- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140910467
感想・レビュー・書評
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面白いのだけど、ちょっと疑問が残った。
田中角栄が奥羽列藩の縄文系ということだけど、自然を改造して農村を電化し区画整理をしてしまうのはアマテラスのやることではないのか?と思う。
どこかで読み間違えたのかもしれないけど。
思うに、もう一軸、分析軸が必要なのだと思う。
二つの候補を思い浮かべた。
一つは、石原慎太郎が小樽の海に見た山下汽船の夢とか、赤い夕日の満州とかっていう、自分の住んでいる島は外側からどのように見られているのかという分析。縄文だのアマテラスだのは、自分の住んでいる村をどう認識するかだから、それをどう外部化したのか。
もう一つは、むしろこっちを読みたかったのだけど、暴力と怨念のパターンだな。著者の吉田氏、中曽根とか石原慎太郎とか石破とか、権力者に対するインタビューがうまいと思う。権力者の内面がどういう恐怖に彩られているかと、水俣とか三里塚に入っていたそうだから、その人たちの暴力と恐怖の構造とが、どこまで同じでどこが違うのか。つまり、「三本目の足」というのはどうなっているのか、というもの。それこそコラージュでなければ書きようがないし。
「辺境から中央を撃つ」というのを読んでみたかった。こんなことを今さら言われたくはないだろうけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっとおもしろ過ぎんだろ、これ。
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縄文エビス・ヒルコ系の「移動する力」→騎馬民族国家ニッポン→源平合戦「東馬西船」→奥羽越列藩同盟と「東日本政権」の幻→「偽満州」建国と鉄道ネットワーク→1940年代体制「戦時統制経済」→「満州システム」の国内移転=高度成長(新幹線・私鉄・文学・クルマ・道路)→田中角栄の「列島改造」の夢→金ぴかの「リアル満州」(80年代バブル)の完成
国家権力vsマスメディア情報権力;個人情報保護法→住基ネット→人権擁護法案→憲法改正国民投票法案→共謀罪