人間の本性を考える 中 心は「空白の石版」か (NHKブックス 1011)
- 日本放送出版協会 (2004年8月31日発売)
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感想 : 18件
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784140910115
みんなの感想まとめ
人間の本性についての探求が深まるこの作品では、遺伝的要素と環境の影響をバランスよく考察しています。上巻で提示された「心は空白の石板ではない」というテーマを引き継ぎ、中巻ではその問いに対する多様な視点を...
感想・レビュー・書評
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上巻で展開された「人間はブランクスレートでなく遺伝的な要素も大きい」となると決定論的な極論が生まれやすいが、むしろ遺伝的影響を正しく見据えることこそが、人間を正しく理解することに繋がり、その可能性を見出すことができると提言したチャプターを擁する中巻。
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上巻では「心は空白の石板ではない」ことを明らかにした。
中巻では、じゃあ啓蒙主義からの拠り所だった空白の石板仮説が崩れるなら人間や社会はどうにかなってしまうのでは?という疑問(「生まれつきの違いがあるなら…」「努力しても無駄なら…」「すべてがあらかじめ決定されているなら…」「人生に意味がないなら…」)を一つずつ打ち落としていく第Ⅲ部と、空白の石板じゃないのだとしたら人間の本性はどういうことなのかに改めて向き合う第Ⅳ部。第Ⅳ部が進化心理学の真骨頂というかこれを説明したくてここまで話してきた、という感じの内容です。
相変わらずピンカー節になかなか苦労していますが、それでも慣れてきたのか、大筋が掴めてきたのか、少しずつ楽に読める様になってきました。下巻を読み終わる頃にはピンカーの別の書籍もどんどん読みたいぜ!という気持ちになっているといいのですが。 -
認知科学や進化心理学、脳科学などの最新知見によって、思考や感情に生得的なパターンが存在することが明らかになった。しかし、人間の本性をめぐる科学は、不平等や差別を正当化し、社会変革をつぶすのではないかという敵意や恐怖心が存在する。豊かな人間本性の発見が、平等・進歩・責任・人生の目的を損なうどころかむしろ向上させることを明らかにし、心を「空白の石版」とみなす相対主義的思考が、普遍的な人間性や生得的特性を否定することで、硬直した人間観・社会観につながることを明快に説く。
上記は講評は本書の袖に書かれている。人間は生まれたときはまっさらの状態であって、人がどのように育つかは環境による、というのは今日の社会倫理のようになっている。ピンカーはこれを指して「人間は果たして空白の石版のようなものなのか?」と問う。人にはさまざまな先天的気質があるが、しかし必ずしもある血筋によって分かれるものではない。ある兄弟が、一方は保守的、他方は革新的な志向を持つということはふつうにある。長男の気質、次男以下の気質というのは家庭環境にあると考えがちだが、育つ環境を変えてもそのことは残るという。となると、短気、執着性、集中力などは(平均値に対して)それなりの振れ幅があるということになる。その上で、気質に添った生き方、性格の形成があるのであれば、それを優生論や差別主義と同義に語るべきではないということを、主に著者の立ち位置を明確にし、差別主義者であるという批判をかわすために論を展開しているのが、「中巻」の役割だと言える。 -
サイエンス
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上中下の中巻
中巻は、上巻で心が空白の石板でないのはわかったとして、
空白の石板仮説がくずれたら人間も社会もおかしくなっちゃうんじゃないの?いや、そんなことありませんよ。
というⅢ部と、
けっきょく空白の石板じゃない人間本性ってどうなってるの?
それをただしく認識するとどう変わるの?というⅣ部からなってます。
Ⅲ部は不安なひとが読むといいと思います。説得されるかどうかはべつですが。
基底にあるのは、科学によってあきらかになった事実をどう使うかは事実そのものとは関係ないよ、という話かと思います。
Ⅳ部は進化心理学を読むいやらしい面白さというか、みんなこう思ってるけどほんとはこうなんだぜ、というのが感じられて楽しいです。ただ、ピンカー先生はやさしいのであまり暗くならないように気を使ってくれますよ -
160430 中央図書館
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殊勝ぶった動物の章が、道徳の話でおもしろかった。
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貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784140910115 -
なかなか難しい。
人を人たらしめるのは、はたしてその生物的要因(遺伝子)であるのか、経験であるのか。
結局のところ、それは「どちらの要因もある」と考えるのが妥当だと思うのだけれど。
そこに「道徳的に○○であらねばならない」等という概念を持ち込む人は、確かに多い。例えば、「人は生まれながらにしてその素養はある程度差が存在する」という事実に対して、平等論者はそれを不道徳として攻撃するし、機会平等や結果平等の区別もついてなかったりする人もいる。
この「道徳」の問題は、かならずしも人間性に関する研究だけじゃなくて、他の分野でも幅を利かせすぎている気がするんですよねぇ……
己の絶対的正義を信奉する人はいてもいいのだけれど、それを他人に押しつけるのはやめていただきたい、と思うのだけれどなぁ。脱線。 -
3 四つの恐怖を克服する
4 汝自身を知れ -
人間へのあくなき興味から。
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What am I supposed to do..?!
文章を追いながら自分はいったい何本のアンダーラインと覚書を書き出していけばいいのか、なんていう考えがよぎる。エキサイティング!
心は空白の石版、人の心はただ学習によってのみ決まるのか、それとも・・・ -
これから読破予定。
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<a href="http://booklog.jp/scorn/asin/4140910100">上巻を参照</a>
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スティーブン・ピンカーの作品
