未来派左翼 グローバル民主主義の可能性をさぐる (下) (NHKブックス 1110)
- 日本放送出版協会 (2008年4月30日発売)
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感想 : 6件
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784140911105
みんなの感想まとめ
左翼の衰退とその未来に対する視点を探る本書は、対話形式で進行し、世界各地の新しい左翼の動きに一定の評価を与えつつも、その限界を鋭く指摘しています。特に、日本における土地所有権や滅私奉公的な思想について...
感想・レビュー・書評
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原題は『さらば、左翼』。問題意識と主張は真っ当だが、日本の現状からはあまりにもかけ離れている(「左翼」のだらしなさへの批判だけはあてはまるが)。逆説的に、現代の日本はどこまでも世界の「周縁」にすぎないことを気づかせてくれるとも言える(本書で日本に言及しているのはトヨタの「カンバン方式」に関する個所のみ)。
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6/23拾い読み
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マルチチュードの活動は、ベルリンの壁崩壊以降、世界規模で進展している。例えば、「もうひとつの世界は可能だ」というオルターグローバリゼーションの活動は、シアトル他世界各地でのデモとなって現れた。
マルチチュードの活動は、党派を形成しない。党派や政治理念の違いを超えて、世界各所で抵抗が起こっている。パリ郊外からフランス全土に広がった叛乱、チベット独立運動、メキシコのサパティスタ蜂起、マドリード・コミューン、ブラジル・ルラ政権の経済躍進などに、ネグリはマルチチュードの活動を感じている。日本における派遣社員の待遇改善、格差社会の是正を求める抗議活動も、マルチチュード的な活動の一種だろう。
「ようするに彼らは、自分たちがまっとうな生活を営む権利には議論の余地はない、即座に認めろ、と宣言しているのです。具体的に言えば、彼らの望みは、住む場所を見つけ、眠り、食べ、学ぶこと、もちたいときに家庭をもち、多様な情報と文化を生み出したり利用したりすること、遊び、自由に<知>を交換し、健康に気を使い、あらゆる富を創造すること、自由に移動したり定住したりし、都市生活に参加すること、新たな公共空間や社会的生活様式をつくり出すこと、なのです」(下巻 p.183)
日本でも個人はネット上で自由に意見表明することができる。文章、画像、動画、音楽様々な形式の情報を個人で生産し、流通させることが可能だ。情報技術のプラットフォームとインフラが、グーグルやアップルなどアメリカのグローバル巨大企業に独占されているとしても、社会変化の可能性は、マルチチュードの情報生産ネットワークから生まれる、と信じるしかない。 -
2008/10/24 購入
2008/10/30 読了 ★★★
2014/03/15 読了
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