生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却 (NHKブックス)

著者 :
  • NHK出版
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本棚登録 : 200
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140911075

作品紹介・あらすじ

「消費依存」「ワーカホリック」「バブル現象」「環境破壊」…現代社会の生きづらさはどこからくるのか。出来るかぎり自由であるために選択肢を増やそうと、私たちは貨幣に殺到し、学歴や地位の獲得に駆り立てられる。アダム・スミスから現代の市場理論にまで通底する、"選択の自由"という希望こそが現代社会を呪縛しているのだ。市場(イチバ)で飛び交う創発的コミュニケーションを出発点に、生を希求する人間の無意識下の情動を最大限に生かすことで、時代閉塞を乗り越える道を探究する、著者渾身の市場経済論。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りて、イッキに読んだ。
    クレイジーすぎる。読み出したらもう止まらない。

    フリードマンの文章を引用して、その理論の前提となっている事項のアイマイさから、経済学が科学ではなく錬金術だと言い切るのに共感。

    オレも、最近のマネタリストたちの異常な金融緩和を見てると、経済学は錬金術だとしか思えない。財政赤字で首が回らなくなった政府と、経団連のトップが、自分たちの都合の良いように勝手に貨幣の価値を変えたり、為替を操作したりするなんて。そんなイカサマを科学とは呼ばない。

    ポラニーとチューリングが同じ大学の同僚だったという話も面白い。二人とも、考え方がまるで違うのに、お互いに、刺激しあっていて仲も良かったって。

    そして、途中から、フロムの話とか出てきて、経済学から社会学みたいな話にどんどん脱線していって、最終的には「これ、何の話?」ってカンジの、人生相談みたいになってゆく・・・・・。

    経済学の本で、元妻の悪口を言ったりする?
    それから、母親の悪口を言ったりする?
    とてもヘンなカンジがしたし、母親に対するコンプレックスが強すぎて気持ち悪すぎ。
    元妻のモラルハラスメントに追いつめられて、自殺願望が強くなり、鶴見済の『完全自殺マニュアル』を読んでた、とか。
    オレも鶴見済は好きだけど。

    とにかく、この人は、ADHDだ。
    うっかりミスが多い、というのも、この人の脳の特徴だと思う。よく、これで、東大教授とかなれたよね。不思議だ。

    ものすごい狂気。おもしろい。

    • mkt99さん
      lacuoさん、こんにちわ!(^o^)/

      自分は経済学は占星術と同類だと思っています。(笑)
      どちらもそれなりに理論があるのだろうし...
      lacuoさん、こんにちわ!(^o^)/

      自分は経済学は占星術と同類だと思っています。(笑)
      どちらもそれなりに理論があるのだろうし。
      ただ結局はとどのつまり、当たるも八卦、あたらぬも八卦のような感じではないですかね?(笑)
      2016/02/17
  • 生きるための経済学 安冨歩 NHKBOOKS

    昔のことだけれど
    地下鉄の駅で「つきじしじょう」と書かれているのに
    いつから「いちば」で無くなったのかと
    びっくりした覚えがある

    間宮陽介は
    イチバとシジョウの違いについて
    イチバが目に見える場所を意味すのに対して
    シジョウは抽象的で目に見えない概念だとした
    アダム・スミスの詭弁によって学問が形成された

    日本語の責任は立場から生じるのであり
    選択から生じるのではない
    自由には責任を伴うと言われても日本人にはしっくりこない
    人間から縁を外して自由にするとタガが外れてしまうから
    縁という責任をもたせる必要がある

    利己心とは虚栄心であり
    虚栄心とは他人が見る自分に振り回される姿である

    疑うことに依拠せず信じることに依拠して独善に陥らず
    心理を探求する道である (ポラニーやフロム)

    経済現象という事実はない
    利己的な損得感という屁理屈を
    合理的な学問に仕立てたのが経済学である
    恋愛も最適化で成り立っているという屁理屈で
    ノーベル賞を取っている人もいる
    人間を集めただけでは群れでしかなく
    コミュニケーションの質を上げることで社会が生まれる
    手段でしかないお金を目的にしてしまうと
    コミュニケーションが壊れる

  • 経済学、苦手でした。お金の話がまず苦手、円高は数字が低くなる??レベルで逃げ回ってきました。でも、日本国の借金が 1,000 兆円と聞かされると、「それは人間のスケールじゃない」と怒りが沸き、貨幣のくせに人間を殺すのか!と挑む気持ちになった。で、頭のいい人に教えを乞う。日本国の借金への処方箋などではなく、「生きるため」を証明するべく西洋的自我の病根から鮮やかに切り出されエキサイティングです。いわゆる経済学では全然ない…。もう一回読む。面白いです(2019-07-25)

  • 著者の最近の著作のなかではハードルの高い部類に入るのだろう。『ハラスメントは連鎖する』、『生きる技法』などで展開された話題が、より厳密に展開されている。再読したい。

  • 真面目な本なのだけれど、今ひとつ詰めきれてなくって、説得力がない

  • 結構乱暴な本だと思うが、自分が経済学を受け付けない理由のひとつを明らかにしてくれたと思う。経済学というより思想書でした。先入観が邪魔してか、薄い本なのにえらく時間がかかった。安冨歩は2冊目ですが相当屈折した人ですね。女装後の著作も読んでみようかな。

  •  〈物理学〉に片手をひたすと〈反経済学〉に繋がりうるのかと――私の場合は数か月ほど――愚考しております。

  •  東大話法で有名な安富歩が語る真の経済学。

     この本は従来の経済学とは根本から違う。市場経済学がなぜ現実と違うのかという点をきっかけに、選択と責任を巡りフロムや孔子の哲学が述べられる。
    難解だが、自己欺瞞によって行われる仕事や消費は死に魅いられた経済学であり、主体性を持った生の経済学を目指すべきであるという言葉は本質を突いているように感じた。

    ことあるごとに振り返りたい一冊。

  • 選択の自由が、時に自由を制約しているのかもしれない。

  • 経済学が前提としているものはおかしいという主張はその通りだと思うのだが,その根拠の説明がナンダカナーである。この著者のいう「東大話法」そのものでの論理展開ではないのか?

    計算量の爆発,熱力学第2法則,相対性理論など持ち出さなくても,現実を経済学が対象とするのであれば,前提がおかしいのは自明ではないのか? 経済学を科学としてみるのであれば,現実は無視した前提の上での議論を行っているものだと思えばいいのではないのか?

    そうはいっても,経済学者と名乗る人たちが現実に合わない話をするのもなんなので,「学」はなくしてしまった方がいいのでは。

    自慢話,愚痴もあったりして,経済学についての本とも思えない。

    2012/02/19図書館から借用;2/22の朝から読み始め;2/23読み終わり

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著者プロフィール

安冨 歩
東京大学東洋文化研究所教授
[9章]

「2017年 『どうして高校生が数学を学ばなければならないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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