であるがまた彼の独白でもある。人は如何にして批評と言うものと自意識と言うものとを区別し得よう。彼の批評の魔力は、彼が批評するとは自覚することであることを明瞭に語った点に存する。批評の対象が己であると他人であるとは1つの事であって2つのことでない。批評とは竟に己の夢を懐疑的に語ることではないのか!
●昭和の戦前は、小説の時代ではなく批評の時代でした。多くの批評家が出た時代なので「批評の対象がなくなっちゃった」と語っています。
●伝統と習慣。惰性化した習慣から抜け出て、直感を丁寧に拾い上げていくその「努力と自覚」のないところに「伝統」は甦りません。 -
ずっと小林秀雄とは何者なのか
と気になっていました。
本書であまり偏らずに解ることはできるかもしれないと
恐る恐る手に取りました。
とても読みやすく、ぐいぐい読み思ったより早く読んでしまいました。
やはり理解しにくい(むつかしい)ところはありました。でもなんとなくでも小林秀雄という人や、その作品、そして時代を知ることができ、充実感でいっぱいです。
『学生との対話』や『人間の建設』も読んでみようと思います。 -
何か一つのテーマを追いかけるというより、歴史軸に並行した評伝のようなもので、大きな流れを振り返りたい場合に適している。縦横に変遷する小林の流れを包括的にまとめており、難解なベルクソンや本居宣長のくだりの要点を端的に述べてくれているので、理解の助けになる。やや駆け足で人生を追う形になっているが、あとがきを読む限り1か月弱で書いたということなので、それゆえその速度感は致し方ないか。小林秀雄の芸術論とハイデガーの『芸術作品の根源』の類似があったという指摘は深堀できるかもしれない。
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P39まで読んでいる
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2022/1/12
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