脱・下流老人 年金、生きがい、つながりを立て直す (NHK出版新書 685 685)
- NHK出版 (2022年12月12日発売)
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感想 : 12件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784140886854
作品紹介・あらすじ
物価高騰、年金削減、賃金低迷…厳しい状況を逆手にとって、将来不安にうち克つ道筋!
『下流老人』から7年、日本経済の衰退と物価高騰が進むなかで、年金は減らされ高齢者の貧困は厳しさを増している。この問題に、どんな解決策があるのか。
生活保護への偏見解消、最低限の生活保障を行う年金制度の創設、地域やコミュニティへの貢献、シェアリング経済への移行など、高齢者が安心して生きるための新たな方途を提言する。
【本書の構成】はじめに 「下流老人」7年目の真実/第1章 シニアワーカーのリアル/第2章 この年金額では暮らせない/第3章 「死ぬまで働く」を強いられる団塊ジュニア、氷河期世代/第4章 賃労働だけが労働か/第5章 地域やコミュニティに貢献して生きる/第6章 社会保障の未来を考える
みんなの感想まとめ
高齢者の生活と経済的な厳しさをテーマに、今後の方策を提言する本書は、年金制度の現状や高齢者の働く実態を明らかにし、社会全体での支援の重要性を訴えています。著者は、生活保護を受ける高齢者の実情や、年金だ...
感想・レビュー・書評
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著者の言う通り、私の周りでも高齢と思われる人がサービス業や駐車場整理などに就いているのを見かけることが多くなった。生活保護を受けている人の約半数が高齢者だということも、言われてみればそうだろうな、と納得する。社会保険料削減と声高に叫ばれる昨今、高齢者に厳しい目が向けられているが、高齢者も決して安穏としているわけではないのだ。昭和に構築された年金制度が持続不可能のまま放置されてきたツケを払わされているのは若者だけではない。仮想敵を設定して世代間の分断を進め、失政から目を逸らすという常套手段に与したくはない。次、『棄民世代』読みます。
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高齢者の仕事の実態を皮切りに年金生活者の実例を挙げてその実態を明らかにする。国民年金は元々定年の無い自営業者や農業従事者向けで子供と同居するのが前提なので核家族化した現代ではそれだけで老後が賄えるかというとかなり厳しい。また、正社員で企業に勤めて厚生年金で比較的潤沢であっても、自分や家族の病気などがあるとたちまち困窮してしまう状況も描かれている。せっかく就職できた子供がパワハラあってうつになって離職という実例はやや極端な例とも言えなくもないが無いとも言い切れないだろう。
また非正規雇用が多い氷河期世代の今だけじゃなく老後に厳しさが増すことも指摘している。このように非正規雇用が増えて日本の労働者の給与が上がらないことを、「岩井克人 x 孫泰蔵」の対談を引用して「一周遅れてきた株主資本主義」と批判しています。
すなわち四半期ごとに収支を確認し短期的な視野でしか経営できなくなっていることで、賃金というコストを削減し長期的なビジョンで研究開発ができなくなっている。これこそが日本経済の低迷を招いてる糾弾してます。
まさに今の株価の異常な上昇と経済の低迷の見事な説明に超納得です。高齢者問題についての書籍でしたが日本経済についても素晴らしい示唆を頂きました。 -
2026.3.1 読了。
この著者の「下流老人」は読んだ。
続編は未読。
この本は、2022年発刊でかなり新しい。
下流老人が2015年発刊。
続・下流老人が、2016年。
必ずしも経済成長を追い求めることが貧困の解消にはつながらないことがわかって来た。
本書の中で、ベーシックインカムや最低保証年金などの議論が提起されているが、やはり曖昧なのはその財源についてである。 -
これからも増え続ける高齢者が幸せで豊かな暮らしができるようにという観点から現状や今後の方策を論じる。
前半の内容は、定年退職後にお世話になっていた就労の場をまもなく去り、年金生活者になる自分にはひしひしと伝わった。
特に、年金だけでは暮らせず、70~74歳で3割強の人が働いている実態を知り、焦りを感じた。
マクロ経済スライドによる年金減額を緩和してほしいとも思った。
一方で、社会貢献やエッセンシャルワークの重要性、協働労働やコミュニティにおける連帯、私的所有から共有財産(コモン)への転換にも目を向けなければならないと感じた。 -
下流老人について書いた一冊。
今後の、下流老人が増えてしまうことがよく分かった。 -
このシリーズも二冊読んでおりある程度は免疫があったもののやはり内容は辛辣で考えさせられるものが多かった。
国や社会の仕組み上どうしても貧困になるざるを得ない人も確かにある一定数は居るけど自助努力の有無もやっぱり考慮するべきなと思うのが持論。
周りにあまりにも何もしないで文句ばかり言う人達が多いので。 -
登録番号:1026971、請求記号:367.7/F67
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現代の日本が抱える最も大きな社会問題について、丁寧に他の著書などを引用しながら説明してくれている。
とてもわかりやすくて理解を深めることができた。
この本はあらゆる人に読んで貰いたい。引用されていた本も、改めて読んでみたい。
著者プロフィール
藤田孝典の作品
