徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト” (NHK出版新書 692)

  • NHK出版
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140886922

作品紹介・あらすじ

「旧統一教会問題」が露わにしたもの

安倍元首相銃撃事件を機に急浮上した旧統一教会問題。なぜ、本来は人を救うはずの宗教が"カルト”に変質したのか。政治と宗教の関わり方にどのような"歪み”があったのか。これから私たちは、どのように宗教と向き合うべきなのか。現場の第一線にいる研究者・宗教者6人が集まり、宗教と社会・政治・人間の「これから」を徹底的に討論する。YouTube の予告動画が10 万回以上再生されたNHK E テレ「こころの時代 宗教・人生 問われる宗教と"カルト”」に、出演者の書下ろし論考を収載して緊急出版。

感想・レビュー・書評

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  • 視聴者から大きな反響が寄せられたNHK Eテレ「こころの時代~宗教・人生~」を書籍化。『徹底討論! 問われる宗教と“カルト”』が2023年1月10日発売!|株式会社NHK出版のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000610.000018219.html

    NHK出版新書 692 徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト” | NHK出版
    https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000886922023.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      【書評】『徹底討論!問われる宗教と“カルト”』 : 書籍 : クリスチャントゥデイ
      https://www.christiantoday.c...
      【書評】『徹底討論!問われる宗教と“カルト”』 : 書籍 : クリスチャントゥデイ
      https://www.christiantoday.co.jp/articles/31968/20230207/religion-and-cult.htm
      2023/02/14
  • ●カルトとは何か。一般的には「マイノリティーの集団である」「熱狂的な崇拝行為などを実践している」と言う点で定義されているが、プラスして「関わってしまうと違法行為に巻き込まれる」「知らずして、人権侵害的な行為を犯してしまう」と言うものを加えます。
    ●三つの壁。恐怖、搾取、拘束。これをすると、どんな宗教でもカルト。
    ●人には信じる自由だけではなく、迷う自由もあると思うんです。
    ●遠藤周作。「生活」と「人生」は同じではない。
    ●享楽は金銭を積むことで経験できるかもしれないが、真に「生きがい」と呼ぶべきものは、どんなにお金を積んでも贖うことができない。それはどこにも売っていないし、誰から与えてもらうこともできないものである。
    ●統一教会が体制に食い込んだのは、国際勝共連合を中心として「反共」と言う点で一致したからです。
    ●自民にとっては、統一教会の選挙協力がいちばんの魅力。
    ● 統一教会の教義によれば、人間の堕落はサタンと不倫をしたエヴァがアダムを誘惑し、悪の血統を人類の子孫に残したことに由来する。人類が救われるためには信者となって、再臨のメシアであり「真の父母」を称する文鮮明夫妻が主礼(媒酌人)を務める合同結婚式に参加し、無原罪の子を授かって「真の家庭」を築き、2001年に設立されたとする地上天国「天一国」に入籍するしかない。神の父が生まれたのが神がアダム国、すなわち韓国であり、韓国を40年にわたって支配した日本がエバ国とされる。だからこそ、日本は負債を負い、朝鮮民族の恨みを晴らすために、旧統一教会に献身しなければならないと言う論理。
    ●救いは絶対お金では買えない。なぜなら、神にとって、お金は必要ないからです。
    ●統一教会では、騙してでも献金をさせるのは良い嘘なんだと言われている。「ついてもいい嘘」
    ●脱カルトの期限。三か月なら何とかなるが、一年経つとマインドコントロールが深まって難しい。

  • 半分が知っている話者だし、ホットな話題だし、ってことで入手・読了。実際の番組を見た訳ではないから、あくまで憶測ってことなんだけど、何となく討論場面が目に浮かぶよう。頭ごなしの決めつけとか、自分の言いたいことだけがなり立てる、みたいなのとは無縁な場で、あくまでお互いを尊重しながら、真摯に宗教と向き合っている様子がうかがえる。続編も考えている、みたいなことも書かれていたけど、是非。

  • 若松英輔さんの言葉が深い

  • 46

  • NHK「こころの時代」を興味深くチェックするようになったのは、本書のもととなった放送を見て以来。よって、本書の購入は記念的な意味だったが、各先生が放送で語られたことを一歩深めて書き下ろしているコラムが追記されていて、より深まった。

    ”カルト”について考察を進めると、宗教と国家、社会における個人へと問いがつながっていく。その過程が平易な語りでなされているのは、どの先生方も当事者として、危機感をもって関わってきてたからだろう。こうした番組が多くの人の目に留まり日本社会の宗教リテラシー向上につながることを願う。

    ①カルトの定義②宗教と国家の歴史的把握③宗教間対話の可能性④宗教の意義、役割

  • 安部元首相殺害で関心が集まる宗教、カルトの世界。容疑者家庭における母親の一億円寄付、家庭崩壊がいわれるが、ではなぜ宗教にそこまで入れ込んだかという視点も必要ではないか、というのが冒頭の問題意識としてあった。読んでいくと、本来宗教とは、そういうものではないんだな、と思ったね。ただ、宗教の力を利用して、そういうことをする集団もある、と。見分けるポイントは「恐怖」「搾取」「拘束」する集団であるかどうか。あと「嘘」をついていないか、ということも言われていた。

    「宗教というのは、その扉に鍵がかかっていないはずなんです。もしなんらかの宗教画内側から鍵をかけるようなことがあれば、それは宗教と呼ぶには値しないのではないでしょうか」

    日本では宗教教育が行われていない。政教分離だから、とはいわれるが、本来それは政治と教会(宗教集団)の分離であって、宗教とは人間が生きていくうえで強力な力を持つものなのだから、本来分離すること自体が難しい。教育しないことによって、危険である部分もわからなくなってしまったのではないか。

     いろいろ考えさせられる本だったんね。

  • 東2法経図・6F開架:160.4A/Sh45t//K

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著者プロフィール

宗教学者。東京大学名誉教授。大正大学客員教授。龍谷大学客員教授。上智大学グリーフケア研究所元所長。

「2024年 『経済安保が社会を壊す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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