スロー地震とは何か 巨大地震予知の可能性を探る (NHKブックス 1055)

  • 日本放送出版協会 (2006年3月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784140910559

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  • 現在、日本は豪雨や巨大地震などの自然災害に大きな影響を受けている。特に、日本では世界と比べて地震による災害が多発している。日本で起こる巨大地震はプレート境界で起こることが多いがこのような地震はプレートの沈み込みによる応力の歪みが関係している。
    歪みがたまりそれを解放するのは巨大地震が発生するが、沈み込みによるエネルギーを解消するには発生している巨大地震が少なすぎる。ここでスロー地震という現象が大事になる。歪みは巨大地震だけでは解消されず、スロー地震という通常の地震とは違った地震現象が残りの歪みを解消すると考えられている。さらに、スロー地震は水などの流体からの影響もあり、物理学だけではなく地質や岩石といった様々な地球科学分野からの視点でより興味深く知ることができる。この本では、そのスロー地震というのはどのような現象か、どこで発生しているか、スロー地震が地震の予知にどのようにして関連しているかがしることができるようになっている。また、文字だけではなく、写真や図といった視覚的な情報からもスロー地震に関する知識を得ることができる。今の時代に是非読んでおきたい一冊である。 (地球惑星科学コース 4年)

  • [ 内容 ]
    1995年兵庫県南部地震以後、地震の観測網は格段に整備され、日本列島は常時、想像もつかない動きをしていることが明らかになった。
    海洋プレートが列島の下に沈み込み蓄積される巨大な歪みエネルギーが、断層の高速滑りによって一瞬の内に解放されるのが巨大地震。
    しかし、プレートが年間10cmの高速で沈み込むにもかかわらず、それに見合うだけの地震が起こっていない。
    大きなギャップがある。この謎に迫るさまざまな試みの中で発見されたのがスロー地震である。
    マグニチュード7クラスの地殻歪みを、何日~何年もかけてゆっくり解放し、長周期の大地殻変動を起すため、人間に感知できなかったのだ。
    この新しい知見を地震予知にどう生かすのか?
    地震のメカニズムを摩擦法則によって謎解きしていく面白さに満ちた、地震大国日本に住む人々にとって必読の書。

    [ 目次 ]
    第1章 地震はディスロケーション
    第2章 スロー地震とは何か?
    第3章 三陸はるか沖の大型スロー地震の発見
    第4章 兵庫県南部地震と地震予知研究体制の転換
    第5章 次々と見つかるスロー地震-相模トラフと南海トラフ
    第6章 スロー地震は何故発生するのか?
    第7章 水とスロー地震
    第8章 次の南海地震と東南海地震の予知を目指す
    第9章 地震予知周辺の「知」

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著者プロフィール

1946年、大阪市生まれ。1970年3月、東京大学理学部地球物理学科卒業。1976年3月、東京大学理学研究科地球物理学専攻博士課程修了、学位取得。1978年4月、富山大学理学部地球科助教授。1993年4月、同教授。2002年2月、京都大学防災研究所教授。2005年4月~2007年3月、同副所長。2007年4月~2009年3月、同地震予知研究センター長。2010年3月、京都大学定年退職、京都大学名誉教授。2010年4月~2013年3月、立命館大学歴史都市防災研究センター特任教授。2010年4月から、東濃地震科学研究所客員研究員。2014年4月から、富山県立大学客員教授。この間、1979年8月~1980年8月マサチューセッツ工科大学地球惑星大気科学客員研究員、1984年9月~1985年8月コロラド大学環境科学共同研究所客員教授。
著書に、『スロー地震とは何か』『災害社会』。共著に、『サイレント・アースクエイク』『地震予知の科学』(東京大学出版会、2007年)、『防災と復興の知』。

「2021年 『立山の賦 地球科学から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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