史伝 北条政子 鎌倉幕府を導いた尼将軍 (NHK出版新書 673 673)
- NHK出版 (2022年5月10日発売)
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感想 : 16件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784140886731
作品紹介・あらすじ
「鎌倉殿の13人」を選んだのは政子か?中世史の新鋭が迫る比類なき女性政治家の実像。
鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝の妻にして、2022年大河ドラマの主人公・二代執権北条義時の姉である北条政子。気が強くて嫉妬深く、冷酷でヒステリック……など、マイナスイメージの強い彼女だが、同時代史料から浮かび上がる政子の姿は違う。主体的で慈悲深く、武家政権の確立と御家人の地位向上を果たした、鎌倉幕府最重要人物としての顔が見えてくる。北条氏による編纂物の『吾妻鏡』だけでなく、『愚管抄』『明月記』『六代勝事記』などの京都側の史料や、大倉幕府周辺遺跡群の発掘調査などの考古学の成果も踏まえながら、類いまれなる政治力を発揮した女傑の全貌を明らかにする、大河ドラマファンはもちろん、中世史ファン必読の一冊。
プロローグ――政治家・北条政子
第一章 御台所の日々
第二章 頼朝の後家として
第三章 尼将軍の時代
終 章 後代の政子像
エピローグ――鎌倉幕府を導いた尼将軍
みんなの感想まとめ
歴史上の重要な女性政治家である北条政子の実像に迫る一冊で、彼女がどのように鎌倉幕府を支えたのかを探求しています。著者は、従来の「悪女政子」というイメージを覆し、彼女の主体的で慈悲深い一面を浮かび上がら...
感想・レビュー・書評
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歴史上あまりにも有名な北条政子ですが、本当のところは政子だったかも不明なのだと。
だからこそ色々な政子像を想像出来る楽しみが有る! -
「北条政子」という名を夫の頼朝も父の時政も知らない。という冒頭の記述にまず驚かされ、イッキに引き込まれる。本編では北条史観の『吾妻鏡』に依存することなく、かなり細かいところまで史料批判しており、各論考には説得力がある。ただし、政子を中心に鎌倉前期を通史的に論じようとすると、政子に関する決定的な史料が存在しない部分も多く、著者の想像が入っている部分も結構ある。とはいえ、従来の「悪女政子」というイメージを覆し「政治家政子」として正当に評価しようとする試みは大変読み応えがある。
興味深いのはまとめとも言える終章で、時代と共に政子像が変化しているのがわかる。特に、昭和初期では「良妻賢母」とされているのが面白い。そこで語られる「生涯のうち、どの場面を、どんな視点で切りとるのかによって、人物の評価は全く異なる」「人物評というのは、評価する側の意図や都合をよくよく踏まえて吟味しなければない」というのが、著者の最も訴えたい事だろう。著者は所謂フェミニズム史観には触れていないが、女性権力者を中心として女性の活躍を描く本著は「女性はずっと虐げられてきた」という史観には反するものであり、その方面からは攻撃もあるだろうと思われる。歴史はイデオロギーによって語られがちではあるが、著者のような実証主義に基づく歴史研究が増える事に期待したい。 -
序 章 北条政子と鎌倉時代の女性たち
第一章 御台所の日々
コラム 永福寺経塚から見つかった出土品
第二章 疾駆する後家
コラム 政子愛用の手箱
第三章 絶大なる尼将軍
コラム 東御所の推定値と青磁蓮弁文碗
終 章 後代の政子像を検証する -
資料批判も加えて、分かりやすく丁寧に整理されている。
北条政子が軸だが、当時の動向や人物も表現されており、鎌倉幕府草創期の理解に繋がる。
また、江戸時代や近世における北条政子評価も加えられており、興味深い内容である。 -
北条政子を各資料から主体的で慈悲深く、武家政権の確立と御家人の地位向上を果たした、鎌倉幕府最重要人物としての顔を描いた本になります。
昭和初期では良妻賢母とされていたのは意外でした。 -
源頼朝の妻にして鎌倉幕府における北条氏権力の成立に向けて大きな役割を果たした尼将軍の伝記。史料批判を踏まえた上で、政治史の側面を中心にその生涯が読みやすく叙述されていて、初期鎌倉幕府の動向も理解しやすい内容。
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にあわせて、北条政子という人物が気になり読んだ。鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝の妻であり、執権北条義時の姉である北条政子。政子の視点から鎌倉時代、政子の役割を整理している。尼将軍に呼ばれるにふさわしい重要人物であることがわかる。鎌倉時代の初期にあって彼女の果たした役割、存在の大きさを感じる。
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にハマって大河ドラマ館行った時に購入。
悪女、烈女、嫉妬深くて恐ろしい…みたいな政子を、政治家としての手腕に焦点をあてて解説していて分かりやすかった。
読みやすくてよかったです。 -
とある目的があって読んだ。
目的は秘密。
勉強になった。 -
北条政子4代将軍として君臨していた事が
最新研究を元にまとめられている(´・ω・`)
北条時政が亀の前事件の時に政子に遠ざけ
られ、平賀朝賀の時に引退させられた
※でも二年間は専制政治できた
北条義時は政子の信任が厚く、死後30年も
たつと武内宿彌の再誕として貴族に広まる
因みに政子は神功皇后だそうですw -
●主体的で慈悲深く、政治家として非常に有能な政子の姿である。われわれは、源氏将軍断絶と承久の乱と言う幕府の存亡に関わる最大の危機を乗り越えた政子を、きちんと評価すべきではなかろうか。
●吾妻鏡は北条氏の正当化を目的とした曲筆が多く、慎重な判断が欠かせない。
●北条政子と言う名前は、父の時政も夫の頼朝も知らない。1218年に、朝廷から位を与えられる際に、時政の1字をとって便宜的政子と記したに過ぎない。
●いざ鎌倉。鎌倉では騒動が頻発したこと、またいざ鎌倉に1大事ありと聞けば、諸国の御家人は先を争って馳せ参じ、幕府の到着上に姓名を記録して恩賞を期待したことである。このような事は鎌倉時代特有のことで、他の時代にはあまり見られない。
● 1199年、頼朝が急逝した。原因は?飲水病(糖尿病)であったと見えるが詳細は不明。頼朝の死後、政子も出家を遂げた。在俗のまま、剃髪し尼の姿となった。
●従来「13人の合議制」は、独裁政治にせず合議を本質とする執権政治の第一歩として高く評価されてきた。しかし頼家への訴訟の取り次ぎを13人に限定したに過ぎず、合議制が敷かれていたわけではないと言う見直しが進んでいる。
●夫頼朝、そして3人の子供を失った政子には、残るは実朝だけであった。実朝が立派な鎌倉殿として成長することを願い、そして期待を寄せていたであろう。
●斎正は、実朝を擁立して幕府の実権を握ることに成功したが、次第に時政と後妻の牧の方と、政子・義時との間に不和が生じ、複雑な様相を呈した。
●実朝は17歳で疱瘡に罹患している。今で言う天然痘のことで、死亡率の高い感染症である。
●和田合戦。1213年、頼家の息子を将軍に就任させようと言う陰謀が発覚。和田義盛の息子と甥っ子たち。流罪となった甥っ子の敷地を勝手に別の御家人にあげた義時を和田は許さない。
●梶原景時・比企能員・畠山重忠・和田義盛といった御家人が次々と消えていく。
● 1219年、実朝が甥の公暁に殺された。
●鎌倉幕府の将軍として、その時代の人々は、4代目を政子、5代目を頼経と認識していた。
●日蓮は、義時を頼朝に匹敵する人物として認識していた。
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著者プロフィール
山本みなみの作品
