アナーキー経営学 街中に潜むビジネス感覚 (NHK出版新書 715)
- NHK出版 (2024年2月13日発売)
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感想 : 12件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784140887158
作品紹介・あらすじ
流行に乗じたタピオカ店のしたたかな戦略とは?
二郎系ラーメンやフグ釣り漁船から、寺社のサイドビジネス、転売ヤー、そしてネットワークビジネスまで――。会議室の外で生まれる「野生のビジネス」を経営理論で読み解くと、思わぬ合理的戦略が見えてきた! 身近な例から楽しく経営学のエッセンスが学べる一冊。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
経営学の新たな視点を提供する本書では、身近なビジネスの事例を通じて、社会の中での居場所を獲得するための戦略や協力の重要性が探求されています。タピオカ店や二郎系ラーメン、フグ釣り漁船など、さまざまなビジ...
感想・レビュー・書評
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私達が社会の中で生きていくための居場所を、いかに獲得していけばよいのか。
それを考えてきたのが、経営戦略論です。
じゃあ、いかに他者と協力して、快適な空間を作り上げればよいのか?
それを問うのが、経営組織論です。
上手く他者に協力してもらえるように、「自分
」はいかに行動すべきなのか?
それを議論してきたのが、経営管理論です。
しっかし、ズルいやつが政治の中枢まではびこりすぎて、社会がおかしくなってるよなあとは思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
法律の隙間をグレー、またはほぼクロの領域でビジネスにする例を著者の身の回りの体験や見聞きしたことを主にして経営学の観点で論じている。
筆者の体験談がメインになっている話はやや脱線気味で特に楽しいとも思えず、全体的には『何が言いたかったのか』がぼやけてしまった感があるのは残念。時折専門用語も駆使して本格的な経営学を語り、片や身近でやや猥雑な話題も出てくる。分かりやすいようで分かりづらい。
しかし副題に『街中に潜むビジネス感覚』とあるように、世の中には知恵(悪知恵含む)を巡らして隙間ビジネスで先行してしたたかに利益を上げる人達がいるということは参考になる。 -
制度的規範を利用したビジネスとして、フグ釣り船(自治体ごとの調理免許の難易度の差を利用して独占)、サプリメント(様々な手段で正統化を図る)など。
生き残り戦略としてのイノベーションとして、老舗店舗の不動産業(店舗の担保価値の高さを利用)、寺院の不動産業など。
環境を用意することで需要を生み出す沖縄のBBQ施策。
制度ができることで逆に法スレスレのやり方がまかり通るビジネスとして、転売ヤー、爵位ビジネス、ネットワークビジネス。
どれも面白い着眼点で、楽しく読めた。 -
企業と経営者を対象とした学問という通念を打破しようとした試みである。
ある程度、成功していると評価するか、アナーキーという言葉が看板倒れと感じるか、人によって分かれるだろう。
移民による起業の話は、現在、米国でまさに起きている現象だ(社会保障番号がないため就職できないが、起業して稼げば食いつなげる)。模倣はオリジナリティを創出するための必要な過程であるとの議論は、伝統芸能でよく出てくる議論で興味深い。 -
本書で言うアナーキーは、経済学で言うアニマルスピリットか。
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こちらで書評を書きました。
https://www.rinen-mg.co.jp/web-rinentokeiei/entry-5669.html
経営学者(都立大准教授)が、自らの趣味(フグ釣り、筋トレ、二郎系ラーメンなど)や身近な見聞を通じ、経営と経営学の役割を問い直していくエッセイである。
本書は、同時期に刊行されベストセラーになっている『世界は経営でできている』(岩尾俊兵)と、共通項が多い。
2冊とも、経営が単なる「企業の金儲け」と同一視されがちな風潮に異を唱え、経営の本質をもっと広い射程から問い直す試みと言える。
その問い直しを、大上段に構えず、個人的体験を綴る軽エッセイの形式で行っている点も共通だ。 -
335-T
閲覧新書 -
当たり前だが、結果的に起業家になっている
ケースの方が最初から起業家を目指す人より
はるかに多い。
個人的には、これからはライフスタイル起業家が増える気がします。 -
久しぶりに面白いもの読んだ
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商学部と経営学部の違いもわかっていないのですが、面白そうなので手に取ってみました。
なんとなく目にしているサービスもれっきとした商材。それを経営学の専門家から見るとこう見えるのかという視線が面白かった。 -
この本は絶対に面白いだろうと思ってAmazonで予約しておりました。
『婚活戦略』でもお馴染みの都立大・高橋勅徳先生の新刊です。
予想通り面白くて一気に読了しました。ふぐ釣り、ラーメン二郎、宗教、転売ヤーと経営学の本ではなかなか見かけない事例を通じて、制度派組織論を楽しく学ぶことのできる良書です。知的好奇心がビシバシ刺激されました。経営学の研究対象は本当に広いですね。
【メモ】
・経営という概念は、「会社のため」「経営者のため」「ビジネスパーソンのため」だけに存在するものではない。経営という行為は、この社会で生きるすべての人間が実践している普遍的なもの。
・経営学という学問は、どうやればうまくいくのか本質的にはわからない不確実な世界の中で、学術的な手続きから「こうあるべし」というルールを提供する役割を担ってきた。
・制度派組織論は、人間のあらゆる日常的な行動を「経営」という切り口から捉え、説明できる可能性を有している。
・制度は予期を可能にするがゆえに、人々の行動を規制するだけではなく、逸脱行為へ導く基盤としても作用する
→「今ある規制や制約を、どこまで逆手に取るか?」
・自明視された社会的事実である制度=「これは事実である」と意思決定を可能にしてくれる対象
→「事実である」と私たちが参照し、意思決定を促す制度を利用して、消費者から購買行動を引き出したり、他者から協力を引き出したりする行動を正統化戦略と呼ぶ。
・模倣的同型化することが決して安易ではなく、極めて合理的な判断であると考えられる。
・模倣的同型化することで、差別化戦略も容易になる。
・新奇性の脆弱さ=新奇性が高いほど、購入や投資が見送られる
・イノベーションとは近代化した社会に残された、人間の野生が発揮される現象
・激しい環境変化に対応して生き残るのは、目的-手段の連結が弱く、容易に脱連結して手段を入れ替えることのできる組織→脱連結
著者プロフィール
高橋勅徳の作品
