メディア危機 (NHKブックス 1031)

  • 日本放送出版協会 (2005年5月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784140910313

みんなの感想まとめ

メディアの操作とその影響を深く掘り下げた本書は、特にイラク戦争後の米日メディアの関係に焦点を当てています。著者は、メディアがどのように戦争の現実を作り出し、世論を誘導するかを詳細に分析し、閉鎖的な談合...

感想・レビュー・書評

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  • 2005 年、イラク戦争後に、主に米日のメディア操作について明らかにしている。そこまで酷かったとは認識できていなかった。
    この時点で、ネット上での世論形成に期待しているが、十年以上経て、少なくとも日本ではほとんど進歩がないことに、愕然とする。

  • メディアによる世論誘導の問題は古くて新しい問題。
    アメリカで流されるメディア情報は、アメリカをグローバルスタンダードとするバイアスを通過して批判的部分がそぎ落とされた状態で日本に流入してくる。
    戦争、プロパガンダ、民衆操作

  • [ 内容 ]
    善か悪かの二分法による歪んだ戦争報道。
    安易な民営化信仰に基づいた、根拠薄弱な経済回復論。
    国家や民族をめぐるステレオタイプなイメージで、ナショナリズムを煽る姑息な手法…この間の日米の報道を比較検討し、政権に易々と操作されるその迷走ぶりを徹底批判。
    不正確な情報の洪水のなかで冷静に現実を見据え、報道内容を批判的に読み解くことの重要性を説く。
    この時代に即応した、メディア・リテラシー論の白眉。

    [ 目次 ]
    序章 メディア危機の諸相(メディアの閉鎖的談合体質の露呈;募る不信感 ほか)
    第1章 「戦争の現実」はいかに作られるか―政治とメディア(メディアの陰険な手法―二分法からイメージ操作まで;いかに大量破壊兵器の証拠は捏造されたか;イラク戦争報道と戦後の検証;報道されない「戦争のコスト」)
    第2章 楽観論のワナ―経済とメディア(冷戦型二分法とすり込みの手法;メディアの民営化信仰;市場原理主義と宗教原理主義の結婚―メディアが報道しない例外としての米国;環境破壊をめぐるメディア操作)
    第3章 作られるアイデンティティ―文化とメディア(日常にしみ込むステレオタイプ思考;民族と結びつくステレオタイプ―「戦争の時代」のイメージ操作;人種主義の静かな復活)
    終章 メディア・リテラシーと分権型社会(メディアにおける米国追随の弊害;リップマン・デューイ論争;「民主主義の欠乏」という現代病)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 物事を二分化し、それによってメディアが世論を作っていく、このような手法がどんどん使われていいのか、メディアとは何かについてかかれた一冊。

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著者プロフィール

1952年、東京生まれ。東京大学経済学部卒業。法政大学経済学部教授、慶應
義塾大学経済学部教授などを経て、現在、淑徳大学大学院客員教授、慶應義
塾大学名誉教授。著書多数。近著に『現代カタストロフ論 経済と生命の周
期を解き明かす』(岩波新書)、『岸田自民で日本が瓦解する日』(徳間書店)、『高
校生からわかる日本経済 なぜ日本はどんどん貧しくなるの?』(かもがわ出
版)、『裏金国家─日本を覆う「2015年体制」の呪縛』(朝日新書)がある。

「2024年 『「食料・農業・農村基本法」見直しは「穴」だらけ!?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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