考える技術としての統計学 生活・ビジネス・投資に生かす (NHKブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140911013

作品紹介・あらすじ

株価や物価の見方から、商品売上げの予測まで、社会人やビジネスマンにとって統計の知識は必須である。しかし統計の醍醐味は、複雑かつ限りある情報を用い、論理的に妥当なアイデアや結論を導き出す点にある。アンケート調査から日本人全体の傾向を把握したり、曜日や天気から明日の居酒屋の来店者数を割り出したりと、統計学の基本的発想を活用し、合理的な意思決定や、精度の高い予測・予想に結びつける技法を示す。注目の若手経済学者による画期的な統計学入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 数式ベースでは無く書かれており、目的別に使える統計手法がまとまっており、分かり易かった。箱ひげ図の見方について解説されており、いままであいまいとしていた理解が整理できた

  • 経済学の専門家による、統計学の入門書です。

    数式はほとんどつかわず、統計学的なものの見方とはどのようなものかということを説明することに著者の努力が傾けられています。「おわりに」には、本書は「文系の文系による文系のための統計入門」と書かれており、縦書きの統計学入門という本書の特徴を十分に生かした内容になっています。

    統計学を学ぶひとが、入門書として本書を手にとる意味があるかといえば、疑問符がつきます。ごく基本的な統計学の入門書を、手を動かしながら読んでいくうちに、いつのまにか本書のようなものの見方が身についていたというひとが多いように思います。むしろ、統計学を学ぶつもりのない読者にとってこそ、本書は有益な本なのではないかと感じました。

  • 統計学に触れる契機としてはいい本だと思う。

  • 作者の考えは面白いんだけど、内容はちょっと初心者向けすぎた。
    何度も読んだりする本ではないように感じたかな。
    統計学の勉強として勉強会の題材にするのなら良いかも。

    統計学は論理的に妥当な志向は何かという命題に一つの回答を提示している
    思い込みから「一歩引いた」論理的な思考ができるようになる
    統計で「当たりをつけた」上で行動方針を練ることこそ効率の良い現実的な対処法
    収集段階での問題に配慮した上で何に使えるかを考えることが大事
    「危険の存在よりも最も危険なのは、安全か危険かがわからないことだ」

  • ビジネス
    思索
    自己啓発

  • 統計の取っ掛かりとしてとても分りやすく書かれていると思う。
    あとがきに参考図書が書かれてあって、ありがたい。活用したいと思う。
    経済的な例が多いのは著者が経済学者だから。最近テレビでもよく見かける。
    図書館の除籍本として、ゲットした(2017.9.16)

  • 新聞にレビューがでていたり書店にも山積み状態である話題の書「統計学は最強の学問である」を読了して思い出したのが、本書。
    文系の著者であり、フィッシャー統計学のベーシックな部分である中心極限定理や、回帰分析の最小二乗法について、専門用語を少なめにして、比喩を交えて読み易く解説すております。
    統計を活用する前に、統計学の意義を十分理解するためには、うってつけの書です。
    やはり、何事も土台である部分をいかに理解しているかで、その後の応用の幅や深さが変わります。
    自分にとっては、優良書でした。

  • 統計学の各技法の考え方や日常での使われ方を簡単に紹介した本。

    大きく分けると下記のような構成

     統計学を学ぶことのメリット
     平均の考え方
     統計の実際の使われ方、主に記述統計の説明
     部分から全体の推測、主に推測統計の説明
     回帰分析の考え方

    平均の概念をふつう、ふつうじゃないという言葉で説明していたり、検定の考え方を「超能力」の例をつかって説明していたりするので、わかりやすい。

    とはいえ数式やグラフの説明などがゼロではないので、難しいところは難しい。

  • 数学に慣れているときっと分かりやすい。

  • 中心極限定理

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著者プロフィール

1975年生まれ。エコノミスト。明治大学政治経済学部准教授。東京大学経済学部卒業後、同大学院経済学研究科博士課程単位取得。内閣府規制改革推進会議委員などを兼任。主な著書に、『経済学講義』(ちくま新書)、『これからの地域再生』(編著・晶文社)、『マクロ経済学の核心』(光文社新書)、『歴史が教えるマネーの理論』(ダイヤモンド社)などがある。

「2018年 『新版 ダメな議論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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