テルマエと浮世風呂 古代ローマと大江戸日本の比較史 (NHK出版新書671 671)
- NHK出版 (2022年2月10日発売)


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- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140886717
作品紹介・あらすじ
新しい歴史の愉しみ方が見えてくる至極のエッセイ
古代ローマと江戸日本を比較してみたら、思いもよらぬ共通項が見えてきた! 百万に及ぶ都市の人口、非一神教の風俗、二百年におよぶ平和の享受――前近代社会では他に例のない環境のもと、両国にはどのような相似や相違が生まれたのか? 書名に掲げた「テルマエと浮世風呂」のほか、「ワインと日本酒」「図書館と貸本屋」「娼婦と遊女」「アッピア街道と東海道五十三次」など、10のトピック別に比較する新感覚の歴史エッセイ。
感想・レビュー・書評
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古代ローマ帝国と江戸時代の日本、時代も地域も超えた2つの歴史を探る試みは、著者の以前の本にもあったが、今回はトピックも多かったため、さらに関心が深まり、ローマが身近なものに感じられた。また世界史で学ぶ人物のエピソードが多く、取っ付きやすかった。下水道のエピソードで、ローマのトイレ皇帝ウェスパシアヌス(イタリア語のトイレの語源…!)が印象的。
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18世紀の成熟した街、江戸と紀元1.2世紀頃のパックス・ローマナ時代のローマの東西二大100万人都市の比較考察。時空を超えた異次元の地政学的な都市比較論から、両者の類似点を浮き彫りにする。①見世物、②水、③詩・短歌、④図書館と貸本屋、⑤酒・ワイン、⑥父祖の威風と武士道、⑦娼婦と遊女、⑧アッピア街道と東海道、⑨下水道と肥溜め、⑩粋な生き様、哲人と俳人等。特に、最終章⑩は著者の言い分を全面披露した纏め、圧巻のクライマックスでここだけは是非精読すべき。
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著者プロフィール
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