生き方のスタイルを磨く スタイル間コミュニケーション論 (NHKブックス 1000)
- 日本放送出版協会 (2004年6月23日発売)
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感想 : 14件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784140910009
みんなの感想まとめ
「スタイル」というテーマを中心に、人間の行為や身体、コミュニケーションについて深く考察した一冊です。前半では、谷崎潤一郎や太宰治などの文学作品を手がかりに、「スタイル」の具体例が豊かに展開され、著者が...
感想・レビュー・書評
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180224 中央図書館
メルロ=ポンティに立脚した斎藤の専門領域の話・・だけども、文学エッセー偉人評伝みたいに見えるいつものスタイル。 -
アイデンティティーが表出したものがスタイルであると理解したが、他者との相互性(他者の侵入)による修正と一貫性の持続という両義性の問題については明快な答えがないし、今後の分析としている。「生き方」の根幹を問う、非常に重要なテーマであるのだが、著者が提示しているのはあくまでも概念モデルであって、理論としては面白いのだが、実際の運用は非常に困難が伴うのだろうと思う。現実問題として、皆この点で「生き方」に苦しんでいるわけだから。尚、本著は後半部分が(昔書いた?)学術論文であり結構難解で、書籍化に伴い前半に具体的人物の例を追加したものと思われる。よって、全後半で「スタイル」が全く違うのでアンバランスな印象を受ける。
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「スタイル」という考え方を中心に、人間の行為や身体、コミュニケーションについて論じた本。前半は、谷崎潤一郎、太宰治、バルザック、トーマス・マン、グレン・グールドらの作品を手がかりに、「スタイル」の具体例についての考察が展開されます。後半は、現象学者のM・メルロ=ポンティや人類学者のモースやエリクソンの議論を参照しながら、著者の考える「スタイル」の概念が掘り下げられています。
著者の「スタイル」理解の特徴は、個人の内面に見いだされる性質ではなく、他者とのコミュニケーションを志向しているところだと思います。谷崎の『幇間』という作品に登場する桜井は、誰もがこの男の前では気を許してしまうようなスタイルを身に着けています。また、太宰の『饗応婦人』では、他者を歓待することをスタイル化して、身体のレヴェルで他者を受け入れる技を身に着けている「奥様」が登場します。彼らのそのつどの振舞いが、他者に対して自分自身を開き他者と交流する「スタイル」の表現になっていると、著者は論じています。
メルロ=ポンティは『世界の散文』の中で、「スタイル」を「世界に住みつき、世界に対処する類型的な仕方、結局は衣服と同じように顔つきによって、精神と同じように肉体によって世界を意味する一つの類型的な仕方の喚起」としてとらえています。われわれはつねにすでに、身体としてこの世界の内に住み込んでおり、表現は表現者の生きられる身体から切り離しては考えられません。この身体は、世界とは独立にあらかじめそのあり方が決まっているものではなくて、これまでにわれわれの身体が世界の内で取り結んできた諸関係が沈殿したものと理解することができます。「スタイル」とは、こうした身体を通じてわれわれが世界と関係を結ぶときの「一貫した変形」の仕方にほかならないというのが、著者の立場です。
思いきってまとめると、「スタイル」とは、すでに確定したものが再現される様式ではなく、働きつつあり作られつつあるような原理として理解されなければならない、というのが、著者の主張のもっとも重要なポイントであるように思います。 -
型から入れという言葉がある。芸や武術など、まず決められた型を収得してから自分の型を作っていく。この本は、持って生まれた気質や体質による「癖」を「技」に転換して、生き方のスタイル(型)を成熟させるヒントが書かれている。自分のスタイルを持つことは人生を楽しく生きるためにも必要である。
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08/17 クレモル中古屋 ¥105
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一般向けの本ではないので、すこし読むのに根気が要る。自分のスタイルが果たして確立されているのかと問いたくなる。
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生き方のスタイルは癖とわかちがたく結びついている。自分でも何ともならないのが癖だ。それがコントロール可能になり、技となれば、自分自身も楽になる。変な癖はない方がよい。自分にとって合理的でない動きや週刊は取り除いた方が気分よく生活が流れる。しかし生活から癖をすべてのぞいたとすると、その人の生き方はずいぶんと貧弱なものになってしまう必ずしもすべてがコントロールできる人生が面白い、というわけではない。
癖が技になることによって生き方が一貫した変形作用を被る。どこか一部を切り取ってみても、その人らしい一貫性が見つけられる。そうしたときに、その人の生き方のスタイルがあるといえる。
存在感とは、その人物の有用性とはまた別モノ。有のウである人間は、たしかに必要不可欠だと思われやすい。しかし能力だけならば、他の人間がカバーしていくものだ。
仕事の領域でスタイルを持つようになるためには、ある程度の修行期間が通常必要だ。本を大量に読み、記憶する。肝心なのは、明確な簿ジョンを持ち、そのために必要な条件が何かを明確に認識すること。
バルザックのスタイルの特徴は、その巨大な胃袋にある、どんな人間をも飲み込んでしまい吸収する胃袋。
仕事の種類を取り変えていくことで、疲れを癒していく。スタイルはモノではない。止まっていることはなく、絶えず動き続けるものだ。すべてのスタイルの根元には、生きていく活力がある。
自分のやろうとしていることが何なのか、自分でもつかめない。そんな直が人生にはある。あとから人生を振り返ったり、伝記のように全体を俯瞰してみれば、そのようなスタイルになるべくしてなったのだ。
スタイルは無数の意思決定の集積だ。 -
小説や絵画を参考に生き方のスタイルが書かれているので正直微妙だった。はじめにの部分で、人間理解力が大事ってのがあって、納得した。嫌なことがあっても、これがあの人の得意なパターンなんだって理解できれば、ストレスも少なくなるし、相手のスタイルがわかってしまえば、つきあいやすくなるようだ。
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個性とは違った、生き方の方法・技・癖を身につけることについて書かれています。自分で操作して変形させることも自在な「スタイル」。自分らしく生きるための参考になりました。
もうちょっと文章が柔らかいと助かったのですけれど(苦笑)。 -
癖を技に変える。面白い視点です。
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